動物病院デビュー!はじめての方は必読!

犬と猫
ウサギ

ペットの平均寿命は年々伸びていることはご存知でしょうか?

犬の平均寿命は約14歳。
猫の平均寿命は約15歳。
うさぎの平均寿命は約7歳。

数年の間でペットの平均寿命が伸びている要因には、飼い主のペットに関する知識の向上やペットフードの品質向上、獣医療の進歩などがあります。

平均寿命が伸びることは喜ばしいことですが、その中で避けて通れないのが病気やケガです。

はじめてペットを飼われた方は飼育環境や食事、しつけなどに気を取られがちですが、同じくらい大切なのが、動物病院を探すことです。

どこに、いつ、どうやって連れていけばよいのか、持っていくものは何か、病院でのマナーは、などをお伝えします。

動物病院を選ぶ時の条件

ネット検索してみると分かると思いますが、半径数km内に動物病院は結構あります。

では、その中からどこを選んだらよいのか?

動物病院を選ぶ条件を、優先するものから順番に3つ説明します。

動物病院までの距離・場所は遠くないか

地図

近いに越したことはない、とは本当にその通りで、動物病院までの距離は近いほうが断然よいです。

その理由は以下の2つです。

・ペットにとって移動は大きなストレスとなる
・距離があると動物病院に到着するまでの間に病気やケガを悪化させる可能性がある

治療のために動物病院に連れて行くのに、悪化させてしまったら本末転倒です。

そのためにも動物病院までの距離は重要な要素になります。

もちろん「近いという理由だけで選んでしまうと、どんな病院か分からなくて不安」といった意見もあると思いますが、そこには初心者が陥りやすい失敗が潜んでいます。

それは、動物病院までの距離の優先度を下げ、口コミを最優先にした病院選びです。

確かに病院選びの1つの要素として、口コミは大切だと思います。

口コミが良い病院には当然人が集まりますし、すばらしい獣医師もいるでしょう。

しかし口コミを最優先にして選んだ病院が離れた場所にあれば、「遠かった」「待ち時間が長すぎる」といったことも考えられます。

病気やケガは口コミの良い病院じゃないと治療できないのでしょうか?

そんなことはありません。

大抵の場合、どの動物病院でも治療ができます。

もしもかかりつけ医が手に負えないような難しい病気やケガであれば、応急的な治療をした上で対応できる病院を紹介してもらうこともできます。

遠くの病院より、近くのホームドクターを探してみてください。

診察可能なペットの種類はどうか

ペット

候補となる病院を見つけたら、次に確認するのは診察可能なペットの種類です。

基本的に、犬と猫はどの動物病院でも診察してくれます。

しかし、うさぎやフェレット、鳥、ハムスター、爬虫類などいわゆるエキゾチックアニマルと呼ばれるペットの飼い主は要注意です。

これらのペットの診察を受け入れている病院はあまり多くありません。

犬と猫はペットとしての歴史が長く、獣医療もそれに伴い進歩してきましたが、犬猫以外のペットは、どのような病気があって、その病気に対する治療法は何が最善なのかが確立していなかったりします。

そのため犬・猫以外は診察しないところが多いのです。

では、犬・猫以外を飼われている方の動物病院探しはどのようにすればよいのでしょうか?

1つの方法として、エキゾチックアニマルの診療を熱心にされている病院を探す方法です。

そういった病院ではホームページにアピールされていたりしますので注目してみましょう。

もう1つはエキゾチックアニマルを専門で診察してくれる病院を探す方法です。

専門性の高い知識や経験を持っていますので、他の病院で分からなかった病気やケガの原因、さらには高度な治療を受けることができる可能性が高いです。

ただし、専門病院は数が圧倒的に少ないのが欠点です。

いずれにせよ、エキゾチックアニマルを飼われている飼い主は、よりしっかりした動物病院リサーチが必要となってきます。

信頼できる獣医師かどうか

獣医師

動物病院の最後の選び方は、信頼できる獣医師を探すことです。

獣医師にも個性がありますので、話し方や態度があなたにとってどうしても苦手なタイプもいるでしょう。

この苦手意識は、治療の経過が良くない時に疑念を持つことにつながり、最悪の場合転院や飼い主の後悔へと繋がります。

ペットがしゃべれない以上、「この獣医師になら任せて大丈夫!」といった信頼は大切です。

病院の場所や診察可能なペットの種類は事前に調べれば分かりますが、どのような獣医師なのかは実際に病院を訪れなければ分かりません。

何をもって信頼できるかの判断基準は人によって異なりますが、以下の3点を参考にしてみてください。

・態度や雰囲気、しゃべり方
・ペットとの接し方
・治療説明が納得できるか(腑に落ちるのか)

