ハムスターの頬袋脱ってどんな病気?治療や予防法について知ろう☆

ヒマワリのタネを食べるハムスター
小動物

前回は、ハムスターの頬袋の特徴についてご紹介しました。

今回は、飼い主が気を付けたい頬袋の病気「頬袋脱」についてご紹介します。

飼い主が気を付けたいポイントを覚えておきましょう。

頬袋脱の症状

本来口の中にある頬袋が、反転して外に出てしまうのが頬袋脱の症状です。

大きくて赤い塊が口から飛び出しているため、飼い主が気付きやすい病気です。

頬袋が出ている時間が長い場合や、ハムスターが頬袋を気にして引っ掻いたり、かじったりして細菌に感染すると、重症化することも。

頬袋脱の原因

頬袋脱は頬袋の炎症が原因と言われています。

頬袋の炎症は、

・腫瘍ができている
・食料を長時間詰めている
・食べ物が頬袋にくっつき、取り出せなくなった
・尖ったもので頬袋を傷つけた

などの原因によって引き起こされます。

何の前触れもなく発症するので注意が必要です。

ドワーフ(小型)ハムスターは頬袋に毛が生えておらず、食べ物がつきやすいため頬袋脱になりやすいそうです。

頬袋脱の治療法

頬袋が飛び出ている時、ハムスターが自分で口の中に戻すことがあります。

一度戻っても再び出てしまうことがあるので、油断せず様子を観察してください。

頬袋が出てから時間が経っていない時は、綿棒で口の中に押し込めば大丈夫な場合もあります。

時間が経って浮腫が見られる、壊死している、腫瘍ができている場合は、手術で切除します。

頬袋は切っても再生するので心配はいりません。

頬袋脱は早期発見、早期治療が大切なので、頬袋の異常に気付いたらすぐに病院へ行きましょう。

頬袋脱の予防法

ロボロフスキーハムスター

ではどうすれば頬袋脱の予防ができるのでしょうか?

それには、頬袋の炎症が起きる原因を取り除くことが大切です。

チョコレートや飴、ご飯など頬袋に張り付く食べ物や、柔らかい食べ物、唐辛子などの刺激物は与えないようにしましょう。

ハムスターの健康のために、人間の食べ物を誤って食べてしまわないよう注意してください。

また、尖った巣材を使っていると頬袋に詰めた時に傷つける場合があります。

ふわふわしているウッドチップやペーパーチップを選ぶと安心です。

ケージから出して部屋に放す時は、ハムスターが口に入れてしまう物がないか確認しましょう。

頬袋に食べ物を入れっぱなしにしている場合も要注意!

ハムスターは、エサを取られるという危機感から頬袋に溜め込んだままにすることがあります。

巣箱の掃除は大切ですが、やりすぎるとハムスターが危機感を抱くことも。

ほどほどに掃除して、ハムスターが安心感を持てるようにしましょう。

お世話する中で、ハムスターにストレスを与えないよう気を付けることも大切です。

頬袋からエサを出さない時の対処法

手のひらの上に乗るハムスター

頬を揉む

エサをずっと入れていると腐る可能性があるので、早めに対処しましょう。

ハムスターの頬を手で数回揉むと、口から出せるかもしれません。

力を入れずに優しく行うのがポイント。

詰まってしまい、出したくても出せない状態の時に効果的です。

首をつまむ

首の後ろの皮をつまみ、ほんの少し持ち上げるのもおすすめの方法です。

この時、長時間つまんだり高く持ち上げたりするのはNG!

3秒くらいつまんで様子を見てください。

病院で出してもらう

2つの方法を試しても出さない時は、獣医さんにお任せするのがベストです。

獣医さんはプロなので、ハムスターを傷つけずに綿棒で頬袋の中身を掻き出すことができます。

他に大きな病気が隠れていないかもチェックしてもらえますよ。

まとめ

ハムスターの大事な頬袋を守るためには、飼い主の日頃の観察と正しいお世話が重要です。

ハムスターの様子に変わったところがないか、気を配ってくださいね。

頬袋脱になってしまったら、なるべく早く獣医さんに見てもらいましょう。