犬の吠え方とその意味、感情は?吠え方で犬の気持ちを理解しよう。
私たち人間は言葉を話して人間同士コミュニケーションを取りますが、犬は犬同士のコミュニケーションや、私たち人間に何かを伝えたい時、感情を表す際に「吠える」ことがあります。
犬によってあまり吠えない子がいたり、よく吠える子がいたりと様々ですが、犬の「吠え」にはいくつかの種類があったり、吠え方によって感情も違います。
今回は犬の「吠え」や鳴き方の種類、吠え方による感情の違いなどを、いくつか例を挙げてご紹介します。
吠え方による犬の感情
高い声で「ワンッ」
犬が元気に高い声で「ワンッ」と吠える時があります。
我が家の愛犬も散歩の時にいつも触ってくれる大好きな人に会うと、「ワンッ」と高い声で1回のみ吠えます。表情はにこやかです。
この時の犬の感情は「嬉しい」といったプラスの感情です。
また、これは私たち人間で言う「おはよう」や「こんにちは」「やぁ、元気?」といった挨拶に近い感情なのではないでしょうか。
我が家の愛犬と仲の良い友達犬も、私や愛犬を見つけるといつも「ワンッ」と元気に挨拶してくれます。
同じ1回の「ワンッ」でも犬の表情が強張っている時や逆毛を立てている時は、先程とは逆でマイナスの感情の場合もあるので、注意が必要です。
リズミカルに「ワンワンッ」
大好きな散歩に行く際やお待ちかねのごはんの際に、愛犬が嬉しそうにリズミカルに「ワンワンッ」と吠えるのを聞いたことがありませんか?
我が家の愛犬は飼い主がしばらくぶりに帰ってきた際などに、このような「ワンワンッ」と弾んだ声を出します。
この時の犬の感情は「嬉しい」「楽しい」という気持ちの時がほとんどです。
それ以外にも「ご飯食べたい」「散歩にいきたい」「構ってよ」など私たち飼い主に要求吠えしている場合もあります。
連続して「ワンワンワンワン」
聞き慣れない音などを聞いたり知らない人や犬に向かって、連続して「ワンワンワンワン」と吠えている際は、警戒している場合や不安な気持ちの表れがほとんどです。
またさらに力強く「ワンワンワンワン」と激しく吠えたてている時は「お前何者だ!これ以上近づかないで!」と相手に警告している可能性が高いです。
この時犬はとても興奮状態にあるので、むやみに近づいたり、さらに興奮させたりは決してしてはいけません。
甲高い声で「キャンッ」
犬が甲高い声で「キャンッ」と一回声を出すことがあります。
犬を飼っている飼い主さんの中には「キャンッ」という愛犬の声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは意識的ではなく反射的に声が出ることがほとんどで、足を踏まれた際や尻尾を誤って踏まれた際に「痛い」という感情です。
私たち人間も何かにぶつかった時など、反射的に「いてっ」と声が出てしまう時ってありますよね。犬の場合もそれと似たような感覚です。
尻尾を振りながら「キャンキャンッ」
飼い主さんに向かって尻尾を振りながら「キャンキャンッ」と吠えている場合は「ご飯ちょうだいよ」「早くここから出してよ」など要求吠えしている時です。
「キャンキャンッ」という高い声は小型犬などの場合が多いです。
尻尾が下がって叫ぶように「キャンキャンッ」
尻尾が下がって叫ぶように、神妙な面持ちで「キャンキャンッ」と鳴いている場合は、「助けて」とSOSを求めている場合もあるので、愛犬の様子をよく見ることが大切です。
叫ぶように「キャイーンッ」
犬が叫ぶように「キャイーンッ」と鳴いた際は、要注意です。
犬にとってそれは激しい痛みを訴える場合や辛い症状を訴える“SOS”のサインの場合がほとんどです。
いわば私たちで言う悲鳴のようなものなのです。
我が家の愛犬も今まで聞いたことのない声で「キャイーンッ」と鳴いたことがありました。
急いで愛犬のもとへ向かうと、何かを飛び越えようとジャンプした際に足をくじいた様でとても痛がっていました。
愛犬の場合すぐに足の痛みもなくなり大事には至らなかったのですが、犬にとって激しい痛みや辛い症状など非常事態の場合もあるので、状況によってはすぐに動物病院に連れて行くなど早急な対処が必要になります。
「ヴゥー」と唸る
ご存知の方も多いと思いますが「ヴゥー」と犬が唸る際は、嫌なことをされて「これ以上はやめて」と言っている場合や警戒、「これ以上近づかないで」と警告している場合がほとんどです。
威嚇している場合もあります。
他にも草むらでゴロゴロ背中を擦り付けたり、気持ち良い時などに「ヴゥー」と声を出すこともあります。
この時は威嚇の時とは異なり表情が緩んでいたり、おだやかな顔をしています。
甘えたような声で「クークー」「クンクン」
甘えたような声で「クークー」や「クンクン」など鼻にかかったような声で鳴くことがあります。
子犬もよくこのような鳴き方をしますよね。
これは母犬や飼い主に甘えている場合や、不安な感情を表している場合がほとんどです。
子犬がまだ慣れない夜に「クークー」と夜鳴きをしたり、留守番中の犬が「クーンクーン」と鳴くのは、このように誰もいない不安や寂しさの表れなのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の「吠え」にも様々な種類があり、吠え方や鳴き方によって犬の感情も違います。
吠える時は犬は私たちに何かを伝えようとしているのかもしれません。
私たちには、愛犬が今どんな気持ちなのか、吠え方や表情をよく読み取って理解しようとする気持ちが大切ですね。