転ばぬ先の杖、ウサギを部屋んぽさせる時の環境整備のススメ◎

ウサギ

ウサギは一生ケージの中だけで飼うことも不可能ではない動物です。

しかし、とっても好奇心旺盛で、ケージの外で遊ぶのが大好きな一面を持っています。

ウサギを飼う時はぜひストレス発散と運動不足解消のために、部屋の中でお散歩させる「部屋んぽ」タイムを作ってあげてください。

色々な物のにおいをかいだり、かじったりして遊ぶ姿はとってもかわいらしいですよ。

あまり長時間外に出すとウサギも疲れてしまうので、1日1時間程度「部屋んぽ」させてあげれば十分です。

しかしウサギはその好奇心ゆえに、「部屋んぽ」の最中に思わぬところでケガをしてしまうことがあります。

今回は、ウサギが室内でケガをしやすいポイントと、実際どんなケガをしやすいのかをまとめました。

高いところ(ベッド・ケージ・テーブル・イスなど)

ウサギはとてもパワフルなジャンプ力を持っています。

小さな体から想像もつきませんが、大きな足を使って助走無しでもなんと1m近く飛び上がることができます。

ケージの上やベッドなどをじーっと見つめ、「ここ登れそうだな?」と思うと何の前触れもなくぴょんとひとっとび。

気付いたら高いところに登ってしまっていることがあります。

登っても安全に下りてくることができれば良いのですが、残念なことにそうはいきません。

ウサギの骨は軽さを重視したもろい作りになっていて、ちょっとしたことですぐに折れてしまうそうです。

そのため高いところから飛び降りると思いがけず骨折、脱臼をしてしまうことがあります。

ウサギを遊ばせる範囲には、登れそうなものは置かないようにしてあげてください。

高いところに登ってしまった場合は優しく抱き上げ、床に降ろしてあげると良いでしょう。

しかしここで無理に抱きあげて暴れ、床に落ちてしまっては元も子もありません。

日頃からだっこに慣らし、いざという時に抱き上げられるようにしておくと安心です。

電気コード

目についたものをなんでもかじってしまう、という性質を持っているのがウサギという動物です。

目の前にあるものが安全なのか危険なのか…なんてことはウサギにはわかりません。

かじると危ないものはたくさんありますが、その中でもかじってしまうと危ないのが電気コードです。

ウサギが電気コードをかじると感電して、最悪の場合ショック死してしまう可能性があります。

もし電気コードをかじってしまった場合は、すぐにコンセントからプラグを抜き、動物病院に連れていってください。

こういった事故を防ぐため、ウサギを遊ばせる範囲には電気コードを置かないようにしましょう。

配線の問題でどうしても難しい場合は電気コードにカバーをかけたり、バリケードを作ったりしてウサギが電気コードに触れないようにするなど必ず対策を行ってください。


なお、ウサギに危険が及ぶのはもちろん、スマホや携帯ゲーム機の充電コードをかじられると飼い主のお財布へのダメージも大きいので要注意です。

私はペット用温度・湿度計のコードをかじって壊されてしまい、友人はPSVitaのコードをかじられて同じものを2度買う羽目になりました…。

毛足の長いラグ

ペット用ウサギのご先祖様は地面に穴を掘って暮らす「アナウサギ」です。

そのためペットのウサギたちも穴を掘ることが大好きです。

ウサギを部屋に出すと、カーペットやクッションなどをかじったり掘ったりして遊ぶことがあります。

ただ遊ぶだけなら問題ないのですが、カーペットやクッションから出た糸くずを食べてしまい、お腹を痛くしてしまう可能性があります。

ウサギは体の構造上、飲み込んだものを吐き出すことができません。

少しの異物であれば糞として出てくる可能性が高いものの、あまりにも大きいものや大量の異物を飲み込んでしまった場合は動物病院で処置してもらう必要があります。

またカーペットを掘っているうちに爪をひっかけてしまい、爪が折れたり、もげたりして出血する恐れもあります。

爪をひっかけた時に慌てて動こうとして変な方向に力が入り、骨が折れてしまったという事例もあるようです。

毛足の長いカーペットやラグではケガをしてしまう危険性がより高まります。

ウサギが遊ぶ範囲は毛足の短いカーペットを敷いてあげてください。

そしてウサギを部屋で遊ばせる際は目を離さず、どんな行動を取っているか常に確認するようにしてください。

まとめ

部屋んぽの時に、ウサギがうっかりケガをしてしまいやすいポイントについてまとめました。

え、そんなところでケガをしてしまうの!?といった事例もあったのではないでしょうか。

ウサギは基本的に非常に弱い動物です。

暑さに弱く、ストレスに弱く、そして骨も弱い生き物であることを忘れないでください。

ウサギと暮らすときは常に飼育環境を見直して、危ないと思ったところはすぐに改善してあげてくださいね。