うさぎはなつく?なついてもらうために飼い主さんができることとは
「うさぎがなかなかなついてくれない」と不安を感じている飼い主さんもいるでしょう。
もしかしたら、飼い主さんがイメージするなつき方と実際のなつき方が異なっているのかもしれません。
今回は、うさぎがなつく動物なのか、なつくとどのような行動を見せるのかについてまとめました。
なついてくれない理由やなつくために飼い主さんができることも併せてお伝えします。
うさぎはなつく!なついたらどうなる?
神経質な一面を持つうさぎですが、お世話やケアなどを通して飼い主さんになついてくれます。
一方で、甘え下手でツンデレな子が多かったり、なつき方には個体差が大きかったりするため、うさぎがなついているのかどうかわかりにくいという声も聞かれます。
まずは、うさぎのなつきやすさの違いやなつくとどうなるのかを確認してみましょう。
性別・種類によってなつきやすさが違う?
うさぎのなつきやすさは性別によって違いが見られます。
一般的に、なつきやすいのはオスです。
オスは人懐っこい傾向があり、飼い主さんに甘える子も多いようです。
一方メスは気が立ちやすく、甘えるのが下手な子が多いといわれています。
また、種類によってもなつきやすさに違いがあります。
なつきやすいといわれているのは、ホーランドロップやレッキス、アメリカンファジーロップなど。
人気のネザーランド・ドワーフは、なつく子となかなかなつかない子に分かれるようです。
性別や種類によってなつきやすさの傾向はありますが、実際はその子の性格によります。
性別や種類からだけではわからない、その子の個性を大切にしてくださいね。
うさぎがなついている状態とは?
うさぎがなついている状態とは、飼い主さんと同じ空間にいてリラックスできていることです。
飼い主さんが呼ぶとすぐに近寄ってくるような状態をイメージしていると、少しさみしい思いをしてしまうかもしれません。
うさぎはマイペースな動物なので、飼い主さんが近くにいたとしても、自分がやりたいことを優先します。
そのため名前を呼んでも近くに来ない、飼い主さんが近づいても知らんふりといったことも多いです。
このような行動を目の当たりにすると「なついてないのかも……」と思うかもしれません。
しかし、飼い主さんが同じ空間にいても警戒せずに自分がやりたいことをできているのは、うさぎにとって飼い主さんを信頼している証であり、なついている状態といえるでしょう。
うさぎがなつくとどんな行動をする?
うさぎがなつくと、以下のようなリラックスした様子を見せるようになります。
・耳を寝かせる
・目を閉じて寝る
・寝転がる
このような行動は、常に敵を警戒している野生のうさぎには見られません。
警戒心の強いうさぎが無防備にリラックスしているのなら、それは飼い主さんを信頼しているということでしょう。
また甘えん坊な子は、なつくと飼い主さんに甘え行動を見せるようになります。
うさぎによく見られる甘え行動は以下のようなものです。
・飼い主さんの後を追う
・鼻で飼い主さんをツンツンする
・飼い主さんの膝に自分から乗る
・飼い主さんの手をなめる
無防備な仕草や甘え行動が見られたら、うさぎが飼い主さんになついている証拠です。
うさぎがなつかない理由
なつかないのには、うさぎなりの理由があるのかもしれません。
「なついてくれない」と感じている飼い主さんは、心当たりがないか考えてみましょう。
うさぎが嫌がる音やにおいを発している
うさぎがなつかない理由として、うさぎが嫌がる音やにおいを発していることが考えられます。
うさぎは音やにおいに敏感なので、飼い主さん自身が気づいていないことにも敏感に反応している場合があるのです。
例えば、以下のようなことに心当たりはないでしょうか?
・足音がうるさい
・ドアを閉める音が大きいなど、大きな音を立てる
・香水や柔軟剤のにおいが強い
これらはうさぎが不快に感じやすいことです。
「自分を不快にさせる人=信頼できない」と思われてしまうと、なかなかなついてくれないでしょう。
うさぎにかまい過ぎている
うさぎの性格を無視して飼い主さんのペースで接していると、うさぎにとってわずらわしい人になってしまうことがあります。
具体的には、以下のようなことが考えられます。
・ひとりの時間を好むうさぎに対して、長時間なでたり遊びを強要したりする
・まだ飼い主さんに慣れていないのにスキンシップをとろうとする
これらは、うさぎに警戒心を抱かせてしまう行為です。
うさぎの性格や気持ちに配慮せずかまい過ぎていると、なかなかなついてくれないでしょう。
うさぎがなつくための方法
せっかくうさぎと一緒に暮らすのなら、なついてもらいたいというのが飼い主さんの思いですよね。
ここでは、お迎えしたばかりの頃から段階的になつかせる方法をお伝えします。
お迎えしてから時間が経つのにうさぎが慣れていないと感じる場合にも使える方法ですので、試してみてください。
うさぎが環境に慣れるまではかまわない
うさぎになついてもらうには、お迎えした最初の1週間の過ごし方がポイントです。
最初に「ここは落ち着けるところだ」「この人はよい人そうだ」と感じてもらえると、その後スムーズに関係を深められるでしょう。
最初の1週間は最低限のお世話のみにして、うさぎにかまわないことが大切です。
