犬を飼う前に絶対に知っておくべき「時間の制約や費用」について
犬を家族に迎えることは、とても素敵なことです。
わが家も人生初の愛犬との暮らしは本当に楽しく、幸せに思います。
ただ、すべてが順調というわけにはいきません。
今までできていたことができなくなることもあるのです。
決してネガティブな話ではありませんが、愛犬を迎えたいと思っている人に向けて、今回はわが家が愛犬を迎えてからの経験を基に、時間の制約や費用についてご紹介します。
自分の時間が制約される
愛犬を迎えた日から、お世話をすることが日常です。
休日も悪天候も関係なく、愛犬のための時間を確保することを余儀なくされます。
今までのように、仕事帰りに気軽に飲みに行ったり、休日はお昼過ぎまで寝てやる!ということができなくなると思ってください。
愛犬の食事時間は守らなければならない
人は、ちょっとくらい食事が遅くてもいいか、お腹があまり空いてないから軽く済ますか…など、自由に選択できます。
しかし、わが家の愛犬はそうはいきません。
食事の時間を決めないように…というしつけ本もありますが、わが家はかえって落ち着きがなくなり、いつご飯がもらえるのかという不安感のほうが強くなりました。
ですので、わが家ではきちんと決められた量を決められた時間に愛犬に食事を与えなければなりません。
お散歩に連れて行かなければならない
お散歩も日課になります。
室内犬の場合、運動不足やストレス解消に毎日のお散歩はとても大切です。
それは暑くても、雨でも、雪でも同じです。
排泄のしつけはできているから、外に行かなくても大丈夫という飼い主さんもいますが、外の空気に触れ、知らない人や音、動物に触れ、色々な刺激を受けることは犬にとって必要なことです。
運動不足も深刻です。
大きな庭を持つ一軒家に住んでいるならともかく、遊ぶ場所が限られた環境で飼う場合は、肥満による生活習慣病にも繋がります。
適度な運動と刺激は、人だけでなく、愛犬にも大切なことだと思ってください。
年間を通して費用がかかる
年間を通して、愛犬にかかるお金は結構なものです。
今まで嗜好品や自分のために使っていたお金を愛犬のお金にシフトしなければなりません。
それは想定以上のこともあり、わが家も最初は結構やりくりが大変でした。
愛犬の餌代
毎日のご飯は必要不可欠です。
手軽で栄養価も考慮されたドッグフードを与えることが多いと思いますが、値段はさまざまです。
最初はブリーダーさんにおすすめしてもらったフードを与えていましたが、しばらくしてアレルギーがあることが判明し、それからフード探しが始まりました。
どんな物がいいか色々と調べていくうちにたどり着いたのが、なかなかのお値段のドッグフード。
命には代えられないと想定予算をオーバーしたフード代を毎月確保しなければなりません。
シャンプーやトリミング代
犬種によっては、定期的にトリミングが必要になります。
トリミングサロンによって、料金の幅はありますが、わが家の場合はおおよそ1回約9,000円。
わが家は多頭飼いですので、頭数分かかります。
私の美容院代より、はるかに高いです(笑)。
また、トリミング以外に自宅でのシャンプーも必要です。
シャンプーは1本2,000円前後かかります。
トイレシート代
自宅では必ずトイレシートが必要です。
不衛生な環境では排泄をしなくなるという犬もいますので、汚れたらこまめに替えなければなりません。
また、トイレシートにも好みがあるようで、わが家の場合は、香り付きがNGでした。
また安価なものは吸収力が弱く、床におしっこが漏れるというアクシデントもあり、トイレシートもしっくりくる物が見つかるまで、色々と試しました。
一生続く消耗品ですし、常備しておかなければなりません。
狂犬病予防注射・ワクチン接種・フィラリア予防
春の狂犬病、年に1回のワクチン、春から秋を通じて必要なフィラリア予防の薬。
これはどれも必要経費となります。
わが家の場合は、トータルすると1頭あたり30,000円強はかかります。
多頭なのでもちろんその金額×頭数分。
アレルギーがある場合は、事前検査などにプラスで費用がかかります。
また、病院で狂犬病予防注射をお願いする場合は、診察料も考慮に入れておかなければなりません。
完全室内飼いだから不要という考えの人もいるようですが、愛犬を守るだけのためではなく、他の人や犬に被害を与える可能性も高いので必須だと思います。
きちんとかかりつけ医を決めて、日々相談しながら対応していってほしいと思います。
突発的に費用がかかる
年間を通して健康ならもちろん不要ですが、残念ながらそうはいきません。
消化器系や内臓疾患、思わぬケガなど、どうしても病院へ駆け込む機会がやってきます。
愛犬は人と違い話すことができませんので、症状に合わせてさまざまな検査が必要です。
その検査費用は結構かかると思ってください。
わが家での最大の誤算は誤飲による治療でした。
レントゲンやエコーなど、何を食べたのか、内臓を傷つけていないかなどを検査する必要があり、そのたびに数万円の検査費・治療費が必要になりました。
内臓疾患など見えないところの病気は仕方ないにせよ、誤飲やケガは飼い主の不注意が原因のことがあります。
そこは事前防止さえしていればと、反省しきりです。
パピーの頃に保険に加入することをお勧めします。
わが家が気付いた時にはもう保険に入れない年齢になっていたので断念しましたが、保険の種類によっては、治療費や手術費が半額もしくは全額戻ってきます。
継続的に投薬治療が必要になる場合もありますので、長期的に考えると保険に加入したほうが費用の負担が少ないと思います。
愛犬が若いうちに加入すると、保険料も安く済みますので、ぜひ検討してみてください。
旅行やお出かけに制限ができる
毎年、長期休暇に家族旅行をしていた人は、愛犬を迎えるとなかなかそうはいきません。
ペットホテルやペットシッターを利用して海外旅行を楽しんでいる飼い主さんもいらっしゃいますが、それなりのコストや愛犬に負担がかかることを念頭にいれておかなければなりません。
わが家の場合は消化器系が弱いので食事内容や回数制限があること、多頭飼いで長期での預かりはかなりの費用がかかることなど、色々な条件面から預けて長期旅行は難しくなりました。
ですので、愛犬と一緒に出掛けられる施設を選ぶ、もしくは日帰りで出かけるという2択でのおでかけとなります。
わが家は、愛犬との旅行は基本的にキャンプです。
愛犬を歓迎してくれるわんこに優しいキャンプ場も増えていますので、そちらを利用しています。
もちろん、愛犬が気持ちよく過ごせる季節限定となりますので、真夏や真冬は難しく、さらには家族の休暇予定や子供の学校の休みに合わせると、機会は限られます。
その分、車に愛犬を乗せてドッグランや公園、ちょっとした観光地に日帰りで出かけるなど、工夫が必要です。
日帰りで愛犬を留守番させる時もありますが、愛犬の食事時間までには帰宅するようにスケジュールを考えます。
まとめ
正直、愛犬を迎えてからは制約が増えたなとは思っています。
愛犬メインとまではいきませんが、やはり家族として迎えた以上は、責任をもって飼わなければなりません。
飼い主の都合で愛犬を捨てるという悲しいニュースが後を絶ちません。
「こんなはずじゃなかった」ということがないよう、事前に自分の生活がどうなるのかをきちんと考えて、また家族全員でどう協力しながら愛犬と暮らしていけるかをシミュレーションした上で、愛犬を迎えてほしいと心から願います。