猫に氷を与えても大丈夫?正しく与えて暑い夏を乗り越えよう!

氷のかけらと猫

日本の夏は猛暑になることが多く、人間にとっても、もちろん猫にとっても厳しい季節ですよね。

猫は暑さに強いとは言いますが、それでも猛暑日は猫にとって熱中症のリスクが高まります。

どのようにして猫に快適に夏を過ごしてもらおうか試行錯誤している飼い主さんは多く、中には氷を活用している方もいるでしょう。

今回は、猫に氷を与えてもよいのか、正しい与え方、与える際の注意点をご紹介します。

氷を賢く使い、快適な夏にしましょう!

猫に氷を与えてもいいの?

コップに入った水を飲む猫

結論から言うと、猫に氷を与えても大丈夫です。

氷は凍らせた水であるため、いつも飲む水を凍らせて与えることに問題はありません。

猫の祖先は砂漠に棲んでいたとされるため、暑さに強いと言われています。

しかし、暑さに強いからこそ喉の渇きに鈍いとも言われているのです。

飲水量が少ないと結石などのリスクも高まるため、増やす工夫が必要です。

氷を絶対に与えなければいけないわけではありませんが、飲水量を増やすことに繋がると考えれば夏にぴったりのアイテムと言えます。

ただし、与え方には守るべきポイントがあります。後述する注意点に気を付けて与えましょう。

猫に氷を与えると、手でちょんちょんと触ったり、舐めてみたり、顔をこすりつけてみたりといろいろな表情を見ることができますよ。

氷をどのように使うといいの?

ピッチャーから猫に水を飲ませる女性

いつものお水に足す

いつもの水に小さな氷を1~2個入れておくだけで構いません。

最初は物珍しそうにじっと見つめて手で触り、危険ではないと分かると面白がって氷が浮かぶ水を飲むため、結果的に飲水量が増える猫もいるそうです。

氷をガリガリと噛んで食べる子は見かけませんが、喉に詰まることがないよう、また冷たくなりすぎないよう、小さめの氷にしてくださいね。

角が尖った氷を与える際は、怪我をしないよう少し溶かしたり削ったりして丸くすることも忘れないでください。

遊び道具にする

最初は、お皿やコップに氷をのせて猫の前に差し出してみてください。

触るたびにお皿の上でコロコロと音を立てる氷に興味津々になる猫は多いはずです。

手についた水を舐めさせたり、直接氷を舐めさせたりして水分補給を促しましょう。

慣れてきたら、氷を床に滑らせてみるとよいですよ。

猫が気に入れば氷と追いかけっこをするので運動不足の解消にも繋がります。

おやつを氷にする

夏になると、SNSで猫のおやつをアイスバーのようにして凍らせたものを与えている写真を見かけます。

ピューレ状のおやつを凍らせると香りが立つため猫も喜んで舐めてくれ、水分補給にピッタリです。

今は、犬猫用アイスバーの型などもあるので活用してみましょう。

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ただし与えるのは水か猫用のおやつにし、与え過ぎには注意してください。

多頭飼いなら丸い氷が便利

多頭飼いの方におすすめしたいのが、風船で作る大きな丸い氷です。

風船に水を入れて凍らせるだけのものですが、小さい氷で遊ぶのに飽きた猫や、多頭飼いで小さい氷を都度出すのが大変な場合にとても有効です。

器に載せて差し出せば、舐めたり顔でスリスリしたり、丸い氷が回るのを眺めたり、いろいろな表情を見せてくれますよ。

ベッドで活用する

水分補給として氷を使うのはもちろんのこと、体温調節のための道具として使うのもおすすめです。

水を入れたペットボトルを凍らせてタオルを巻いたものをベッド脇に置いておくと、暑くなったときに触れることで体を冷やせます。

また、市販の氷枕を活用するのもよいでしょう。

可愛いペット用氷枕もありますので、色々探してみるとよいですよ。

氷を与える際はここに注意!

コップの水を飲む猫

体の冷え

夏の暑さを乗り切るのに活躍する氷ですが、部屋がクーラーで涼しくなっているときは無理に与える必要はありません。

体が冷えすぎると低体温になる可能性もあります。

氷を与える際はいつものベッドにブランケットを敷いておくなど、猫が寒くなったときに温まれる場所を用意しておくとよいですね。

食欲低下や嘔吐下痢

そもそも氷が体に合わない猫もいます。

そういった猫に氷を与えると胃腸が弱くなり、食欲低下に繋がってしまいます。

氷を初めて与える際は猫をよく観察して、食欲に変化がないかどうか確認しましょう。

また氷を食べすぎると嘔吐下痢を引き起こす猫もいます。

人間も冷たいものを飲みすぎるとお腹を下すことがありますよね。猫も同じです。

お腹が冷えすぎることが原因で起こるため、氷は「たまに」「少しだけ」を心がけて与えましょう。

舌へのくっつき

冷凍庫から取り出したばかりの氷が手にくっつく現象は、皆さんもよくご存じだと思います。

これは、氷の温度と手の温度に差があることから起こります。

猫の舌と氷にも温度差があるため、猫が氷を舐めた場合に舌にくっついてしまうことがあります。

氷が取れずに暴れて怪我をすることも考えられますので、氷を一度水にくぐらせてから与えましょう。

人間と同じ?頭キーン

かき氷を食べているときによくなる「頭キーン」ですが、これは猫にも起こります。

氷を一気に食べることは頭痛の原因になり、生理現象のようなものだと言われています。

そもそも氷は猫にとって必須なものではないため、与えすぎは猫に悪影響を及ぼすことになりかねません。

氷を食べる姿が可愛いから、よく食べるからと猫が欲するままに与えるのは大変危険です。飼い主さんがしっかり管理しましょう。

氷食症

皆さんは氷食症という病気をご存じでしょうか?

夏だけではなく一年を通して氷を異常に欲してしまう、人間によく見られる症状です。原因は貧血やストレスと言われています。

万が一猫に同様の症状が出た場合は、獣医師さんに相談してみてくださいね。

まとめ

凍り付いた窓を眺める猫

いかがでしたか?

様々な氷の使い方があり、猫と共に楽しみながら夏を過ごせそうですね。

猫のために24時間クーラーを付けている飼い主さんも多いので、無理に氷を与える必要はありません。

与える際は室内の気温も確認しながら、「時々小さい氷を少しだけ」というルールを作っておくとよいですよ。