はじめて動物病院に行く前の準備

動物病院に連れて行く前にいくつか準備するものがあります。連れて行く当日に悩まないためにもチェックしておきましょう。

ケージ?キャリー?連れて行く方法

キャリーバッグと猫

病院までの交通手段は、車や電車、歩きなどがありますが、いずれにしてもペットを安全に移動させることに注意しなければいけません。

犬の場合、リードは必須です。移動の際に、折りたたみケージやキャリーを利用している方であればそれでも構いませんが、はじめての病院では愛犬がどのような反応をするのか予想できません。必ずリードは持っていきましょう。

猫の場合、布製のキャリーバッグか、プラスチック性のキャリーケースで連れて来る方が多いです。どちらのタイプでも構いませんが、商品を購入する際は多方向に出入り口があるものを選びましょう。

猫は、見知らぬ環境では相当な警戒心を持っていますので、キャリーから引っ張り出そうにも出て来ないことがあります。
多方向に出入り口があれば容易に出すことが出来るためオススメです。

うさぎやフェレット、モルモット、チンチラなどのエキゾチックアニマルは、キャリーバッグやキャリーケースで連れていきましょう。

ハムスターと鳥類は、普段生活しているハウスやカゴで連れて行くのがよいと思います。環境変化によるストレス軽減や、暴れてケガをしないことが大切なので、心配であれば連れて行く病院に相談するのがよいでしょう。

持っていくものを確認しよう

チェックマーク

最後は、持ち物チェックです。以下のものは最低限持っていきましょう。

粗相をした時など、サッと出せるとよいですね!

・タオル
・ ティッシュ
・ ペットシーツ
・ ビニール袋
・ ワクチン証明書*
・ 血統書*
・ ペット保険関連の書類**
*初めてのワクチン接種時には持っていきましょう
**ペット保険に加入されている方は毎回持っていきます

普段からペットの様子を把握しておく

初めて動物病院に連れていくと、想像以上にあなたのペットについて質問をされます。

飼い主はペットの症状を伝えることはできますが、どこがどのように痛いのか苦しいのかはペット本人にしか分かりません。

もちろんペット自身がしゃべることもないので、獣医師はペットの身体で何が起きているのかを様々な情報から予測を立てます。

生活環境から、食事、排泄、性格、症状の原因となりそうなものなど多くのことを聞かれますので、曖昧な答えにならないように普段からペットの様子を把握しておきましょう。

動物病院に行く前に知っておこう

獣医師と猫

人の病院では静かに待つのが当たり前のように、動物病院でも知っておいたほうがよいことがいくつかありますのでご紹介します。

どうぶつ病院でのマナー

他のペット、飼い主に配慮しましょう。

待合室にいるペットはとても緊張しているかもしれませんし、飼い主も心配のあまり暗い気持ちになっている方もいます。

他のペットが可愛いからといって触ろうとしたり、自分のペットを近づけたりしないようにしましょう。

一定の距離をとって順番を待ちますが、もし自分のペットが興奮して吠えたり他のペットに近づこうとする場合には、受付に声を掛けて外で待つのもよいでしょう。

また待っている間に、突然の嘔吐や下痢をしてしまっても自分で処理をしようとせずに受付に伝えてください。

感染性の疑いがあれば、排泄物を適切に処理しないと病院や他のペットにも迷惑が掛かります。

迎え入れたばかりの子は……

ペットショップやブリーダー、保護施設などから引き取り、自宅にお迎えしたばかりの子はすぐに動物病院へ連れて行くことはやめましょう。

例えば自分が引越しをしたことを想像してください。

長い移動と新しい環境に身を置くことは、かなりのストレスと疲労感があると思います。

ペットたちも同じように疲れていることを考え、一週間はゆっくりお休みさせてあげましょう。

もちろんその間に体調を崩すようなことがあれば、すぐに動物病院に連れて行きます。

子犬や子猫の場合にはワクチン接種があり連れていきたい気持ちは分かりますが、動物病院では基本的にお迎えしたばかりの子にワクチンを打つことはありません。

まとめ

獣医師と猫

はじめての動物病院についてお伝えしましたが、ペットだけでなく飼い主自身にとっても良い病院を探すことが大切です。

突然のペットの不調に慌てることがないように、事前にしっかりと動物病院をリサーチしておきましょう!