ラブラドールレトリバーってどんな犬?知っておきたいラブラドールレトリバーの基本情報
みなさんは大型犬のラブラドールレトリバーをご存知ですか?
盲導犬としても広く知られていて、認知度の高い犬種ではないでしょうか。
今回はラブラドールレトリバーの歴史、性格や特徴、気をつけたい病気など、ラブラドールレトリバーの基本情報をまとめました。
歴史
ラブラドールレトリバーの原産国はイギリスとなっています。
元々は、カナダに位置するニューファンドランド・ラブラドール州のニューファンドランド島にあるセントジョンズという場所で、主に漁師に仕えながら飼われていた「セントジョンズレトリバー」という犬種が祖先と言われています。
セントジョンズレトリバーは人間との協調性に優れており、イギリス人がイギリスに持ち込み、改良を加え今のラブラドールレトリバーに最も近い形になったようです。
イギリスのケネルクラブに1903年頃正式に「ラブラドールレトリバー」として登録されました。
大きさ
ラブラドールレトリバーは欧米では中型犬されることもあるようですが、日本では大型犬として分類されています。
ラブラドールレトリバーの標準的な体高はオスで57~62cmくらい、メスで54~59cmくらい。
体重は個体差もありますがオスで29~36kg前後、メスで25~32kg前後のラブラドールレトリバーが多いようです。
毛色
ラブラドールレトリバーの毛色は大きく分けて3種類です。
一つ目の毛色は、ペットとしても不動の人気の「イエロー」です。
盲導犬として活躍しているラブラドールレトリバーも、イエローのラブラドールが多いですよね。
イエローと言ってもクリームのような薄い毛色のもの、赤みがかった茶に近いイエローのラブラドールもいます。
二つ目の毛色は「ブラック」。こちらもラブラドールレトリバーの中でも人気の毛色です。
日本では「黒ラブ」という愛称で親しまれていますよね。
そして最後は「チョコレート」。「チョコラブ」と呼ぶ方も多いと思います。
黒色の強いチョコレート、茶色の強いチョコレートなど様々です。
体の特徴
ラブラドールレトリバーの毛質は、上毛は硬めの感触で短毛になっており、下毛は冷たい水や寒冷な気候であっても体温を保持できるよう柔らかい被毛になっています。
基本的にラブラドールレトリバーは水中でも作業しやすい体の構造になっていて、オッターテイルと呼ばれる尻尾も特徴的です。
腰と後肢、肋骨は幅広く骨は頑丈です。
マズルは幅広く、鳥など獲物を咥えて運ぶのに適した造りになっています。
耳は垂れ耳です。
寿命
ラブラドールレトリバーの平均寿命は小型犬と比べると少し短く10~12歳とされています。
個体差もあり、諸説ありますが毛色によって平均寿命が多少異なるとも言われています。
しかし近年では飼い主さんの犬に対する健康志向も向上し、15歳以上まで長生きするラブラドールレトリバーも珍しくありません。
性格・気質
ラブラドールレトリバーは皆さんご存知の通り、盲導犬としては最もメジャーとなっている犬種です。
頭が良く、賢い犬が多く、訓練にも向いている犬種だと言われています。
またラブラドールの魅力と言ったら優しく温和、人懐こい性格ですよね。ペットとしても人気が高い理由ではないでしょうか。
2歳頃までは、とてもヤンチャな犬も多く、陽気で元気、明るい性格も兼ね揃えています。
飼育のポイント
運動量
ラブラドールレトリバーは走ったり、泳いだり、水で遊ぶことが大好きな犬です。
1日2回程度しっかりお散歩させましょう。夏の暑い日は水遊びもオススメですよ。
しつけ
先に述べたように、ラブラドールレトリバーの幼少期はとても活発でやんちゃです。
幼少期のしつけがとても重要と言われています。
家具やカーペット、ケージにイタズラして破壊することも珍しくありません。
小さい頃から、しっかりダメなことはダメだと認識させることが大切です。
遊びたい盛りの犬にとって「何かを噛みたい」と思うことは自然なことなので、噛んでも良いおもちゃを与えて、欲求を満たしてあげましょう。
また、好奇心旺盛なラブラドールレトリバーの子犬は、何か目の前にあったら口に入れてしまうことがあります。
室内飼いする場合は、誤飲の恐れがあるものに近づけないように、細心の注意が必要です。
お手入れ
ブラッシングは1日1~2回を目安に行ってください。
シャンプーも定期的に行って体を綺麗に保ちましょう。
耳を清潔に保つことも大切です。
気をつけたい病気
ラブドールレトリバーがかかりやすい病気として挙げられるのが「悪性リンパ腫」です。いわゆるガンです。
早期に発見治療を行わないと悪性の腫瘍はほんの数か月で悪化します。
定期的な健康診断が大切ですね。
また耳の中に雑菌が繁殖する「外耳炎」も非常にかかりやすい病気です。
耳の中を清潔に保つことで予防できます。
また大型犬によく見られる「股関節形成不全」も気を付けたい病気のひとつです。
まとめ
明るく人懐こくて、人との協調性にも優れているラブラドールレトリバー。
幼少期はやんちゃでいたずらっ子のイメージですが、しっかりトレーニングすれば最高のパートナーになりそうですね。
定期的な健康診断によって病気を早期発見し、お手入れに気をつけることで愛犬とより長い生活を共にできるのではないでしょうか。