愛犬のために知りたい!クルミやナッツは犬が食べても大丈夫?
クルミやナッツ類は、栄養価が高い食品として注目される食材の1つです。
ナッツの種類によって、それに含まれる栄養素は様々ですが、中でもクルミには「オメガ3脂肪酸」や「オメガ6脂肪酸」などの貴重な栄養素が含まれています。
これらの栄養素は健康にも効果があると話題になっているものです。
しかし、いくら栄養が豊富な食材であっても、犬に安全とは限りません。
今回はクルミやナッツについて、その安全性や犬の体に与える影響などをご紹介します。
犬に与えて良いもの悪いものの知識を深めていきましょう。
クルミやナッツ類を犬が食べるとどうなる?
クルミやナッツ類は人にとっても消化の悪い食べ物ですが、犬は更に消化がしにくく、内臓にも大きな負担がかかります。
また、脂肪分が多いことも気になります。
小さな犬の場合、数粒食べただけでも、1日の総摂取カロリーと同じくらいになってしまいます。(体重3キロの犬の場合、クルミなら5粒ほどに相当します)
カロリーの過剰摂取によって、犬が主食のドッグフードを食べなくなったり、クルミやナッツ類に含まれる脂肪分が原因で、肥満につながるおそれもあります。
注意が必要なナッツ類
ナッツには色々と種類がありますが、絶対に与えてはいけないものがあります。
中毒などを引き起こす可能性があり、命にも関わることなので、必ず飼い主さんは知っておかなければいけません。
マカデミアナッツ
マカデミアナッツは絶対に犬に与えてはいけません!
「マカデミアナッツ中毒」と名前が付けられる程、注意が必要なものです。
中毒を引き起こす原因は不明です。
■主な中毒症状■
・元気がなくなる
・嘔吐や下痢
・胃もたれを起こして食欲がなくなる
・ふらつく、特に後ろ足に影響がでやすい
・発熱
・ひきつけやけいれん
ピーカンナッツ
クルミと見た目が似ているピーカンナッツは、最近スイーツなどにもよく使われています。
クルミには少し苦みなどがありますが、このピーカンナッツには苦みや渋みなどがありません。
しかし、犬にとっては危険なジュグロンという毒素が含まれています。
犬がこれを食べると、胃腸障害を引き起こすおそれがあります。
■主な中毒症状■
・食欲不振
・下痢や嘔吐
ピーナッツ
中毒成分は含まれていませんが、消化しにくく、胃腸に大きな負担があります。
下痢や嘔吐の原因となります。
また、ピーナツは塩味を付けた加工食品が多く、その場合、塩分の心配もあります。
■主な中毒症状■
・下痢や嘔吐
・塩分などによる腎臓への負担
アーモンド
中毒成分は含まれていません。
しかし粒が大きく硬いため、小型犬が誤って食べると喉に詰まらせたり、腸に詰まらせて腸閉塞を引き起こすおそれがあります。
また、噛み砕いて食べたとしても、消化がしにくいため、下痢や嘔吐の原因となります。
■主な中毒症状■
・下痢や嘔吐
・腸閉塞(丸のみしてしまった場合)
ピスタチオ
中毒成分は含まれていません。しかしピスタチオには脂肪分が多いため、胃腸に負担がかかる可能性があります。
■主な中毒症状■
・下痢や嘔吐
・食欲不振
ヘーゼルナッツ、シューナッツ
ヘーゼルナッツやカシューナッツには中毒成分は含まれませんが、他のナッツ類と同様に、消化がしにくく下痢や嘔吐の原因となります。
このように中毒成分が含まれないナッツ類でも、犬にとっては負担になることが多いのです。
もし愛犬がナッツ類を食べてしまったら
おつまみや、おやつ、パンなど、クルミやナッツ類は様々な食品に使われています。
愛犬が誤って食べてしまうケースで多いのは、アーモンドチョコレートや、マカデミアナッツのチョコレート、クルミが入ったパンなどです。
テーブルの上に置きっぱなしにしないように気を付けましょう。
もし、愛犬が食べてしまっても落ち着いて、愛犬の様子をしっかりみておいて下さい。
食べた量も確認しておきましょう。
マカデミアナッツとピーカンナッツには中毒成分が含まれているので、愛犬に症状が出ていなくても、念のため、病院で診てもらって下さい。
中毒成分が含まれないナッツでも、大量に摂取してしまった場合はすぐに病院で診てもらう必要があります。
多くの場合は、1日から2日で回復に向かうことが多いようですが、誤って犬が口にしないように注意しておきましょう。
オメガ3を摂取したいなら、サーモンオイルがおすすめ!
クルミに多く含まれている、オメガ3は犬の健康にも良い効果があると思われます。しかしこの成分は体の中では生成はされません。そこでおすすめしたいのが、サーモンオイルです!
ドッグフードに数滴加えるだけで、オメガ3やEPA、DHAが簡単に摂取できます。被毛や肉球ツヤが良くなったり、アレルギーの改善にも効果があるそうです。
サーモンオイルは毎日与える必要はありません。時々ドッグフードやおやつにかけてあげる程度で十分です。是非お試しください。
まとめ
人の体にとって良いものでも、犬の体には負担になる食材が意外に多いものです。
大切な愛犬のためにも、色々な知識を持っておく必要がありますね。