ウーパールーパーを飼うなら知っておきたい3つの病気と感染症
ウーパールーパーはどんな病気を発症しやすいのでしょうか?
すぐに病気に気づいて適切な対応ができるように、飼い主さんは事前にウーパールーパーの病気を知っておくと良いでしょう。
今回は、ウーパールーパーを飼っているなら知っておきたい病気や感染症を3つご紹介します。
ウーパールーパーが発症しやすい病気・感染症
ウーパールーパーを飼ったら注意したい病気・感染症は以下になります。
①ぷかぷか病(浮遊病・転覆病)
②水カビ病
③尾腐れ病
それぞれの病気の特徴や対処法、予防について詳しく見ていきましょう。
ぷかぷか病(浮遊病・転覆病)
ぷかぷか病(浮遊病)は、体の中にガスが溜まって水面に浮かんでしまい、潜れなくなる病気。
この病気にかかる原因は、古いエサや品質が悪いエサ、水質の悪化、水温の上昇など様々です。
また、エサに人工飼料をあげている場合、原料に含まれる大豆や小麦がウーパールーパーのお腹の中で発酵するためガスが溜まりやすくなります。
人工飼料をあげている飼い主さんは多いでしょうから、普段から量を控えめにするなど気を使いましょう。
ウーパールーパー用のエサでよく使われるコリドラスのエサは、比較的小麦類が少ないと言われているためおすすめです。
筆者自身、コリドラス用とキャット用のエサを交互にあげるようにしていました。
もし、ぷかぷか病になってしまったら下記のように原因にあわせた対処法を取りましょう。
・お腹のガスが溜まっているなら、餌を赤虫などに変える
・春先など水温上昇が原因なら、水槽を冷やす
水カビ病
水カビ病は、棉のような見た目のカビが生えてしまう病気で、傷口に感染して発症します。
特にエラが感染しやすく、感染すると細菌が入り込んで腐ってしまいます。
水カビは綺麗な水では生きていけないので、病気予防のために水質管理は徹底しましょう。
もし、水カビ病にかかってしまったら毎日水換えをして清潔な水に変える必要があります。
また、濾過バクテリアを増やすフィルターを設置すると、水質を悪化させるアンモニアや亜硝酸などの原因を取り除けるのでおすすめです。
水カビ病の症状を白点病と思ってしまう方もいるかもしれませんが、白点病は、弱った魚のエラに寄生虫が寄生するとエラ付近に白点が出る病気です。
ウーパールーパーは魚ではなく両生類なので、白点病に感染しません。
もし、白い点々が見つかったら水カビ病など別の病気を疑ってください。
尾腐れ病
尾腐れ病は、その名の通り尻尾が溶けていく細菌性の感染症です。
魚がかかる病気ですが、長い尻尾を持つウーパールーパーもこの病気に感染する可能性があります。
尾腐れ病の原因となるカラムナリス菌は常に水の中にいる細菌です。
そのため、水温の変化によるストレスなど免疫力が下がるタイミングで細菌に感染しやすくなります。
尾腐れ病にかかったら、塩水浴や薬浴をして治療を行います。
ウーパールーパーの免疫力が下がらないように、温度管理や水質管理に普段から気を配って予防しましょう。
また、ウーパールーパーは高い再生力を持っているため、尻尾を失っても再生する可能性があります。
まとめ
今回は代表的なウーパールーパーの病気や感染症をご紹介しましたが、他にも色々な病気にかかる可能性があります。
繊細な見た目とは違って寿命も長くてたくましく生きています。
しかし、病気になると動きが鈍くなってとても辛そうです。
ウーパールーパーが病気にならないように、普段から水質管理や栄養管理を飼い主さんがしっかり気を配ってあげてくださいね。