さみしくて死んじゃうはウソ!?うさぎの本当の性格は?

もふもふでかわいらしいうさぎは、ペットとしても人気があります。
そんなうさぎについて、「うさぎはさみしいと死んじゃう」という噂を耳にしたことはありませんか?
そんな情報から、うさぎはかよわいというイメージを持つ人もいるかもしれませんね。
今回は、気になるこの噂について調べました。
また、うさぎの性格についても触れているので、うさぎのことをもっと知るきっかけにしてくださいね。
うさぎはさみしいと死んじゃうの?
「うさぎはさみしいと死んじゃう」という噂は本当なのでしょうか?
さみしいと死んじゃうなら、ひとり暮らしでは飼えないのかな?多頭飼いをすれば大丈夫なのかな?など、さまざまな疑問がうかんできますよね。
でもご安心ください!
うさぎがさみしいと死んじゃうという科学的な根拠はありません!
野生でも生きているうさぎが、さみしくて死んでしまうようなら、そもそも野生で生き残ることなんてできないでしょう。
なぜそんな風に言われるようになったの?
では、なぜ「うさぎはさみしいと死んじゃう」という噂が広まったのでしょうか?
諸説あるようですが、ここでは2つの理由を紹介します。
1.突然死が多いから
うさぎは突然死を起こしやすい動物です。
それは、うさぎが捕食される動物であることと、うさぎ独特の消化管機能が影響しています。
ひとつずつ解説していましょう。
うさぎは捕食される動物であるため、弱っている様子を見せられない
自然界において捕食される側の動物であるうさぎは、体調不良を表に出しません。
弱っている様子を見せてしまうことで、うさぎを狙っている動物にとって格好の獲物になってしまうから。
弱っていても平静を装うことは、自然界で生き残るためにうさぎが身につけた術なのです。
飼いうさぎにもその習性は受け継がれているため、飼い主さんもうさぎの体調不良に気づきにくいという事態が起こってしまいます。
うさぎの食欲が落ちると数時間で死に至ることもある
完全草食動物であるうさぎは、絶えず牧草を食べています。
なんらかの理由で食欲が落ちると、消化管機能のバランスを崩し、消化管うっ滞を引き起こすことに…。
もし腸管閉塞を起こすことにでもなると、状態は急変し、ものの数時間で急死することもあるのです。
このようにうさぎは突然死することがあるため、飼い主さんが留守中に亡くなってしまうケースもでてきます。
「留守中に突然亡くなる」ことが「さみしくて死んでしまった」という誤解を招いたのかもしれませんね。
2.あの大ヒットドラマの影響で…?
1993年に放送された「ひとつ屋根の下」という大ヒットドラマを覚えていますか?
ドラマのなかで、酒井法子が演じる「柏木小雪」が「うさぎって寂しいと死んじゃうんだから」と言うシーンがあります。
この影響によって、「うさぎはさみしいと死んじゃう」という噂が世間に広く知れ渡ったようです。
また、1995年にリリースされた、酒井法子の「碧いうさぎ」という楽曲のなかでも「淋しすぎて死んでしまうわ」という歌詞があり、うさぎのイメージはこの頃に広まったのかもしれませんね。
うさぎの本当の性格は?
うさぎの性格は、甘えん坊・人懐っこい・マイペース・臆病など実にさまざま。
品種や性別によって性格の傾向はありますが、個体によって全く違うようです。
いつも飼い主さんの近くにいたがる子や、知らない人が近づくと警戒して隠れる子、まわりの音などに影響されることなくいつもの自分のテリトリーでくつろぐ子など、飼ってみて初めてうさぎの性格が分かります。
自己主張が激しく、縄張り意識の強いうさぎも多いので、世間的思われている、かよわいイメージとはかけ離れているかもしれません。
一緒に暮らしていると、意外とたくましく、自分の名前や飼い主さんを覚えるなど賢い一面も見られますよ。
まとめ
「うさぎはさみしいと死んじゃう」という噂はウソだということがわかりました。
とはいえ、うさぎは突然死を起こしやすいので、気をつけなければいけませんね。
うさぎの性格は個体差が大きく、どんな性格を見せてくれるのかが、一緒に暮らす楽しみでもあります。
飼い始めると、うさぎの愛らしさだけでなく、気の強さやたくましさも感じるなど、新たな魅力を発見することでしょう。