ネコハラがひどくてテレワークができない!猫を落ち着かせる方法は?
新型コロナウイルスの拡大をきっかけにテレワークが増えた方は多いのではないでしょうか?
感染対策が緩和された後もテレワークが続き、「猫とずっと一緒にいられる!」と喜んでいる飼い主さんも多いでしょう。
しかし問題となってくるのが、猫による仕事へのちょっかい……通称「ネコハラ」です。
今回は、ネコハラが起こる理由や対策方法をご紹介します。
愛猫と適度な距離を設けながら、お互いがストレスフリーなお仕事タイムを作りましょう!
テレワークの大敵!その名も「ネコハラ」
テレワークでは一日中家の中で働くことも可能なため、可愛い愛猫と24時間同じ屋根の下で過ごせます。
人間側は猫との距離が近いことが嬉しくても、普段は家にいない飼い主さんが近くにいる猫にとっては一大事です。つい興奮してしまったり甘えん坊モードになってしまったりするでしょう。
少し甘えてくる程度なら可愛いものの、邪魔をされてしまうと「ちゃんと仕事はしなきゃいけないけれど、無視をするのもかわいそう」と悩んでしまいますよね。
放っておくとドアの外で大声で鳴かれ、近所迷惑になってしまうこともあるでしょう。
テレワーク下における「ネコハラ」への対処方法はあるのでしょうか?
猫がネコハラをする理由
飼い主さんが家にいるのが嬉しい
猫がネコハラをする理由としてまず挙げられるのが、大好きな飼い主さんが家にいるのが嬉しいためです。
猫は単独で生きる生き物であるため、基本的にはマイペースに暮らすことを好みます。しかし、中にはまるで犬のように飼い主さんを慕う性格の猫もいますよね。
テレワークで飼い主さんが家にいると「大好き!」の気持ちがあふれてしまい、ついいつもよりも甘えん坊モードになってしまいます。
パソコンが気になる
猫は飼い主さんが注目している対象に興味を持つことが多く、テレワークでパソコンを眺めていると「何を見ているの?それ、面白いの?」と覗き込んできます。
ときには「自分よりもパソコンを構ってばっかり!」とジェラシーを抱く子もいます。新聞や雑誌を読んでいると邪魔をしてくる猫は多いですが、パソコンでも同じように飼い主さんの視線を遮ってアピールをしてくるのです。
寂しくて構ってほしい
単独生活を好む猫ですが、人間と住んでいれば一匹でいることに寂しさを感じるものです。
とくに元々寂しがり屋の性格の猫は、普段のお留守番にさえもストレスを抱きます。
寂しがり屋の子にとって、「飼い主さんがいる時間=自分を構ってくれる時間」であり、愛情を独り占めできる時間です。
猫は「人間は仕事をしなくてはいけない」とは理解できないため、飼い主さんが何をしていても「構って!撫でて!こっち見て!」と愛情を求める行動を取ってしまいます。
退屈しのぎ・暇つぶし
仕事中にネコハラをされる場合、猫が退屈を感じている可能性があるでしょう。
やることがなく眠気もなく、お腹が空いているわけでもなく、興味を引くことがあるわけでもない……そんなタイミングで飼い主さんがいると、退屈しのぎに使われてしまうのも自然なことです。
飼い主さんが反応してくれることが楽しくて、ついついちょっかいを出してしまいます。
おやつが貰えると思っている
可愛い愛猫に甘えられると、ついついおやつをあげたくなる飼い主さんもいるでしょう。
また「おやつをあげることでアピールが収まってくれるなら……」と、仕事に集中するために与える人もいるかもしれません。
すると猫は「甘えればおやつが貰える」と学んでしまい、飼い主さんが忙しいときでもお構いなしにアピールをするようになります。
おやつは決まった時間に与える、あるいはご褒美として与えるのが理想ですが、飼い主さんに余裕がないと難しいこともありますよね。
誰か他の人がいると思っている
ウェブでの会議やミーティングが多い飼い主さんの場合は、同僚の声がパソコンやヘッドホンから漏れることもあるでしょう。
耳がよい猫は、隣の部屋にいても飼い主さん以外の声を聞きつけます。