お迎えしたばかりのときはうさぎの様子が気になる飼い主さんもいるでしょうが、ここはぐっと我慢しましょう。
ケージの中を覗いたり長時間ケージの近くにいたりすることも避けてくださいね。
飼い主さん=安心できる人とわかってもらう
1週間を過ぎ新しい環境に慣れてきたら、飼い主さんが安心できる人であることをわかってもらうようにします。
そのためには、うさぎが嫌がることをしないようにしてください。
うさぎのテリトリーであるケージにむやみに手を入れない、怖い声や大きな声を出さないなどを意識してみましょう。
とはいえ、掃除をするときには、どうしてもケージに手を入れることになります。
掃除を行う手順を決めて手早く終わらせたり、あらかじめ時間を決めておいたりして、うさぎの負担を減らせるよう工夫してみてください。
うさぎと適切なコミュニケーションをとる
うさぎが新しい環境に慣れてきたら、コミュニケーションをとってみましょう。
簡単にできる方法として、声かけをおすすめします。
朝起きたときや帰宅後、寝る前、掃除や食餌の前後などは声かけしやすいタイミングです。
毎日こまめに声をかけることで、飼い主さんの声を覚えてくれます。
ちなみにうさぎは、声のトーンや話し方などから飼い主さんが怒っているのか褒めているのかわかるといわれています。
うさぎに話しかけるときは、穏やかな口調を心がけてくださいね。
そのほか、食餌やおやつを手から食べさせるのもおすすめです。
その際は無理矢理食べさせるのではなく、うさぎのほうから来てくれるのを待つようにします。
慣れてきたら優しくなでてスキンシップもはかりましょう。
おでこから背中にかけての部分や耳の後ろの部分は気持ちいいと感じやすいので、この部分を中心になでてみてくださいね。
うさぎがなつくまでの期間
なついてくれるまでの期間は、うさぎによって異なります。
人懐っこい子や警戒心が強い子など、うさぎによって性格がさまざまだからです。
私が飼っていたうさぎは、なつくまでに時間がかかる子でした。
リラックスしている様子を見せるようになるまでには、おそらく数か月はかかったような記憶があります。
なつきにくい子でも頻繁に声をかけたりお世話をしたりしていると、少しずつなついてくれます。
なつくまでに時間がかかる子がいることも頭に入れ、焦らずに接するようにしましょう。
うさぎになついてもらうための注意点
うさぎになついてもらうために、飼い主さんが気を付けた方がよいことがあります。
うさぎと接するときのヒントにしてくださいね。
爪切りやブラッシングは慣れてからする
爪切りやブラッシングなどのケアは、うさぎが飼い主さんに慣れてから行うようにしましょう。
まだ飼い主さんに慣れていないうちに行うと、「飼い主さん=嫌なことをする人」と認識されてしまい、スムーズになついてくれなくなってしまいます。
とはいえ、長期間爪切りやブラッシングをしないと、ケガや病気の原因になるため、ある程度の頃合いを見てチャレンジしないといけません。
私の場合は、お迎えして2か月目に意を決して爪切りを行いました。
なつきにくい子の場合、飼い主さんにしっかり慣れてからケアを始めようとすると、時間が経過しすぎてしまうことも考えられます。
そういった場合は、うさぎの様子を見ながら少しずつケアを始める必要があるでしょう。
おやつをあげすぎない
おやつを利用するとなついてもらいやすいため、何かと与えてしまう飼い主さんもいるかもしれません。
たしかに、おやつを手から食べさせたりごほうびとしておやつをあげたりすることは、コミュニケーションに役立ちます。
とはいえ、頻繁におやつを利用したコミュニケーションをとっていると、うさぎの要求がエスカレートすることも考えられます。
そうなると、おやつの食べ過ぎで肥満になるリスクが生じてしまうでしょう。
おやつをコミュニケーションの手段として活用するのはよいですが、あげすぎには注意が必要です。
うさぎから近寄ってくれるのを待つ
なついてもらうには、うさぎから飼い主さんに近寄ってくれるのを待つことが大切です。
「なでたい」「かまいたい」と飼い主さんの一方的な気持ちで接してしまうと、うさぎは嫌がります。
新しい環境に慣れ、飼い主さんのことを信頼してくれるようになったら、うさぎのほうから近づいてくれます。
それまでは優しく見守るようにしてくださいね。
うさぎを抱っこしたい!その方法は?
「なついてくれたら抱っこしたいな」と思っている飼い主さんもいるでしょう。
実は、多くのうさぎは抱っこが苦手です。
自然界で捕獲される側であるうさぎは、捕まえられて身体の自由を奪われることが嫌いなのです。
とはいえ、しつけとしても抱っこは大切なので、飼い主さんに慣れてきたら抱っこの練習を始めましょう。
まず膝の上での抱っこから練習します。
短時間からスタートし、徐々に時間を延ばしていきましょう。
おやつを上手に使いながら、できるだけ毎日練習することをおすすめします。
飼い主さんとの信頼関係ができれば、おとなしく抱っこさせてくれるようになるかもしれません。
まとめ
うさぎはなつく動物ですが、その程度やなつき方には個体差があります。
うさぎにとっては、リラックスできていることがなついている状態であることを知っておきましょう。
この記事を参考に、うさぎと信頼関係を築いてくださいね。
公開日:2019/9/27 最終更新日:2022/7/14