猫は留守番できる?準備からアフターケアまでをチェック!
仕事や旅行で家を空けるとき、猫にひとりぼっちで留守番させると考えると「かわいそう」と思う人も多いかもしれません。
半日程度ならともかく、1泊2日、あるいは2泊3日ともなると、「水やフードは足りているかな?」「ストレスを感じているかも?」と心配になるのは当然です。
電気はどうするのか、ケージに入れた方がよいのか、1週間など長期で家を空ける場合はどうしたらよいのかなど、猫の留守番に関する疑問にお答えします。
【仕事・旅行】猫は留守番できる?
猫は自分のテリトリーで過ごすことを好むため、連れて行くよりも留守番をさせる方が安心です。
猫は大人でも1日に15時間眠ります。留守番中はほとんど寝ていた、ということもめずらしくありません。夏は涼しい場所、冬は暖かい場所を見つけてのんびり過ごすはずです。
1泊の留守番は可能!長くても2泊3日まで
猫はマイペースな生き物です。留守番中も眠ったり遊んだりごはんを食べたりして、気ままに過ごします。
きちんと準備をしておけば、1泊の留守番は問題ないでしょう。
ただし、留守番は長くても2泊3日までと考えておいてください。
3日以上になると、フードが悪くなってしまったりトイレが汚れてしまったりして、猫にとってストレスになります。
留守番が寂しい猫・ストレスになる猫も
単独行動が好きな猫は、留守番が得意といわれています。
ただし、母猫と離れたばかりの子猫は別です。
ひとりぼっちが寂しいと感じるだけでなく、食事がうまくできず弱ってしまう可能性もあります。
シニア猫も子猫と同じく、急な体調の変化が心配です。長時間の留守番は避けましょう。
また、飼い主にべったりな猫の場合、寂しさから粗相をしたり部屋を荒らしたりすることもあります。
猫の普段の様子を見て、どのくらいの留守番なら大丈夫そうか判断してくださいね。
猫に留守番してもらうときの準備
猫に留守番をお願いするときは、たとえ短時間であっても猫の健康と安全を守るためにしっかり準備をすることが大切です。
たっぷりの水とエサ
水とフードは、食べ慣れているものを多めに用意しておきましょう。猫が食器を倒してしまう可能性も考え、部屋の数箇所に用意しておくことをおすすめします。
ウェットフードは腐ってしまう可能性があるため、留守番中の食事にはドライフードがベストです。日頃から食べさせ、慣れさせておくとよいでしょう。
エサをたくさん用意してしまうと食べ過ぎてしまう猫の場合は、タイマー付きの自動給餌器が便利です。時間になれば自動的に適量が出てくるため、飼い主が帰る前になくなってしまう心配もありません。
清潔なトイレ|予備も用意
猫はきれい好きなため、トイレが汚れていると我慢したり粗相したりすることがあります。
出掛ける前にトイレをきれいにし、砂をたっぷり入れておくことが大切です。予備のトイレも用意しておくと安心ですね。
快適な室温
猫にとって快適な室温は、夏は27度前後、冬は23度前後が目安です。留守番をさせるときは、エアコンを使って室温を保ちましょう。
エアコンを付けていない部屋にも出入りできるようにしておくと、猫は自分で快適な場所に移動します。
冬は猫用のベッドや毛布を用意してあげると、さらに安心ですね。
脱走防止!しっかり戸締まり
窓が少しでも開いていると、猫が脱走する恐れがあります。防犯のためにも、戸締まりは万全にしておきましょう。
窓の鍵を誤って開けてしまうことが心配な場合は、ペットゲートを設置するのもおすすめです。キッチンや書斎など、留守中に入られたくない場所に設置するのもよいですね。
電気は消しておいてOK
暗い部屋に猫を残して出掛けるのは心配かもしれませんが、電気は消したままで大丈夫です。
猫は夜目が利くため、夜でも物が見えています。
部屋が暗くて寂しい、何も見えなくて不安、といった心配は不要です。
一日中電気が点いている状況よりも落ち着いて過ごせるでしょう。
おもちゃで飽きさせない工夫を
留守番中に遊べるおもちゃがないと、猫は飽きてしまいます。
留守番がストレスにならないよう、いくつか用意してあげてくださいね。
初めてのおもちゃを置いていく場合、安全かどうか、猫が気に入るかどうかを事前に確認しておきましょう。
飼い主の匂いがするものをセット
帰宅したら猫が飼い主の服の上で寝ていた、という話もあります。留守番中に寂しくなり、飼い主の匂いを求めたのかもしれません。
