【画像あり】日本犬6種の特徴!それぞれの毛色や性格、その魅力を楽しく解説!

皆さんこんにちは!ライターの「白秋田犬ポンズの飼い主」です。
今私が飼っている「ポンズ」は白秋田犬。秋田犬について調べるうちに日本犬全体に興味を持つようになりました。
今回は、日本犬とはどんな犬種で、どんな特性があるのかを、写真とともにまとめてみました。
日本犬とは?
日本犬とは、日本を原産とする犬種のこと。古くから日本にいる在来犬の総称です。
いっぽうで、日本で生まれた犬のことを「和犬(わけん)」と呼びます。
日本犬保存会に認定されている「柴犬」「紀州犬」「甲斐犬」「四国犬」「北海道犬」「秋田犬」の6犬種が日本犬の代表犬種です。
海外からの外来犬も多く飼われている現在では、純血の日本犬は貴重な存在です。上記の日本犬6種は国の天然記念物にも指定されているんですよ。
小型犬:柴犬
■柴犬「小桃ちゃん」
■柴犬「しらたまちゃん」
「柴犬」の読み方は「しばいぬ」。
「しばけん」ではなく天然記念物として登録されている読み仮名の「しばいぬ」が正解です。
他の日本犬とは違って、唯一地方名が犬種の名前に入っていません。
色は、赤(茶色)、胡麻、黒胡麻、赤胡麻、黒褐色などがあります。
赤、白、黒が混ざった胡麻色の子は数が少なく、珍しいようです。
見た目は、短毛・立耳・巻尾が特徴です。
性格は、大胆ですが警戒心と忠誠心が強く、一途で頑固な一面があります。遺伝子はオオカミに近いものを持っていると言われています。
その昔、柴犬は鳥など小動物の狩猟で活躍していた歴史があるそうです。
また、柴犬は警戒心が強く従順な面が買われ、家庭の番犬としてもすっかりおなじみですよね。
日本犬の中では、いちばん身近な犬種かもしれません。
中型犬:北海道犬
■優しい目をしている北海道犬女子「こころちゃん」
北海道犬は、サイズ的には、小型犬~中型犬の間に位置します。
北海道犬、もしくは別名「アイヌ犬」とも呼ばれています。
携帯電話のCMで「お父さん」として有名なあの白いワンちゃんも、北海道犬なんですよ。
北海道犬はほとんどが白のイメージがありますが、赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰等、実はカラーバリエーションが豊富です!
三角形の立ち耳と、三角の釣り目、しっぽは巻尾か、まっすぐな差尾(さしお)。
寒さに耐えるためのふかふかの被毛がチャームポイントです。
勇敢で大胆、野性味が強く、また我慢強く粗食にも耐え、寒さに強いと言われています。
実際、ヒグマやエゾシカの猟で活躍しているようです。熊にも立ち向かう怖いもの知らずのチャレンジャーなんですよ。
中型犬:紀州犬
■紀州犬の男の子「ハク君」
柴犬の次に登録件数が多いと言われている紀州犬。
急峻な紀伊山地でイノシシ猟に活躍していた犬たちです。
紀州犬というと白しかいない、というイメージをもたれる方も多いかもしれません。
日本犬で白犬!というと、真っ先に紀州犬が浮かんできますよね。
数は圧倒的に白が多いですが、有色(胡麻、赤毛、虎毛、黒毛等)もいます。
紀州犬は猪や鹿などの猟で活躍する猟犬。
猟師さんの誤射防止で目立つ色「白」が好まれたこと、また日本には昔から「白蛇「白馬」などを神とする白信仰があり、白いものは縁起がいいとも言われることなどから、白い紀州犬を多く繁殖させてきたのも理由かもしれませんね。
紀州犬の見た目はすっきりした鼻すじと、三角の立耳と細い三角目、まっすぐな差し尾が特徴です。
■有色紀州犬女子「アキちゃん」
スレンダーな体からは想像つかないですが、日本犬No1の体力の持ち主ともいわれています。
山、川、など大自然がとっても似合いますよね。
運動量が多いうえに、勇猛で警戒心が強く気性の荒い一面もあるので、街中ではあまり会う機会は少ないかもしれません。
「紀州犬保存会」でも登録頭数の減少が懸念されており、本場和歌山の動物園では、紀州犬とのふれあい会などが開かれています。
中型犬:甲斐犬
■甲斐犬女子のすーさんこと「寿々女さん」
「甲斐犬(かいけん)」は山梨県原産の日本犬です。
見た目はぱっと見た感じ黒一色に見える子が多いのですが、実は黒一色ではなく虎柄(黒虎、赤虎、中虎)という柄が入っています。
山梨県、甲斐地方を中心に「日本犬保存会」とは別に「甲斐犬愛護会」という登録団体があり、そちらに登録されている甲斐犬が多いようです。
甲斐犬はがよく言われるのは、「生涯で主人はただ一人」という意味の「一代一主」の犬であるといわれます。
こんな有名なエピソードも。
甲斐犬はとても学習能力が高いので、旧日本軍において軍犬として飼育を試みたところ、ジャーマンシェパードの半分の時間ですべての課程を習得。しかし、いざ本番のテストを行ったところ、「一代一主」の気質から飼い主の言うことしか聞かないせいで不合格となった。
群を抜いた賢さ、そして忠誠心がうかがい知れるエピソードですね!
