猫と暮らすボランティア in アメリカ:②天使の猫たちとの日々
第1回目の記事では、アニマル・シェルターの「フォスター」というボランティア活動で、2匹の猫と一緒に暮らし始めたことを書きました。
今回は、我が家のボランティア活動中の猫との生活について、具体的にご紹介したいと思います。
とにかく可愛い、猫との生活
生後1ヵ月の子猫たちとの生活は、とにかく可愛いことだらけで、癒されます。
しかも我が家は2匹の子猫との生活で、可愛さ2倍!
いつも一緒
私がキッチンへ行くと、2匹の猫もキッチンへついてきて、リビングルームのソファーに座れば、2匹の猫もソファーに来る。
私は2匹の猫を引き連れて、家中を行き来していました。
私が部屋のドアを閉めてしまうと、「開けて!」と言わんばかりにミャーミャー泣いて、ドアを爪でガリガリ。
そのため、寝室やトイレなどのドアはいつも少し開けておくようになりました。
2匹の猫は、私を母猫と思っているようで、愛おしくなりました。
特に子猫の時は心配もあったので、なるべく一緒にいるために外出を控え、また外出しても早く帰るようにしていました。
寝顔が天使
とにかく寝顔が天使のように可愛いです。
ソファーや椅子に座っていると、膝の上にきて寝はじめ、スヤスヤといつまで眠るのやら・・・
猫たちの睡眠の邪魔をしないように、ご飯を作る時間が来てもギリギリまで待ったり、トイレに行くのも我慢したりしていました。
子猫の時期はテレビを消して、静かにしていました。
寝顔を見ているだけで癒されるので、幸せなひと時でした。
かくれんぼ
子猫の頃、眠りが深い時は、私が外出先から帰ってきても出てきてくれないことがありました。
大抵は同じ場所で寝ているのですが、時々予測できない場所で眠っていたりしてビックリさせられました。
まるでかくれんぼ。オニの私は見つけるのが大変!
一番驚いたのは、植木鉢の中で寝ている時でした。
病院へ
動物を飼っていると病気や予防などのために病院に行くなど大変なこともありますよね。
予防接種
生後2ヵ月の時、2回目の予防接種を受けるために、猫たちを連れてアニマル・シェルターの獣医さんのところに行きました。
前回お話しましたが、ボランティア活動でお世話している動物たちは、獣医さんの診療を無料で受けられます。
その日は、我が家と同じくボランティア活動をしている人がお世話中の犬猫連れで来ていて、順番待ちの列ができていました。
我が家の猫たちはとてもお利口さんで、2回目の予防接種を無事に終えられました。
避妊/去勢手術
予防接種の2週間後、今度は、避妊/去勢手術のために猫たちを連れてアニマル・シェルターの獣医さんのところに行きました。
この時は、午前中に猫たちをアニマル・シェルターに一旦預けて、手術が終わった後、夕方に猫たちを引き取りに行くことになっていました。
猫たちを預ける時に、ネームタグを首に付けて、アニマル・シェルターのケージの中に猫たちを入れないといけないのですが、ニャーニャー泣いて嫌がったので、悲しくなってしまいました。
夕方に猫たちを引き取りに行くと、2匹とも問題なさそうだったので良かったと思っていたのですが、この時に驚愕の事実が判明しました。
なんと、2匹ともオスだったのです!
メスのはずのビーナスもオス・・・名前は女の子なのに・・・。
ビーナスはマクシーよりも一回り小さく、女の子らしい顔立ちだったので、メスと疑いもしませんでした。
この日から我が家は、「兄妹」改め「兄弟」猫のお世話をすることになったのです(笑)
兄弟でも異なった性格をしています。
手術後に家に帰ると、マクシーは怒っているのか私を避けていましたが、ビーナスは私にべったりで、夜は私の胸の上で眠りました。
マクシーのご機嫌も翌日には元に戻り、ホッとしたのを覚えています。
耳の病気
生後4ヵ月の頃、猫たちがいつも耳の中を足で掻いていることに気づきました。
耳の中を見てみると、2匹とも黒い耳垢が・・・
猫の病気についてネットで調べてみると、耳ダニの症状に似ていました。
少し湿らせたコットンで耳の中を掃除してみましたが、良くならなかったので、アニマル・シェルターの獣医さんのところに行きました。
獣医さんの診断も耳ダニとのことで、耳の中をきれいに掃除してもらいました。
掃除中は嫌がっていましたが、その後はきれいになってスッキリしたのか、気分が良さそうでした。
子猫たちの成長
どんどん大きく
我が家に来た時は、あんなに小さくて軽かった猫たちですが、生後2ヵ月、3ヵ月、4ヵ月…と過ぎていくと、あっという間に大きくなっていきました。
毎日、見ているのに、毎日、昨日より大きくなっている気がしました。
預かった当初は2匹同時に抱っこできましたが、どんどん重くなっていくので、だんだん腕が痛くなるようなりました。
そして、少し独立心も出てくたようで、私にべったりではなくなってきました。
成長するのはうれしい反面、寂しさもありますね。
芸を覚えさせる
独立心も芽生えてきた成長期は「芸を覚えられる時期」と友人から聞いて、我が家でも訓練を始めてみました。
はじめにお手と、ベルを鳴らす芸を覚えさせました。
次に食餌の時に、お手やベルを鳴らす芸をさせてからご飯を与えるようにしたところ、お腹が空いた時は、そのどちらかで空腹を教えてくれるようになりました。
また、しつけをするのに適した時期でもあるようです。
我が家ではキッチンのカウンターやダイニングテーブルの上を歩き回られたくなかったので、その上にジャンプした時は叱るようにしていました。
そうしているうちに、「カウンターやテーブルに乗ってはいけない」と覚えたようで、全く乗らなくなりました。
まとめ
ボランティア活動として猫と暮らしていくうちに、猫は可愛いだけでなく、とても賢い動物だと分かり、ペットとして飼う人の気持ちが分かりました。
また、ペットを飼うなら、ペットの病気についても知っておく必要があると感じました。
ペットにも健康で長生きしてもらいたいですよね!
次回は、アニマル・シェルターから返還の依頼が来てから、兄弟猫の里親が決まり引き取られるまでをお話しします。