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愛犬がテレワークの邪魔をしてきてつらい……仕事中に静かにしてもらう方法は?

PCを覗き込むネクタイを締めた犬

自宅でできるテレワークの魅力の一つは、住み慣れた家でリラックスした状態で働けることです。

そして犬を飼っている人なら、可愛い愛犬との時間も増えて嬉しい気持ちにもなりますよね。

しかし、愛犬の存在はときにテレワークの弊害になることもあります。

今回は、犬がテレワークの邪魔をしてしまう原因や対処法をご紹介します。

愛犬の気持ちに寄り添い、お互いにストレスのない時間を過ごせるように生活を改善しましょう。

犬とのテレワークで感じる悩み

PCで作業をする柴犬

構ってほしくて吠えてしまう

愛犬にとって、大好きな飼い主さんがずっと家にいるテレワークはまるで夢のような毎日です。

当然ながら犬は「人間は毎日仕事をしなくては生活ができない」と理解できないため、飼い主さんとスキンシップを取りたくてアピールをします。

実際には飼い主さんの職場がオフィスから家に変わっただけなので、仕事の手を抜くわけにはいきません。

犬は要求が通らずに「どうして構ってくれないの!」という気持ちになり、感情が高ぶって吠えてしまうこともあるでしょう。

愛犬の要求を無視することに罪悪感を抱く

テレワークで大切なのは気持ちにメリハリをつけることです。住み慣れた家だからこそ、仕事モードに気持ちを切り替え集中する必要があります。

仕事に取り組む過程で、愛犬の要求を無視せざるを得ない場合もあるでしょう。

しかし可愛い愛犬が寂しそうに鳴いていたり健気に見つめてきたりすると、罪悪感で胸が締め付けられるものです。

仕事に集中できない

愛犬の過剰なアピールによって、仕事に支障が出る可能性もあるでしょう。

吠え声で集中力を乱されたり、足元に纏わりつかれて気になってしまったりするかもしれません。

本来、愛犬の存在は仕事のストレスを癒してくれるものです。

しかしテレワークにおいては愛犬が原因でストレスがたまってしまうこともあり、ジレンマを感じるでしょう。

ミーティング中に吠え声が聞こえてしまう

テレワークは一人で行う作業だけではありません。ときには複数人でミーティングや会議を行ったり、チームワークが必要なグループワークをしたりすることもあります。

愛犬の吠え声はオンラインミーティングの弊害となり、進行に支障をきたすこともあるでしょう。中には犬が苦手な人もいるため、心ない言葉をかけられてしまうかもしれません。

犬がテレワークの邪魔をする理由

仕事中の飼い主の膝で眠る犬

飼い主さんがいるのがとにかく嬉しい

犬がテレワークの邪魔をするのには、必ず理由があります。

まず考えられるのは、飼い主さんが家にいることがとにかく嬉しいということです。

普段はお留守番をしている時間に飼い主さんが家にいるため、普段は温厚なタイプの子がつい興奮してしまうのも無理はありません。

犬にとって飼い主さんの存在とは、ただそこにいてくれるだけで嬉しい気持ちになるものなのです。

吠えたときに構ってしまったことがある

犬は過去の経験から学習をする生き物です。

犬が吠えたときについ構ってしまった経験はないでしょうか?

愛犬がテレワークで邪魔をする理由は「吠えたら構ってもらえる、こっちを見てもらえる」と覚えてしまっているからかもしれません。

犬にとって、飼い主さんがすぐ近くにいるのに構ってもらえない状況は寂しいものです。

自分に興味を引くことで、安心感を得ようとしている可能性があります。

おやつが欲しい・お腹が空いている

犬がお腹を空かせているときも、吠えることで飼い主さんの気を引こうとします。

テレワーク中は簡単にはデスクを離れられないため、何時間も愛犬を放置してしまうこともあるでしょう。その間も愛犬はずっとお腹を空かせていることになり、いつまでも吠え声が止まりません。

