突然発症するうさぎアレルギー!まずすることは?これからどうする?

鼻水やくしゃみ、咳などのアレルギー症状に悩んでいるうさぎの飼い主さんはいませんか?
「もしかしたらうさぎアレルギーかもしれない……」と心配しながら生活している人もいるかもしれませんね。
今回は、飼い主さんがうさぎアレルギーになってしまった場合の対処法や、一緒に暮らしてくための工夫を紹介します。
自分の症状に不安を感じている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
うさぎアレルギーってどんな症状?
うさぎアレルギーを発症すると、以下のような症状が起こります。
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目の充血
・目のかゆみ
・せき
・喘息
・湿疹
・蕁麻疹
・まぶたや唇の腫れ
・皮膚のかゆみ
これらは、うさぎの毛やフケなどが原因となって起こる症状です。
うさぎアレルギーを発症するのは、うさぎを飼い始めて少し時間がたった頃。
ある日突然症状を感じる人が多いようです。
またアレルギー体質の人や、体力が低下している場合に症状を感じやすいことが知られています。
うさぎアレルギーかも…と思ったらすること
アレルギー検査を受けよう
「うさぎアレルギーかもしれない」と感じたら、早めにアレルギー検査をしましょう。
アレルギーは、放っておくと重症化する可能性があります。
そのため、早めに検査し対策をすることが大切です。
アレルギー検査は、アレルギー科や内科のほかにも、さまざまな診療科で対応可能。
鼻水や咳なら耳鼻咽喉科、蕁麻疹や皮膚のかゆみなら皮膚科などのように、自分が一番気になる症状に合わせて診療科を選ぶとよいでしょう。
子どもの場合は、小児科でも検査できます。
アレルギー検査で大切なこと
検査を受けるときには、うさぎを飼っていることを医師に伝えておきましょう。
その際「イネ科の牧草に触れる機会があること」も合わせて伝え、イネ科アレルギーの検査もしてもらうことをオススメします。
なぜなら、うさぎアレルギーだと思っていた症状が、実は牧草による症状だったという場合もあるからです。
アレルギー検査は予約が必要なクリニックも多いようなので、問い合わせてみてくださいね。
うさぎアレルギー確定!うさぎを手放すの?
アレルギー検査でうさぎアレルギーが確定した場合、飼い主さんは、うさぎを手放すかそのまま飼育を続けるかの選択に迫られます。
アレルギーは、その原因物質(アレルゲン)を取り除けば症状を軽くできる疾患です。
そのため、うさぎを手放すよう勧められる場合もあるでしょう。
うさぎアレルギーと診断されたら、飼い主さんはうさぎとの今後についてしっかりと考える必要があります。
アレルギーは場合によって命に関わるため、安易に飼い続けることはオススメできません。
とはいえ、アレルギー症状を抑えながら飼育できないか考えてみることは大切でしょう。
うさぎアレルギーの人がうさぎを飼うには?
うさぎアレルギーと診断されたけれど「なんとか工夫してこのままうさぎを飼い続けたい」と決断する飼い主さんもいますよね。
そこで、アレルギー症状を抑えながら飼育できる5つの工夫を紹介しましょう。
ペット飼育に理解のある医師を探す
ペットの飼育に理解のある医師を探すことは、これからうさぎと暮らしていくうえで非常に大切です。
これからもうさぎを飼い続けることは、飼い主さんにアレルギー症状が続くことを意味します。
今まで一緒に暮らしてきた愛うさぎを簡単に「手放したくない」と思うのは、飼い主さんとして当然の気持ちです。
その気持ちを理解し、支えてくれる医師を探しておくと心強いでしょう。
体調を整える
うさぎアレルギーの人がうさぎと一緒に暮らすには、飼い主さん自身の体調管理も必須です。
アレルギーの症状は、疲れやストレスなどで身体の抵抗力が落ちている場合に発症しやすいもの。
体力が低下しているときに症状が出ると悪化しやすいため、睡眠をしっかりととるなど、普段から意識して体調を整えるようにしましょう。
寝室にうさぎを入れない
うさぎアレルギーの人は、寝室にうさぎを入れないようにしましょう。
睡眠時間は1日の約1/3。
その時間だけでもアレルゲンにまったく触れないことで、アレルギーの悪化を防ぎやすくなります。
ワンルームに暮らしていてうさぎのスペースと寝室を別にできない場合には、パーテーションで間仕切りをしたり、天井からカーテンを吊るしたりするなどの工夫もよいでしょう。
また鼻や喉の症状が強い人は、就寝中にマスクをつけるのも効果的です。
質のよい睡眠をとることは、体調管理にもつながります。
寝室とうさぎのスペースをわけて、アレルギー症状に悩まされない睡眠時間を確保してくださいね。
部屋の掃除をこまめにする
うさぎアレルギーの人は、アレルゲンであるうさぎの毛やフケをできるだけ部屋から取り除くことが大事です。
うさぎの毛は軽くふわふわしているので、まずフローリング用ワイパーや粘着カーペットクリーナー(コロコロ)などで掃除をします。
床に落ちた毛を舞い上がらせないように、静かに行うことが基本です。
その後掃除機をかけ、最後に水拭きをするとよいでしょう。
部屋の掃除はこまめにする一方で、うさぎのケージの掃除は1日1回程度でOKです。
ケージの掃除をすると、どうしてもアレルゲンが室内に浮遊してしまいます。
アレルギー対策には、飼い主さんが生活する空間にアレルゲンを少なくすることが大切です。
ケージの掃除は控えめにして、飼い主さんの生活空間をこまめに掃除するようにしましょう。
換気をする・空気清浄器を使う
うさぎアレルギーには、換気をして室内の空気を入れ替えることも有効です。
うさぎの毛やフケは、床に落ちにくく長時間空中に浮遊しています。
目に見えない細かい毛やフケなどがたくさん空中に漂っているため、換気をすることはアレルギー対策として非常に大切なのです。
空気をきれいにする観点からいうと、空気清浄機もオススメです。
ケージの掃除をするときにはパワフルモードにするなど、使い方も工夫してみてくださいね。
アレルギーでもうさぎのお世話をする方法
うさぎアレルギーを発症したら、うさぎのお世話は控えることが勧められます。
とはいえ、一人暮らしなどで、どうしても自分がお世話をしないといけないこともありますよね。
そんなときには、マスクやゴム手袋を着用して行いましょう。
アレルゲンとなる毛やフケを直接吸い込んだり、皮膚に付着させたりしないよう気をつけてくださいね。
まとめ
鼻水や咳などのアレルギー症状が気になる飼い主さんは、早めのアレルギー検査をオススメします。
それと同時に、うさぎとの暮らしについてもしっかりと考えましょう。
アレルギー症状は人によって程度が異なります。
アレルギーが悪化し、うさぎを手放さなければならないケースもあるかもしれません。
そのときは、愛うさぎをきちんと飼育してくれる飼い主さんを探してくださいね。
どのような選択をするとしても、飼い始めたからにはきちんと責任をもちましょう。