うさぎは留守番できる!方法や注意点を知って安全に留守番させよう

「うさぎに留守番をさせたい」と考えている飼い主さんはいませんか?
「うさぎを飼いたいけれど、仕事に出る間ひとりにしても大丈夫かな?」との不安から、うさぎの飼育に躊躇している人もいるかもしれません。
結論から言うと、うさぎは留守番できる動物です。
では、どんな方法でどのくらいの期間留守番できるのでしょうか。
今回は、そんなうさぎの留守番についての疑問を解決します。
うさぎを安全に留守番させるための参考にしてください。
うさぎは留守番できる動物
飼い主さんが日中留守にしても、うさぎはとくに問題なく留守番をしてくれるでしょう。
というのも、うさぎは薄明薄暮性の動物。
明け方や夕暮れ時に活動的になる習性をもっています。
ペットとして飼われているうさぎは、飼い主さんの生活リズムに順応してくれるケースもあります。
しかし、どちらかというと日中は静かに過ごすことを好むうさぎは多いでしょう。
昼間飼い主さんがいなくて部屋が静かな環境は、うさぎにとって意外と快適かもしれませんね。
うさぎが留守番できる時間はどれくらい?
うさぎがどれくらいの期間ひとりで留守番できるかは、性格や今までの飼い方によっても異なります。
さみしがりやなうさぎや、いつも家に誰かがいてにぎやかな雰囲気が当たり前になっている場合は、留守番が難しいこともあります。
とはいえ、多くのうさぎが1泊程度なら難なく留守番できるようです。
我が家でもときどき1泊留守番をさせるのですが、とくに問題なく過ごせています。
うさぎは環境の変化に弱い動物です。
1泊程度ならうさぎを連れて出かけるよりも、留守番をさせたほうがうさぎにとってストレスは少ないでしょう。
うさぎの留守番時間について、明確な限度はありません。
2泊留守番させてもとくに問題がなかったケースもありますし、1泊の留守番で体調を崩すこともあります。
留守番ができる時間についてはさまざまなので、愛うさぎの様子を観察しながら時間を調節してください。
うさぎに留守番をさせると拗ねるって本当?
留守番後、飼い主さんに自分から近づかなくなるなど、まるで拗ねているように見えることがあるようです。
また、トイレを覚えていたうさぎが別の場所で粗相をしたり、飼い主さんに対して威嚇したりといった、今までには見られなかった行動をすることもあります。
このように、うさぎに留守番をさせたことがきっかけで、行動に変化が見られたり性格が変わったように見えたりすることはよくあるようです。
ちなみに「うさぎにさみしい思いをさせると死ぬ」という話を聞いたことがありませんか?
実はうさぎがさみしくて死ぬことはありません。
「うさぎにさみしい思いをさせたら死ぬらしいから留守番はムリなのでは?」と思っている人は安心してくださいね。
留守番をきっかけに拗ねたり行動が変わったりするかどうかは、うさぎの性格次第。
どんな反応であるとしても、留守番中うさぎがさみしかったり不安だったりしたことは確かでしょう。
一緒に過ごせるときにはしっかりと愛情を注ぎ、コミュニケーションをとるなどして信頼関係を築くようにしてくださいね。
うさぎを数時間~1日留守番させる方法
ここからはうさぎを数時間~1日留守番させる方法を紹介します。
これはうさぎを留守番させるときの基本ですので、しっかりと頭に入れておきましょう。
室温を保つ
うさぎを留守番させるときには、室温に注意が必要です。
1日の中で気温差が大きい季節はとくに室温に配慮しましょう。
うさぎにとって室温は20℃前後が理想です。
エアコンの温度設定を利用し、室温を一定に保つようにしてくださいね。
冬にはファンヒーターを使う家庭もあるでしょう。
しかし、うさぎをひとりで留守番させるときにファンヒーターは向きません。
地震が起きると倒れる可能性もあるので、うさぎを留守番させるときにはエアコンがおすすめです。