この場合も、過去に吠える愛犬を静かにさせるためにおやつをあげてしまった可能性があります。

他の人の声がするのが気になる

犬の聴力は人間の4倍といわれており、隣の部屋の物音も敏感に聞き取ります。

テレワークで頻繁にオンラインミーティングをする人は、同僚の声が犬にまで届いている可能性が高いでしょう。

犬は「飼い主さんしかいないはずなのに、誰か別の人の声がする!」と思い、警戒心や好奇心から吠えてしまうことがあります。

仕事道具に嫉妬している

タブレットにあごをのせる犬

飼い主さんの仕事を邪魔してくる犬は、仕事道具に嫉妬している可能性があります。

犬は人間の仕事の概念を理解できませんが、仕事道具を「飼い主さんが毎日、自分を差し置いて長時間構うモノ」として認識しています。

ぬいぐるみや他の犬にジェラシーを抱くのと同じように、パソコンを始めとした仕事道具にやきもちを焼いてしまっているのかもしれません。

飼い主さんが働こうとすると「そんなもの触らずに自分を見て!」と振る舞うのは、困惑しつつも可愛いと思ってしまいますよね。

愛情に飢えている

愛犬と十分なスキンシップを取れていない場合や、もともと愛犬が寂しがり屋な性格をしている場合は、飼い主さんからの愛情が欲しい気持ちが高ぶってテレワークの邪魔をしているかもしれません。

「すぐ近くにいるのにどうして構ってくれないの?」という気持ちになり、満足できるまで一緒にいてほしいと思っています。

吠え癖がひどい子は他にも理由があるかも……

PCのそばで寝そべる犬

警戒・不安吠え

もともと臆病な性格をしている子は、小さな変化も怖がり、吠える頻度が上がる傾向にあります。

飼い主さんが家にいるのは喜ばしいことなのに、違和感のほうが勝って不安になってしまうこともあるでしょう。

また、仕事内容により生じる声や音などの刺激に敏感になり、必要以上に警戒心が高まっているかもしれません。

認知症

人間と同じように、犬も年齢を重ねると認知症のリスクが上がります。

認知症の鳴き声は少々特殊で、「クゥーン」「ワォン、ワォン」のような遠吠えに似ていることが特徴です。

もちろん犬によって鳴き方は異なり、認知症になっても鳴き癖が出ない子もいます。違和感を抱いたら動物病院を受診することをおすすめします。

分離不安症

犬は飼い主に従順な生き物のため、離れると不安を感じる傾向にあります。

しかし過剰な不安により問題行動が頻発する場合は、分離不安症を発症しているかもしれません。

分離不安症とは、飼い主さんと離れた不安や恐怖で平常心を保てなくなってしまう状態です。

起こり得る症状の中には、過剰な鳴き声や排泄の失敗、自傷行為、食欲低下などが挙げられます。

鳴き声を含め「この寂しがり方は異常かもしれない」と感じたら、重症化する前に病院を受診してくださいね。

テレワーク中に犬に邪魔されない方法

仕事をする飼い主を見つめる犬

居心地のよい場所を充実させる

犬にテレワークを邪魔されないようにするためには、飼い主さんのそば以外にも居心地のよい場所を準備する必要があります。

愛犬が「ずっとここにいたいな」と思えるような快適なベッドや遊び場を用意し、飼い主さんと離れていてもストレスがたまりにくい環境を整えましょう。

一人遊びのおもちゃを増やす

犬がテレワークの邪魔をするのは、退屈を感じているからかもしれません。

自動で動くおもちゃや新品のおもちゃなど、好奇心を刺激するアイテムを用意しましょう。一匹でも孤独を感じづらくなるため、飼い主さんへの負担が減少します。


中におやつを入れるタイプの知育玩具も、長時間遊べるためおすすめです。

 

