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愛犬についてしまうと厄介なノミ・マダニ。どこでつくの?どんな症状なの?

ノミがついた犬

みなさんは、ワンちゃんが寄生されやすい「ノミ・マダニ」についてご存知ですか?

「ノミ・マダニ」がワンちゃんにつくと、「ノミ・マダニ」による皮膚炎やストレスだけでなく、「ノミ・マダニ」を介して寄生虫がついてしまったり、感染症になってしまったり、最悪の場合、死に至ることもあります。

今回は、寄生されてしまうととてもやっかいなノミ・マダニの症状についてご紹介します。

ノミ・ダニはどんなところに潜んでいるの?

予防を行っていないワンちゃんは、かなりの確率でノミ・マダニをおうちへ連れ帰ってしまうそうです。

お散歩へあまり行かないワンちゃんにも、飼い主さんの洋服などについた、ノミ・マダニがうつってしまうこともあります。

どこにいても寄生されるリスクがありますが、特にノミ・マダニが好んでよくいる場所を紹介します。

ノミがいる場所

ノミ

ノミは13℃以上の環境があれば活発になります。

冬の間も暖かい室内ではあっという間に繁殖してしまい、通年生息してしまいます。

卵をもったメスが10匹いた場合、なんと1か月後には2,000匹の成虫に増殖するそうです。びっくりですね。

ノミのいる場所は、室内では、

・ソファーやベッドの上
・ソファー・家具・カーペットのすき間
・家具の下などの暗く湿ったところ

などに生息しています。

屋外では、直射日光の当たらない暗くジメっとした場所に生息しています。

・犬小屋の下
・草むら

などに注意してください。

マダニがいる場所

マダニ

お散歩で草むらが大好きなワンちゃんって多いですよね。

ついつい顔をつっこんでしまうなんてことはないでしょうか?

しかし、そこにはワンちゃんに飛び移る機会を狙っているマダニが潜んでいます。

そしてマダニは動物の体温や振動、二酸化炭素などを感知できる独特の感覚器官をもっているので、ワンちゃんが近づいてくるのが分かると、草むらから出てきます。

・葉っぱの裏側
・草むら
・公園
・河川敷

には注意が必要です。

ノミ・マダニに寄生されるとどうなるの?

ノミ・マダニはワンちゃんの体に寄生をして吸血をしながら成長と繁殖をしていきます。

そして、吸血だけでなくさまざまな病気のリスクもあります。

【ノミ・マダニ】貧血

ノミもマダニも吸血をしながら成長し卵を産んで増殖していきます。

ですので、大量に寄生された場合は貧血を起こす危険があります。

特にマダニはノミと比べると血を吸う量が多く、体重が吸血前の200倍にもなることがあるそうです。

子犬や子猫などは特に注意が必要です。

【ノミ】皮膚炎とストレス

ノミの唾液中に含まれる成分がアレルゲンとなり皮膚炎が起こり、激しいかゆみや湿疹などを引き起こします。

かゆみがあることで掻いたり噛んで皮膚を傷つけてしまい、化膿性皮膚炎へ進行してしまうことも。

また、1度アレルギー状態になると、その後は少量の寄生でも皮膚炎になるリスクが上がるそうです。

激しいかゆみをともなうので、ワンちゃんはかなりのストレスになってしまいます。

かゆくて眠れなく起きてしまう。私たち人間もかなりつらいですよね。

【ノミ】瓜実条虫に感染

サナダ虫

ノミの寄生によるかゆみ行動で皮膚を舐めたり掻いたりします。

その際にノミを飲み込んでしまうと、瓜実条虫がかなりの確率で感染してしまうそうです。

瓜実条虫は腸の粘膜に体を固定しそこから栄養を奪って成長していきます。

ただ、ほとんどが無症状なため発見が遅れてしまいます。

大量に寄生されると下痢や食欲不振といった症状が出てきます。

瓜実条虫の卵は便と一緒に出てくるため、白く小さい米粒のようなものが便や肛門についていることで飼い主さんが気づくケースもあります。

また、肛門から排泄されるときに、かゆみを生じるためワンちゃんは肛門をとても気にします。

この寄生虫はヒトにも感染する人獣共通感染症の一つです。

【マダニ】感染症

マダニは吸血した際に、吸いすぎてしまった余分な血液を唾液や嘔吐によってワンちゃんに戻します。

この時の分泌物の中に病原体が入っている可能性があります。

また無理にマダニを引き離そうとして、つまんだ時にマダニの中の病原体が体の中に入ってしまうこともあるそうです。

マダニを介して感染する病気には「犬バベシア症」があります。

発熱や食欲不振などの症状が現れ、最悪の場合、死に至る場合もあるとても怖い病気です。

他にも「ライム病」「Q熱」「ヘパトゾーン症」「エールリヒア症」などがあります。

【マダニ】人の死亡例も

少し前に、ねこちゃんに噛まれた方が死亡したニュースがありました。

その原因はSFTS(重症熱性血小板減少症候群)というウイルスが原因でした。

このウイルスを保有しているマダニに噛まれることにより感染します。

また、感染している猫や犬にかまれた場合も感染するリスクがあります。

発熱や消化器症状、頭痛や神経症状などが起こり、死亡事例だと発症してから10日~16日前後で亡くなられているようです。

ノミ・マダニを発見したら?

ノミの場合

ノミのついた犬

決してノミを潰したりしないでください。

ノミが卵を抱えていた場合、卵が飛び散って逆効果になる場合があります。

駆除薬を使ってノミを駆除しましょう。

ワンちゃんの状態や症状によって対処方法も様々なので動物病院で獣医さんに相談してください。

マダニの場合

マダニのついた犬

マダニは吸血する時に、唾液とともに分泌されるセメントのような物質により皮膚をがっちり固定して吸血を開始します。

ですので、ひっぱってもなかなか離れません。

血を吸い、お腹がいっぱいになったところで自然と地面へ落下します。

ここで注意しておきたいのが、ワンちゃんの体にマダニを見つけても決して無理に引き離そうとしてはいけない!ということです。

マダニと皮膚ががっちりと固定されているので、無理に引っ張ろうとすると、マダニの体の一部がワンちゃんの体に残ってしまい、
そこから皮膚炎や菌が入りさらなる被害が出てしまうからです。

血でパンパンになったマダニを発見するとびっくりして、なんとかして離さなきゃ!と思ってしまうかもしれませんが、見つけた場合はすぐに動物病院へ連れて行くなど獣医さんに相談してください。

まとめ

いかがでしたか?

ノミ・マダニにつかれるととても厄介です!

予防したからといって100%大丈夫という訳ではありませんが、予防することが大事です。

次回は「ノミ・マダニの予防薬」についてご紹介します。