日本で唯一のドッグスリング専門店「erva」を取材!近くに取扱店舗がない方に朗報も!
愛犬と暮らすみなさん、『ドッグスリング』はお持ちですか?『ドッグスリング』は、愛犬とお出かけする際にとても便利な抱っこ紐です。
お散歩途中で愛犬が疲れてしまって抱っこで帰らなければならないとき、動物病院での待ち時間で愛犬を落ち着かせながら待ちたいとき、そして、災害時などに愛犬を安全に移動させたいときなど、両手が空いて飼い主の体にも愛犬の体にも負担なく抱っこしたり移動したりするのにこの上なく役立ちます。
今回は、そんな便利なドッグスリングを「専門」に製造販売している「erva(エルバ)」の代表「黄瀬さん」と商品開発担当の「金谷さん」にお話を伺ってきましたのでご紹介します。
「erva」を設立した経緯は?
まずは「erva」のことを聞いてみました。
1.愛犬たちとの出会い
もともと人間用抱っこ紐専門店「CUSE BERRY」という家業をしていた黄瀬さん。
ある日、お父さまが「オフィスに犬がいると和む」という話を聞いて、「CUSE BERRY」にノアちゃんとムアちゃんをお迎えしたそうです。
■左がノアちゃん、右がムアちゃん(erva公式サイトから引用)
オフィスにノアちゃんとムアちゃんがいると、会社の雰囲気がよくなり、人間関係もスムーズに。
仕事をしていると、スタッフ間の衝突等もありますが、悪くなりかけた雰囲気もノアちゃんとムアちゃんによって和んだそうです。
黄瀬さんはノアちゃんとムアちゃんに夢中になってしまい、彼らのお世話はもちろん、通勤も一緒!
私生活でもノアちゃんとムアちゃんに癒され、彼ら中心の生活になった黄瀬さん。ある日ふと、思ったそうです。
自分はこの子達のおかげで幸せだけど、この子達は幸せなのかな……?
この子達の親はどうしているんだろう……?
2.ペット販売について調べる
そう思った黄瀬さんは、ブリーダーさんからお迎えした愛犬たちのことや親のことを調べていくうちに、犬の流通過程について知ったそうです。
繁殖してペットショップに並ぶまでの流通過程に、想像を絶する頭数が亡くなっている……。
そして、保護犬の存在も知り、殺処分されるのにどんどん繁殖されていくという現実も知ります。
そういったことを知らなかった自分がつらくて、黄瀬さんは大泣きしました。そして、
自分で何かできないか。
と、立ち上がりました。
3.保護団体について調べ、現実を知る
黄瀬さんは、まずは保護団体を設立しようと考え、保健所の職員さんや保護団体「アーク」にお話を聞いたそうです。
そこで知ったのは、お金に関わる辛い現実……。
ランニングコストを寄付に頼ると保護団体を継続していけないということを知りました。
犬たちを救いたいけれど、保護団体の運用は自分には難しい、犬を救うどころか自分がつぶれてしまう。
ではどうしたら救えるのか……
黄瀬さんは悩みました。
4.家業が犬を救うことに、気づく
黄瀬さんは、愛犬たちを動物病院に連れて行ったり移動したりする際に、家業の「CUSE BERRY」で製造販売している抱っこ紐を利用していました。
「それ、いいわね!どこで売ってるの?」
と、ほかの愛犬家たちによく聞かれました。
そこで、黄瀬さんは起業することを決意しました。
犬用の抱っこ紐を製造販売して、その売上を保護活動に使ってもらおう!
私には、抱っこ紐の知識もECサイト(通信販売)のノウハウもあるじゃない!
5.ドッグスリング専門店「erva」を立ち上げる
erva公式サイト:https://www.erva-dog.com/
そして黄瀬さんは、2015年に日本で唯一の「ドッグスリング専門」のブランドを立ち上げました。
半年後には元バッグデザイナーの金谷さんも加わり、現在は二人+ムアちゃんで「erva」を引っ張っています。
「erva(エルバ)」のドッグスリングってどんなかんじ?