仕事開始直前にごはんをあげる

ごはんをお腹いっぱい食べた後に眠くなるのは、人間も犬も同じです。

仕事中に邪魔をされてしまうことに悩んでいる飼い主さんは、仕事開始直前にごはんを与えてみましょう。

食べ終わった直後の犬はリラックスモードになっているため興奮しづらく、飼い主さんもスムーズに仕事をスタートしやすいでしょう。

仕事の前後に十分なスキンシップを取る

寂しさから邪魔をしてしまうタイプの犬の場合は、仕事の前後に十分なスキンシップの時間を取ることをおすすめします。

たっぷりの愛情を与えることで、犬の「構ってほしい」欲求を抑えられます。

とくに普段からお留守番が多い子は、甘える対象である飼い主さんが近くにいるテレワーク中に不満が爆発しやすいため、業務時間外だけでもたくさん可愛がってあげてくださいね。

同じ部屋に入れてみる

愛犬のアプローチのすべてに応えてしまうと、「わがままは全部聞いてもらえる」と思わせてしまう可能性があります。

しかし愛犬の要望が「飼い主さんの近くにいたい」だけであり、尚且つそれが可能な場合は、ドアを開けて同じ空間で過ごすことも一つの手段です。

同じ部屋の中で穏やかに過ごしてくれるのであれば、それは「わがままを聞いた結果」ではなく「共存のための方法」となるでしょう。

仕事中には構ってもらえないことを覚えてもらう

ベッドの上の犬とPC

テレワークにおける躾の基本は「仕事中は構ってもらえない」を覚えさせることです。

可能な限り無視を貫き、我慢できたら存分に褒めてあげましょう。

犬の躾では、メリハリが重要です。「吠えてもいいことはない、我慢したら褒めてもらえる」と覚えさせるために、ご褒美もしっかり与えてあげましょう。

犬の生活の邪魔をしない

人間が家事や仕事など自分の生活を営んでいるように、犬にも犬の生活やスケジュールがあります。人間の都合で犬を振り回すことのないように、尊重し合える関係性を目指しましょう。

愛犬がストレスフリーな生活ができていれば過剰な欲求も抑えられ、飼い主さんの負担も減少します。

運動量を増やす

朝の散歩に連れて行ったり引き運動やフリスビーをしたりなど、多くの運動量を消費させることで、犬を心身ともに安定させられます。

午前中に疲労感がたまれば、飼い主さんの仕事中は眠って過ごすことも増えるでしょう。

仕事に集中するために!飼い主さんが普段からできること

電話中の女性と犬

別々の部屋で生活することに慣れさせる

普段は一緒の空間で過ごしているのにもかかわらず、テレワーク中だけ別々の部屋で過ごすとなると、愛犬も不安を感じてしまうものです。

テレワーク中に愛犬に寂しさを抱かせないためにも、日頃から別の空間でそれぞれが生活する訓練をしてみましょう。

トイレやお風呂ではしっかりドアを閉める、食事中だけでもサークルに入れるなども立派な第一歩です。

ごはんや遊ぶ時間をルーティーン化させる

人間も、毎日の生活のルーティーンが崩れると不安を感じてしまいますよね。

愛犬にとっても、普段家にいない飼い主さんがテレワークをしているのはイレギュラーな状態です。

少しずつ「これが日常だ」と慣れてもらうためにも、業務開始時間だけではなくごはんや遊ぶ時間もルーティーン化させましょう。

毎日ピッタリ同じ時間にすべてが行われる日々が続けば、テレワークで構ってもらえない時間も受け入れやすくなります。

日頃から無駄吠えの躾をする

無駄吠えによる弊害に困っている飼い主さんは、テレワークを機に無駄吠えの躾をしてみましょう。

無駄吠えの躾は「吠えたら無視、鳴きやんだらご褒美」の繰り返しです。

吠えることはデメリットが多いと覚えてもらうことで、テレワーク中の無駄吠えが減少することが期待されます。

まとめ

仕事をしながら犬と過ごす男性

今回は、犬がテレワークの邪魔をする理由や対処法をご紹介しました。

愛犬がつい飼い主さんにちょっかいを出してしまうのは、信頼と愛情の裏返しです。

なぜ邪魔をしてしまうのか、愛犬は何を考えているのかを想像し、適切にメンタルをケアしてあげましょう。