飼い主と離れることを不安に感じやすい猫の場合は、飼い主の服や毛布をセットしておくと安心してもらえますよ。
ペットカメラはあると便利
留守番中、「病気やケガをしていないかな?」「フードは足りているかな?」と心配な人には、外出先から見守れるペットカメラがおすすめです。
家の中で自由にさせている場合は、広角カメラが搭載されているものや左右上下に首振り機能が付いているタイプがベストです。見たいときに猫を探せます。
自動給餌器と一体になっているタイプや声かけ可能なスピーカーが搭載されているタイプもあるため、安心して留守番させられるものを探してみてくださいね。
猫に留守番してもらうときの注意点
猫の留守番は、さまざまなトラブルが予想できます。不注意でケガや病気をさせないよう、しっかりとチェックしておいてくださいね。
壊されたくないものは片付ける
PCやゲーム機器など、猫に触られたくないものは片付けておくのが鉄則です。
落としたら割れるような食器や調理器具も、出しっ放しにしておくと猫にケガをさせる可能性があります。戸棚の中に入れ、できればロックしておきましょう。
万が一地震が起きたときのことを考え、家具は転倒しないよう防災用品で固定しておくことも大切です。
盗み食いに注意
フードやおやつが入った場所を知っていて、飼い主の留守中に盗み食いをする猫もいます。
盗み食いは部屋が散らかるだけでなく肥満の原因にもなるため、阻止することが大切です。また、誤って人間の食べ物を盗み食いしてしまうと病気を引き起こす可能性もあります。
食べ物は鍵のかかる場所にしまうか、家の中に残さないようにして出掛けましょう。
誤飲・誤食が心配なものは届かない場所に
食べ物以外でも、小さなものは猫が誤飲する可能性があります。
毛糸や輪ゴムなどひも状のもの、アクセサリー、文房具、電池、洗剤など、猫が飲み込んだら危険なものは必ず片付けておいてください。
留守番の基本は、きれいに片付けておくことです。
日頃から使ったものを出しっ放しにしないよう習慣づけておくとよいですよ。
ケージで留守番させるときの注意
ケガや誤飲が心配なら、ケージで留守番をさせるという手段もあります。
特に留守番に慣れていない子猫の場合、部屋で自由にさせるよりもリスクが少なく安全です。
ケージで留守番をさせるときは、運動不足にならないよう上下に移動できる大きめのものを選びましょう。
中にハンモックやノズルタイプの給水器を設置すると、快適な空間になります。
ケージでの留守番は猫にとってストレスになる可能性が高いため、短時間にとどめておきましょう。
帰ってきたらアフターケアを忘れずに
猫に留守番をお願いする場合、帰宅後のアフターケアも忘れないでくださいね。
その後の猫との信頼関係につながるため、「留守番してくれてありがとう」の気持ちを込め、しっかりと愛情を伝えてあげましょう。
まずは安全確認のために室内をチェック
アフターケアで一番大切なのが、猫の安全と健康の確認です。
ケガをしていないか、体調を崩していないかをチェックするのはもちろん、誤飲・誤食したものはないか、壊れたものはないか、室内をよく観察する必要があります。
水とフードの取り替え・トイレ掃除
猫の無事が確認できたら、すぐに水とフードを新しいものに取り替えてあげましょう。
汚れたトイレに不満を感じている場合も多いので、トイレ掃除も大切です。すっきりきれいに整えてあげてくださいね。
ブラッシングでスキンシップ
最後は、ブラッシングをしたりおもちゃで遊んであげたりして、たっぷりとスキンシップをとりましょう。
猫は満足したら離れていくので、すり寄ってくる間は十分にかまってあげることが大切です。
1週間など長期で留守番をさせるときは
猫の留守番は、長くて2泊3日までです。
1週間など長期で家を空けるときは、エサやトイレのケアを友人や家族、あるいはペットシッターにお願いしましょう。
ペットホテルや動物病院に預けるという選択肢もあるため、猫に合った方法で留守番をしてもらってくださいね。
まとめ
猫は留守番が得意な生き物ですが、それは快適さが保たれていることが前提です。
留守中も猫が元気に過ごせるよう、しっかりと準備をしてあげましょう。
猫にとって快適な部屋ができあがれば、飼い主も安心して出掛けられますよ。