「そこに誰かいるのか?」という警戒や親愛の感情が高ぶり、ニャーニャーと大きな声で鳴いてしまうのです。
ネコハラによるトラブル・問題点
仕事に集中できない
邪魔にならない程度のネコハラなら可愛いものですが、べったりと纏わりつくようなネコハラを受けると仕事に集中できません。
猫によっては、パソコンのキーボードの上から降りてくれなかったり、飼い主さんの膝の上から頑なに動かなかったりするでしょう。
自分のことを信頼してくれるのは嬉しいですが、猫を飼育するためにも仕事は必要。アピールが度を越えると、作業に支障が生じてしまいます。
ミーティングやグループワークに支障が出る
テレワークではオフィスで働くよりも一人で過ごす時間が長くなりますが、仕事自体を一人で行うとは限りません。
ときには多人数によるオンラインミーティングが行われたり、作業にチームワークを必要としたりすることもあるでしょう。
ネコハラを受けてしまうと、自分だけではなくチームの進行にも支障が生じます。
一度や二度なら快くフォローしてもらえるかもしれませんが、何度も続くとチームの雰囲気も険悪になってしまうかもしれません。
構ってもらえないことで猫のストレスがたまる
テレワークは自分の家で仕事をするため、気持ちの切り替えが大切です。
仕事に集中するために心を鬼にしてネコハラを無視すると、その分だけ猫のストレスがたまってしまいます。
猫がネコハラをするのには、必ず理由があるものです。
根本的な理由と向き合わずに無視し続けてしまうと、ストレスから猫の心の状態が悪化してしまうこともあるでしょう。
飼い主と猫の信頼関係に亀裂が入る可能性がある
躾において、「無視」はときに有効な手段です。
また、嫌なことをされたら「ダメ!」と繰り返し伝えることも、猫との平穏な共生には必要です。
しかし、ネコハラの原因をしっかりと考え適切な対応を取らないと、猫との関係性に亀裂が生じてしまう可能性があります。
闇雲に無視したり厳しく伝えたりすることが必ずしも正解とは限らないのです。
鳴き癖が付いてしまう可能性がある
猫の鳴き声に毎回反応したり甘やかしたりしていると、テレワーク開始前にはなかった鳴き癖が付いてしまう可能性があります。
猫は「鳴くことによって要望が通る」と覚えてしまうため、甘えん坊を通り越してわがままな性格に近づいてしまうこともあるでしょう。
防止するためには、飼い主さんの正しい知識と対応が必要です。
いたずらをされて怪我をする可能性がある
ネコハラの中には、飼い主さんの足に纏わりついたり飛び乗ってきたりするものもあります。
猫に悪気はなくても、衣類に爪が引っかかる、あるいは引っ掻かれてしまうこともあるでしょう。
飼い主さんとの時間が増える分、人間も猫も予期できない怪我のリスクも増えてしまうのです。
仕事をしたい!ネコハラ対策7選
一人遊びの方法を増やす
猫がネコハラをする理由は、一匹で過ごす時間が退屈だからかもしれません。
一人遊びで退屈をしないように、新しいおもちゃや自動で動くおもちゃを与えてみましょう。
また、猫用のガムや乾燥アキレスのような長時間楽しめるおやつもおすすめです。
デスクに猫用の箱を置く
多くのネコハラ被害者の飼い主さんが「効果てきめん!」とSNSで絶賛する方法です。
猫の狭い場所に入りたがる習性を利用し、デスクのそばに猫がぴったり入るような箱を用意してみましょう。すると猫が自分から箱の中にすっぽりと入ってくれるのです。
100円のプラスチック箱や使わなくなった段ボールでも構わないので、ぜひ試してみてくださいね。
充実した寝床を完備する
猫は「寝子」ともいわれるほど、多くの睡眠時間を必要とする生き物です。
1日平均16~17時間、子猫やシニア猫はなんと20時間以上眠ることもあります。
猫にとって快適な生活とは、快適な睡眠環境があることと同義だといえるでしょう。
猫が「ここでずっとゆっくりしていたい」と思えるような充実した寝床を用意することで、ネコハラの頻度を減らします。
膝の上と同じ条件の場所を作る
猫が飼い主さんの膝の上に乗りたがる場合は、膝の上と似たような環境を作ってあげましょう。