中型犬:四国犬
■四国犬「以蔵君」
中型の日本犬の中でも最も数が少ないと言われている「四国犬」。
四国犬は、以前は「土佐犬」と呼ばれていました。
しかし、洋犬との交配を重ねた「土佐闘犬」と間違われるので「四国犬」と改名した歴史があります。
ちなみに土佐闘犬は、お相撲さんのようなスーパー大型犬です。
四国犬は、高知県や四国地方を中心に繁殖されています。
色は胡麻、赤、黒褐色など、単純な色合いではありません。
ニホンオオカミともしばしば間違われる素朴な風貌をしています。額の広さと立ち耳が特徴で、尾は巻尾と差し尾のどちらもいます。
狩猟などで活躍し、山や川など自然が似合うワイルドな風貌です。
野生的な気迫と素朴な外見、勇敢ながらも冷静な判断のできる賢い犬と言われています。
ですから、リーダーコントロールをして飼い主と認められるまでには少し時間がかかるかもしれません。
大型犬:秋田犬
■優しい目の秋田犬虎毛男子「官兵衛君」
もともと、秋田犬は東北地方でマタギと呼ばれる猟師について熊や猪を追い立てる役割をしており「マタギ犬」と呼ばれていました。
今では全く想像つかないかもしれませんですが、猟犬だったのです。
明治時代あたりから国内で「闘犬」がブームになり、純粋な秋田犬としてよりも「強さ」を追求される傾向が強くなってきました。
そこで土佐闘犬とも渡り合えるようにと、マスティフやグレードデン、ジャーマンシェパードなどとの混血が多くなったのです。
明治時代以降の秋田犬は、純血の秋田犬とは全くの別の犬になってしまいました。
大正時代になり、その状態を危惧した人たちの涙ぐましい努力により、残った秋田犬から再作出がおこなわれ、現在の秋田犬の姿が確立されたと言われています。
長毛タイプは混血の名残という説もあります。
秋田犬の基本の特徴は、短毛で立耳、くるんと巻いた巻尾。色は赤・虎・白、胡麻です。
タレント犬で有名な「わさお君」などの長毛タイプはむく毛と言われています。
最近は日本国内での登録頭数よりも海外(ヨーロッパ方面)の登録数が増えています。
そして秋田犬のエピソードと言えば、やはり飼い主をずっと待ち続ける忠犬「ハチ公」が有名ですよね。
渋谷の待ち合わせスポットの「ハチ公像」とは別に、ハチ公が待ち焦がれた上野先生と再会できた像があるのをご存知でしょうか。
その像は東京大学農学部にあるので、秋田犬ファンは是非チェックしてみてくださいね!
私は、見たとき感激して涙が出てきました…。
日本犬の育て方と日本犬ギャラリー
世間一般で日本犬は飼い主に忠実、逆に言うと飼い主以外には心を開かないなどと言われたりしますが、育て方や環境で変わります。
個々の性格にもよりますし、育て方によっては他の人にもフレンドリーな子になりますよ。
しつけがしにくいなどと言われますが、そんなことはありません。
愛情をもって接し、人、環境に慣らし、お散歩や運動をしっかりしてあげましょう。
特に中型サイズ以上の犬に関してはストレスを溜めさせないためにも長距離の散歩や運動を一緒にしてあげましょう。
ポーカーフェイスとも言われる日本犬ですが、実は表情豊かで面白いですよ。
■秘儀「口角上げマッサージ」で美容活動に勤しむ柴犬しらたまちゃん。
■紀州犬アキちゃんはいつも自然の恵みを満喫!
■アスリート紀州犬ハク君、オフモードは甘えん坊さん。
■いつもきりっとした甲斐犬寿々女さんのオフショット。
■きりっとした四国犬の以蔵君、こんなキュートな表情見せてくれました。
■秋田犬白毛女子「ポンズちゃん」はウインク☆
まとめ
少しでも、日本犬の魅力を皆様にお伝えしたいな~と思い、あまり図鑑的な写真ではないオフショット的な写真を集めて、お伝えしました。
日本の文化と気候風土が生んだ日本犬。機会があったらふれあい会などに足を運んで、日本犬の魅力を感じてみてくださいね。
公開日:2018/12/31 最終更新日:2021/08/16