猫と暮らすボランティア in アメリカ:①2匹の保護猫との出会い
飼い主さんにはそれぞれ、ペットと最初に出会った日の思い出があるかと思います。
アメリカ、ペンシルベニア州のフィラデルフィアに住む我が家の場合は、アニマル・シェルターの「フォスター」というボランティア活動で2匹の保護猫と出会いました。
アニマル・シェルターのボランティア活動について説明しつつ、我が家の猫との出会いエピソードをご紹介します。
ボランティア活動「フォスター」とは?
みなさんには「ペットは欲しいけど、飼うのは大変かなあ」と悩んだ経験はありませんか?
動物を飼うということは、家族同様に最期まで一緒に暮らすということです。
我が家では、猫を飼いたいと思っていましたが、その責任を考えて、ためらっていました。
その話を友人にしたところ、それなら、アメリカにはフォスターと呼ばれるアニマル・シェルターのボランティア活動があるけど、やってみたらどうかしらとの回答でした。
このフォスターとは、アニマル・シェルターに届けられた猫や犬を数か月の間、または里親が見つかるまでの間、自宅で世話をするボランティア活動になります。(※アニマル・シェルターによって、多少、条件は異なります。)
アニマル・シェルターには、毎日動物が運ばれてくるため、すぐにいっぱいになってしまいます。
フォスターが動物たちを一時的に預かることで、新しく保護される動物のための空きを作ることができます。
猫にとっては、ボランティアの人と一緒に生活することにより、人間との生活に慣れて社会性を身につけたり、トイレの仕方などを覚えたりすることができます。
我が家の選んだアニマル・シェルターでは、世話をする猫や犬を実際に見て選ぶことができました。
また、アニマル・シェルターには獣医さんもいて、世話をしている猫や犬は無料で診療してもらえます。
フォスターの負担として、ペットフードなどの必需品を自身で購入する必要があるそうです。
子猫は里親が早く見つかるケースが多く、毎月入れ替わりで、新たな子猫のお世話をしているボランティアの人もいるそうです。
期限付きで猫を飼う体験ができて、獣医さんのサービスも無料で受けられるので、我が家はフォスターのボランティア活動を始めてみることにしました。
どうやってフォスターを始めるの?
フォスターのボランティア活動の始め方について説明します。
アニマル・シェルターを探す
アニマル・シェルターによって、フォスターのボランティア活動の条件等は多少、異なります。
また、ボランティア活動中に、世話をしている動物と一緒にアニマル・シェルターに出向く場合もあります。
これらを考慮して、アニマル・シェルターを選ぶ必要があります。
オンラインで申し込む
アニマル・シェルターが決まったら、次は、アニマル・シェルターのホームページからオンラインで申し込みます。
オンライン申し込み欄に、名前や住所などを入力します。
また、世話をしたい動物についてや、自宅で既にペットを飼っているか、そのペットの予防接種の有無などの質問に回答していきます。
申し込みは10分程度で終わる内容です。
アニマル・シェルターを訪問する
オンラインで申し込んだ後に、アニマル・シェルターを訪問します。
アニマル・シェルターの受付時間は午後のみの場合もありますので、可能な時間を確認する必要があります。
週末も受け付けている場合が多いです。
担当者の方はボランティアの人の経験や要望に応じて、世話をする子を紹介してくれます。
世話をする子を決めたら、書類にサイン等をして、自宅に連れて帰り、ボランティア活動が始まります。
我が家のアニマル・シェルター訪問
担当者との面談
ドキドキしながら、アニマル・シェルターを訪問すると、担当者の方はまさかの日本人でした!
我が家では猫を飼ったことがなく、不安があることなどを説明しました。
担当者の方からは「飼い方のマニュアル等もあるので、始めての方でも大丈夫ですよ。」とのお話がありました。
ホッとしたものの、この日からボランティア活動を始めることになり、少しあたふたしてしまいました。
我が家では、この日は今後のスケジュールを決めるものと思っていました・・・。
そのため、猫のベッドやトイレ用品、エサ等をまだ準備していないと伝えると、
担当者の方がシェルターにあるものをくださり、「今日からでも大丈夫ですよ。」とニッコリされました。
保護猫との出会い
担当者の方の説明が終わり、事務所から保護された猫のいる部屋に移動することになりました。
ドキドキしながら部屋に入ってみると、たくさんのケージが並んでいました。
そして、担当者の方からそれぞれの猫の説明を受けていると、母猫と生まれたての子猫が運ばれてきました。
母猫のいない生後数週間の猫には、シェルターの人が数時間おきに授乳しているそうです。
我が家では常に家にいて、数時間おきに授乳するのが難しいので、離乳している猫を世話することになりました。
担当者の方から、数時間前に運ばれてきたばかりの生後1ヵ月の兄妹猫を紹介されました。
この2匹の子猫と目が合った瞬間に、我が家でお世話することに決めました。
オスのマクシーとメスのビーナスの兄妹猫です。
2匹の猫をお世話できるなんて、2倍の可愛さを体験できることになりますよね!
自宅へ
猫のメディカル・チェックと予防接種を済ませて、「I LOVE CATS」と書かれた箱の中に入った子猫と一緒に自宅へ帰りました。
この日から我が家のボランティア活動が始まりました!
まとめ
飼い主さんにはそれぞれのペットとの出会い方がありますが、我が家の場合、ボランティア活動という日本では珍しい出会いでしたので、紹介させていただきました。
次回はボランティア活動中の猫たちとの生活について、お話します。