例えばクッションに飼い主さんの部屋着を履かせてみたり、洗濯する前の服をクッションのように重ねてみたりといった方法を試してみてください。
適度なフカフカ感と飼い主さんの匂いが合わさることで、安心して眠ってくれる可能性があります。
ごはんを隠して自分で探してもらう
ごはんやおやつをあげるときに、部屋の各所に少しずつ分散させておく方法もおすすめです。とくにソファーの下や壁の隙間など、部屋を探検することで見つけ出せる場所がよいでしょう。
飼い主さんが仕事をしている間も、「まだどこかに美味しいものが隠されているのでは?」と部屋を探し、飼い主さんへの興味が分散します。
ただし、本来必要な食事量は確保してあげること、汚れや埃が付着しないようにすることに気を付けてあげてくださいね。
仕事開始直前にごはんをあげる
猫の脳も人間と同じように、興奮しているときに活発になる「交感神経」とリラックスしているときに活発になる「副交感神経」が交互に優位になります。
食事の後は副交感神経が優位になるため、心身がリラックスして眠くなる傾向にあります。
仕事を始める直前に食事を与えることで、飼い主さんが集中し始める頃にはウトウトしてくれる可能性が高まるでしょう。
仕事前後に十分なスキンシップを取る
ネコハラの原因は、愛情不足や寂しがり屋な性格が影響しているかもしれません。
とはいえ、仕事中にしっかりと構ってあげることは難しいですよね。
業務開始前後に十分なスキンシップタイムを設け、猫に愛情を伝えてあげましょう。寂しい気持ちや構ってほしい気持ちが解消されれば、仕事中のネコハラが軽減するかもしれません。
ネコハラ対策をするときに気を付けるべきこと
猫を強く叱らない
ネコハラ対策をするときは、猫を強く叱らないように心がけてください。
猫は、大好きな飼い主さんが家にいてウキウキした気持ちになっています。構ってもらおう、愛してもらおうと思っているときに叱られてしまうと、人間でもショックを受けてしまいますよね。
人間本位で考えず、興味を分散させるなど猫の感情を抑制しない対策を考えてあげてくださいね。
危険なものは片付ける
普段家にいない飼い主さんがいてくれるだけで、猫のテンションはマックス状態になるものです。普段はおとなしい子でも、興奮していたずらをしてしまうことがあります。
パソコンのコード類やコンセントの電源周りは整理整頓し、愛猫が怪我をしない環境を作ってあげましょう。
思わずクスリ!テレワークを邪魔するネコハラ動画
キーボード操作をことごとく邪魔する猫
まるでお尻に目があるかのように、尻尾でキーボードを邪魔する猫!
飼い主さんは必死に押しのけようとしますが、「触らないで!」と言いたげに猫が抵抗します。
そこで飼い主さんが取った行動は、上項でもご紹介した「あの方法」。やはり、アレを置くのは効果絶大な解決方法のようです!ぜひラストまでご覧ください。
「抱っこして…」要求が過激すぎる甘えん坊猫
引用元:musubiyori
どんなに大声で呼んでも構ってくれない飼い主さんに痺れを切らし、アクロバティックに椅子に飛び乗る猫!
膝に乗せてもらうと、これ以上ないほど満足げな顔をします。
いくら抱き上げると静かになってくれるとはいえ、こんなに真っ直ぐな瞳で見つめられたら集中力が持たなさそうです(笑)
飼い主の代わりにミーティングに参加する猫
引用元:もちまる日記
YouTubeで猫好きに大人気のもちまる君の動画です。今回は動画の2:40頃にご注目ください。
デスクを離れた飼い主さんの代わりにミーティングに参加する姿は、まるで立派な社会人のよう?!真顔で会議メンバーに混ざる姿は、癒しと笑いを誘います。
まとめ
今回は、テレワークにおけるネコハラの原因や対処法をご紹介しました。
愛猫は飼い主さんに信頼を寄せているからこそ、ついつい邪魔をしてしまうこともあるでしょう。
仕事に集中するためにただ距離を取るだけではなく、猫の気持ちに寄り添い、お互いのペースを守る関係性づくりが大切なのです。