次に「erva」のドッグスリングのことを聞いてみました。
赤ちゃん用の抱っこ紐が赤ちゃんの身体のことを考慮したうえで親にも使いやすくデザインされているように、「erva」のドッグスリングも犬の身体にも飼い主の身体にも負担がないようにデザインされています。
特に生地にはこだわっていて、伸縮性のない生地を使用しているそうです。
伸縮性のある生地だと愛犬をスリングに入れた際に変形してしまい、犬にも人にも負担がかかってしまうからです。
最初は帆布での製造をスタートし、次にデニムで製造しました。
それでも充分に満足できず、触り心地が良くて固い生地を求めて、糸から選んで開発をしたドッグスリングも生まれました。
そこまでこだわったデザインと生地で作られたドッグスリングの使い心地とは、どんなものなのでしょうか。
今回、ReCheriのスタッフが3種類試着させていただきました。
シンプル
シンプルは肩紐の長さを調節することができませんので、飼い主さんと愛犬の大きさでぴったり合うものを選ぶ必要があります。
その代わり、とてもコンパクトなので持ち運びに便利です。
フセの姿勢で抱っこされるので愛犬に負担がありません。飼い主さんの身体ともぴったりくっついているので飼い主さんも楽ちんです。
慣れてきたら背中にまわすこともできます。家事などの作業がしやすくなりますね。
シンプル(夏用メッシュ)
シンプルの夏用メッシュ生地は、愛犬の爪がひっかからないようなものを使用しています。
太目の肩紐もオールメッシュなので飼い主さんも涼しく使えます。
多機能(アルベルト)
多機能は体型の異なる飼い主さんや愛犬のサイズに合わせて肩紐の長さを調整できるドッグスリングです。
前にジッパーがついているので、愛犬を持ち上げるのが大変な方に便利です。
ジッパーも開き止まり可能なものを使用しているので、愛犬の顔をもう少し出したい、という場合にも対応できます。
肩紐はシンプルより幅が狭めですが、パッドがついているので飼い主さんの身体に負担がありません。
ervaのドッグスリングには「シンプル」「多機能(ファーシル)」「多機能(アルベルト)」の3種類ありますので、どれを選べばよいかお悩みの方は、公式サイトでのご確認をおすすめします。
ReCheriでも商品の紹介をしていますので、こちらの記事をお読みくださいね。
「erva」のドッグスリングの今後について
さいごに、「erva」のドッグスリングは今後どのような進化をするのか聞いてみました。
現在は綿素材の商品展開がメインですが、よりコンパクトで軽く、防水のものを開発中だそうです。
キャンプ等のアウトドアで使いたいというお客様の声があり、それに応えていきたいというのが「erva」の思いです。
また、コーギーのような胴長の子や3キロ以下の超小型犬の子は、現在はオプション品や使う側の工夫が必要ですが、様々な特徴の子に対応できるよう、そういった子たち向けのドッグスリングも開発したいとのことでした。
また、人間側に対しても、車いすの方や乳がんで胸を失った方など、多様な方向けのデザインも考えていきたいそうです。
課題はたくさんあります。ドッグスリングに対する要望を聞いて、どんどんブラッシュアップしていきたいです。
「erva」の進化はとどまることを知りません!
ドッグスリング「erva」を試したい方は……
大阪実店舗や取扱店で試せます!
黄瀬さんと金谷さんの熱い想いと努力が詰まった「erva」のドッグスリングは、通信販売でも購入できますが、現在は大阪にある実店舗と取扱店舗で試着・購入が可能です。
近くに取扱店舗がない方に、朗報!
17の都道府県に試せる店舗はありますが、遠くて行けない方は多くいらっしゃいますよね。
実際、試したいけれどお店やイベントになかなか行けないという声もありました。
そこで、黄瀬さんは考えました。
それなら、こっちが行けばいいじゃない!
黄瀬さんのそんな発想で、大阪実店舗を2022年8月上旬でクローズし、なんと、キャンピングカーで、今まで試着できなかった方のために全国移動してまわります!!
その名も「Hit the Road」
この名前を見て「こっちが行けばいいじゃない!さぁ出発だ~!」黄瀬さんの明るい声が聞こえてくるようでした。
「Hit the Road」に関するスケジュール等の詳細は「erva」のインスタグラムにアクセスしてくださいね。
イベント情報やドッグスリングの使い方等の情報もある「erva」のインスタグラムをフォローしておきましょう♪
ご自身と愛犬にピッタリのドッグスリングを見つけてくださいね。
大阪実店舗でファイナルイベント実施!
■8月上旬でクローズの大阪実店舗
2022年8月6日(土)~7日(日)12時~17時に、大阪実店舗での最後のチャリティイベントが行われます!
ドッグスリングの売上は、保護団体に寄付されます。
ドッグスリングで愛犬との暮らしをよりよくしたうえで保護犬たちを救えるなんて、素敵なことですよね。
まとめ
いかがでしたか?日本で唯一のドッグスリング専門ブランド「erva」についてご紹介しました。
「erva」のこだわりがたくさん詰まったドッグスリングは、デザインも使い心地も抜群なのでおすすめです!
「さすが専門!」と納得いただけると思います!
[blogcard url=”https://www.erva-dog.com/”]