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猫のカギしっぽは幸運のシンボル!?カギしっぽになる原因や幸運といわれる理由について。

かぎしっぽ

みなさまこんにちは!犬猫飼養アドバイザーでReCheriライターのchiiです。

今回は猫の『かぎしっぽ』についてです!

昨年の秋、我が家に彗星のごとく仲間入りした黒猫「ネロ君」。

▼「ネロ君」が我が家にやってきた経緯はコチラ▼

そのネロ君のしっぽは先っぽがカクッと折れ曲がっていて、骨折しちゃっているのではないかと驚いた私…。

心配になって調べてみると、どうやらもともと曲がっているしっぽの子がいるとのことで、それが『カギしっぽ』と呼ばれていることを知りました。

そして、そんなカギしっぽ猫は「幸運のシンボル」であるとも言われているようです。

カギしっぽって何?

釣り針

『カギしっぽ』とは、まっすぐではなく途中で折れ曲がっていたりクルンとカールしているしっぽのこと。

その姿から「尾曲がり猫」と呼ばれることもあります。

カギしっぽの「カギ」はキーの方の「鍵」ではなく、釣り針のように物を引っ掛けるフックの方の「鉤(かぎ)」のようです。

カギしっぽは釣り針のように先端がねじれたり折れ曲がったりしています。また、この折れ曲がっていることを「キンク」と言います。

カギしっぽと言ってもその形は個性それぞれで、ちょっと曲がっているくらいの軽度のカギしっぽを「キンクドテイル」、クルンとボンボンのように丸まっている重度のカギしっぽのことを「ボブテイル」と言います。

カギしっぽの原因は?

寝転がる猫

しっぽが短いことが猫種としての特徴になっている「ジャパニーズボブテイル」や「アメリカンボブテイル」などもあります。

上の画像の子は「ジャパニーズボブテイル」の子です。

猫のしっぽは人間の背骨のように、18~20個の小さな骨が繋がってできています。

先端まで神経も骨もあり、筋肉もついています。

そのためしなやかにグネグネと動かすことができるのですが、この小さな骨の一部が変形して癒合したり、減少したりすることでキンクができているのがカギしっぽなのです。

カギしっぽの原因は遺伝によるものと、後天的に子猫時代に曲がってしまうものと2つのケースがあります。

カギしっぽになる遺伝子は3つあり、1つ目はボブテイルの形になるもの、2つ目はしっぽが短くなるもの、そして3つ目は…あることは分かっているけれどまだ特定できていないそうです!

未知のしっぽ遺伝子にロマンを感じますね。

後天的にカギしっぽになってしまう原因としては、産まれたてホヤホヤのまだしっぽがやわらかい時に、母猫に踏まれるなど何らかの力が加わって、曲がったまま固定されてしまうことが考えられます。

このため、カギしっぽは病気ではないので心配しなくて大丈夫です。

いっぽう、成猫になってから踏まれたりドアに挟まったりした場合は、神経を傷めて障がいの原因となってしまうこともあります。

触った時に痛がる場合などは、しっぽを怪我している可能性があるので獣医さんに相談しましょう!

我が家の猫達のシッポを比較!

3匹の猫

我が家の3ニャンズのシッポを比べてみたいと思います。

ロシアンブルーのレディさん

ロシアンブルーのしっぽ

細くてしなやかシッポです。

レディさんはまっすぐシッポなのですが、私にシッポをつかまれて少々イラついているので先っぽがクネっとしちゃってます(;^ω^)

茶トラのオム君

茶トラのしっぽ

茶トラらしい、太くて長くて立派なシッポです。

シマシマなのでウミヘビのようです。

今回の主役、カギしっぽの黒猫ネロ君

黒猫のかぎしっぽ

黒いのもあり写真ではわかり辛いのですが、先端がイナズママーク⚡のように折れ曲がっています。

触るとそこだけ硬くなっています。

「カギしっぽ」が幸運のシンボルと言われる理由

鍵

カギしっぽの猫は日本や東南アジアに多く生息していますが、ヨーロッパや欧米などの国ではカギしっぽの子は珍しいそうです。

カギしっぽは純血種にほとんど見られず、海外で一般的な猫ちゃんはシッポのまっすぐな子が多いということが理由の1つだそうです。

ですので、カギしっぽが珍しいとされる国ではカギしっぽの子と出会えたらとてもラッキーなこととされており、「釣り針のように曲がったシッポで幸運を引っ掛けて来てくれる」と言われています。

また、「左に曲がったシッポの猫を飼うと金運が上がる」なんてジンクスも!

うちのネロ君も、小さくも誇らしげな黒いカギしっぽで幸運を引っ掛けて来てくれたのでしょうか…(*ノωノ)

日本にいる猫はカギしっぽが多い!

猫又のぬいぐるみ

日本にいる猫にカギしっぽが多い理由の1つに、「カギしっぽの猫は猫又にならない」という言い伝えがあったことが挙げられます。

江戸時代の人々も猫と暮らす人が多かったのですが、ちまたでは「長生きした猫はシッポが2本になって猫又という妖怪になり、人間を食べたりさらったりする」というウワサが広がりました。

どうやら猫又になりやすいのはシッポが長くまっすぐな猫であるとされていたようで、人々は自分が飼っている猫が猫又にならないようにシッポが曲がっていたり短い猫を好んで飼っていたようです。

猫はその瞳の輝きや独特の習性により、古来から魔性の生き物と考えられていたようです。

そのため「猫を殺すと7代先まで祟られる」「死者をよみがえらせる」などと言われていたこともあり、猫又という妖怪の存在が信じられていたのかもしれません。

このように、曲がったしっぽや短いしっぽの猫が好まれるようになったため、日本でカギしっぽの猫が増えていったと言われています。

日本に多いカギしっぽ猫のなかでも、長崎の街には特に多くのカギしっぽ猫が住むと言われています。

江戸時代、長崎の出島では、オランダとの交易が行われていました。流通拠点となっていたインドネシアやマレーシアに生息していたカギしっぽ猫を、ネズミ退治のために舟に乗せてやってきたのがはじまりだとか。

その子孫のカギしっぽ猫たちが、いまも長崎にはたくさん住んでいるのです。

まとめ

猫のしっぽ

今回は猫のカギしっぽについてのお話でした(#^^#)

まとめると、

①「カギしっぽ」とは曲がったりクルンと丸まったシッポのこと
② カギしっぽになる原因は遺伝的なものと、産まれてから何らかの衝撃でなる後天的なものと2つのケースがある
③ カギしっぽは海外では珍しく、「その曲がったシッポで幸運を引っ掛けて来てくれる」と言われている
④ 江戸時代の人々の間では「曲がったシッポの猫は猫又にならない」と考えられてきたので、カギしっぽの猫が人気となり増えていった

ということです♪

カギしっぽの度合いや形はその子によって個性が出るとのことなので、皆さんのニャンコの魅惑のシッポをぜひ観察してみてくださいね★

もしカギしっぽの野良猫ちゃんと出会ったら、シッポに幸運が引っかかってないかも要チェックですね!(笑)

公開日:2019/01/17  最終更新日:2021/08/17