【ペットショップ店員が解説】うさぎが懐かない?その理由と懐いてもらう方法
あなたのうさぎは、懐いていますか?
実は、うさぎがなかなか懐かないのには理由があります。
うさぎの特徴をしっかりと理解して、うさぎに懐いてもらうための正しい方法を実践しましょう。
これからうさぎを迎える方も、ぜひ参考にしてくださいね。
うさぎが懐かない理由は?
うさぎが嫌がることをしている
うさぎが懐かないのは、飼い主が知らず知らずのうちに嫌がることをしてしまっているからかもしれません。
大きな声で話しかけたり、寝ているところを起こしたりしていませんか?
また、可愛いからといって、構いすぎたり触りすぎたりしていませんか?
飼い主がよかれと思ってしていることでも、うさぎにとっては嫌なことかもしれません。
うさぎの感情表現を敏感に読み取って、うさぎが喜んでいるか嫌がっているかを見極めましょう。
具体的には、うさぎが耳を大きく広げたり、歯ぎしりをしたり、スタンピング(後ろ足を床にダン!と叩きつける行為)をしているときは嫌がっている可能性が高いです。
また、うさぎは常に人間に構われ続けるとストレスを感じる子が多いです。
適度なスキンシップは大切ですが、構いすぎないようにしましょう。
うさぎが飼い主を怖がっている
もしかしたら、うさぎは飼い主を怖がってしまっているのかもしれません。
お迎えしたての子や臆病な性格の子の場合、その可能性が高いでしょう。
怖がられないためには、うさぎを驚かさないことが大切です。
掃除のときやケージの近くにいるときに、大きな物音を立てないように注意しましょう。
撫でるときもうさぎの視界に入るところからゆっくり手を近づけ、危険な存在だと認識されないように心掛けてみてください。
スキンシップが足りていない
懐かないのは、単純にスキンシップが足りていないだけの可能性も考えられます。
うさぎからマイナスの感情は持たれていないけれど、プラスの感情も持たれていない状態です。
うさぎは音や匂いで判断するため、まずは飼い主の匂いを覚えてもらう必要があります。
驚かさないように気をつけつつ、頻繁に声をかけたり撫でたりして、匂いを覚えてもらいましょう。
うさぎの性格によっては懐かない
人間にもさまざまな性格の人がいるように、うさぎにも懐きやすい性格・懐きにくい性格の子がいます。
飼い主が上記のことを気をつけているのに懐いてくれないうさぎは、そういう性格のうさぎなのでしょう。
本来、うさぎは野生では捕食される側の動物なので、警戒心が強く、簡単には心を開いてくれません。
YouTubeやSNSを見ていると飼い主に懐いているうさぎが多い印象を受けますが、実はそこまで懐く子は一握りです。
懐かなくても、それがそのうさぎの個性として捉え、懐きにくさも含めて可愛がってあげてください。
ちなみにペットショップ店員として日々うさぎのお世話をしていますが、最初からおでこを撫でさせてくれる子は3割程度です。
7割のうさぎは、ご飯の補充の時以外は全く触らせてくれません(笑)
本当は懐いているのかも?
懐いていないと思われているうさぎでも、実は「うさぎにしては相当懐いている方である」ということも多々あります。
うさぎは懐いても、犬猫のように遊びや抱っこをせがむような感情表現をしません。おでこを撫でてもらいに寄ってきたり、飼い主に寄り添って寝る程度です。
部屋んぽのときに自分から飼い主に寄ってきてくれるうさぎは、かなり懐いています。
「犬猫みたいに懐かない!」と悲観せず、少しでも懐いてくれていることを喜びましょう!
懐いてもらうために飼い主ができること
飼い主を覚えてもらう
うさぎに飼い主と認識されていない場合は、まずは覚えてもらうところから始めましょう。
匂いを嗅いでもらったり声をかけたりしてみてください。特にご飯のときに声をかけると、反応してもらいやすくなります。
反応してもらえたら、撫でてみたり抱っこにチャレンジしたりしてみましょう。
おやつを有効活用する
おやつは、懐いてもらうための優秀なお役立ちグッズです!
「飼い主=おやつをくれる良い人」と覚えてもらいましょう(笑)
名前を呼びながらおやつをあげると、自分の名前を覚え反応してくれやすくなります。
膝の上でおやつをあげる習慣をつけると、喜んで膝の上にくるようになります。
おやつのあげすぎは肥満につながるため厳禁ですが、懐いてもらう成長期の段階ではしっかり活用していきましょう。
おやつはクッキーやビスケットなどの小麦由来のものではなく、にんじんスティックなどの乾燥野菜がおすすめです。
小麦由来のおやつはかなり太りやすいので、あげる際は少量にしてくださいね。
驚かさない
お世話をしたり声をかけたりすることは懐いてもらうために大切なことですが、その際に驚かさないようにすることが基本です。
近づくときは必ずうさぎの視界に入るところからにし、上から見下ろす体勢は避けましょう。
声をかけるときも大きな声で呼ばず、穏やかな声で優しく名前を呼びましょう。
お世話をする際は、ケージの近くで大きな足音や物音を立てないように気をつけてください。
うさぎが安心できる環境を作ってあげることが、警戒心を解く第一歩です。
スキンシップはゆっくり
スキンシップは、焦らないことが大切です。
「頭を撫でたり、抱っこしたい!」という気持ちはわかりますが、うさぎのペースを優先しましょう。
警戒心がある間は、人に触られるのを嫌がります。
おやつや声かけでしっかり警戒心を解いてから、スキンシップにすすみましょう。
抱っこをするときも、無理やり抱き上げるとうさぎは飼い主を怖がってしまいます。これでは、せっかく築き上げた信頼関係も逆戻りです。
嫌がられないように、ゆっくりとスキンシップをすすめていくことを心掛けましょう。
懐きやすい種類のうさぎを選ぶ
懐きやすいかどうかはうさぎの性格にもよりますが、実は種類によっても違います。
うさぎに懐いて欲しい方は、懐きやすい種類を選ぶことも検討してみてください。
一般的に、懐きやすい傾向にあると言われているうさぎの種類は「ロップイヤー」です。
耳が左右に垂れているのが特徴で、柄がある子もいます。
ペットとして1番人気のうさぎであるネザーランドドワーフに比べると体が大きい子が多いため、大きなケージが必要になります。
ペットショップ店員として働いていても、ロップイヤー系のうさぎは最初から警戒心を解いてくれる子が多い印象です。
次に懐きやすい傾向にあると言われているうさぎの種類は、「ミニレッキス」です。
ミニレッキスは、ふわふわと密集した毛が特徴です。
また、他の種類のうさぎと比べて全身の筋肉が発達しており、ムキムキな子が多いです(笑)
ロップイヤーの次に懐いてくれる子が多い印象があります。
しかし、入荷することが少なく、店頭で見ることはなかなか難しいかもしれません。
ミニレッキスはふわふわな毛並みが段違いに魅力的なので、興味がある方はぜひ探してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
せっかくうさぎを飼うなら、懐いてもらいたいと思っている方が多いと思います。
本記事を参考に、うさぎに懐いてもらう方法をいろいろ試してみてくださいね。
うさぎと飼い主の幸せな信頼関係が築けるよう、応援しています!