牧草と水を多めに用意する
飼い主さんが出かける前には、フィーダーに多めの牧草を入れ、給水ボトルに新しい水を入れましょう。
うさぎは絶食の時間が続くと命に関わります。
そのため、牧草と水を切らさないように用意することが大切です。
朝外出して夜帰宅するのであれば、ペレットを用意しておく必要はありません。
留守番が多いうさぎには、給水ボトルを2本用意しておくこともおすすめです。
給水ボトルが詰まったり落ちてしまったりした場合でも、2本あると安心でしょう。
ケージの中で過ごさせる
うさぎを留守番させるときは、ケージの中で過ごしてもらいます。
「ケージに閉じ込めておくのはかわいそうだから……」とサークルに出したり、部屋に放したりするのはやめてください。
なぜなら、飼い主さんがいない間に、部屋にあるものをかじったり、危険な場所に入ったりする可能性が高いからです。
飼い主さんが帰宅して、うさぎの体調不良を感じても、日中のうさぎの行動がわからなければ原因を突き止めることが難しいでしょう。
対応が遅れることで、命の危機に直面することもあるのです。
うさぎの安全を確保するためにも、留守番中はケージの中で過ごさせるようにしましょう。
うさぎを1泊2日留守番させる方法
うさぎに1泊2日の留守番をさせたい場合は、前述した
・室温を保つ
・牧草と水をしっかり用意する
・ケージの中で過ごさせる
だけでは準備不足です。
ここからは、1泊2日の留守番をさせる場合にやっておくことを紹介します。
事前に留守番の練習をする
今まで留守番をしたことがないうさぎや、留守番に慣れていないうさぎに、1泊2日の留守番をさせたい場合は、何度か練習することをおすすめします。
これはうさぎが留守番に慣れるためでもありますが、飼い主さんにとっても牧草や水の減り具合をチェックするために役立ちます。
我が家の場合、日中の留守番では牧草の減りは少なく、夜はかなり多くの牧草が減っています。
また水は日中の留守番中に減りが早い傾向があるようです。
このように同じうさぎでも、時間帯によっても牧草や水の必要量が異なりますので、愛うさぎの様子を観察してみるとよいでしょう。
また、トイレの汚れ方もチェックしてほしいポイントです。
トイレが汚れやすい場合は、吸収力の高いペットシートを利用するなど、普段と違うグッズを検討することも必要でしょう。
留守番中はなぜかトイレでおしっこをしないといったように、普段と違う行動をするうさぎもいるようです。
何度か留守番を練習して気づきを得ることで、1泊2日の留守番をさせるときも安心できるのではないでしょうか。
トイレにはペットシートを使う
1泊2日留守番をさせると、おしっこの量もたくさんです。
トイレ砂を使っている場合、砂がおしっこを吸ってトイレからあふれてしまう可能性があります。
そのため、普段トイレ砂を使っている場合でも、留守番中はペットシートがおすすめです。
消臭効果が高いペットシートを選ぶと、におい対策にもつながりますよ。
うさぎの安全と健康を守るグッズを利用する
1泊2日の留守番中、うさぎの安全と健康を守るために、便利なグッズを導入するのもひとつの方法です。
エアコンや照明などを外出先から操作できる「スマートリモコン」や自動でペレットを与えられる「自動給餌器」、留守番中のうさぎの様子を見られる「Webカメラ」など、さまざまな便利アイテムが市販されています。
長時間留守にする場合は、このようなグッズの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
うさぎを留守番させるときに注意すること
体力のないうさぎには留守番させない
体力がないうさぎとは以下のようなうさぎです。
・生後7か月未満の子うさぎ
・5歳以上の高齢うさぎ
・病気から回復したばかりのうさぎ
・体調を崩しやすいうさぎ
このようなうさぎは、ちょっとした環境の変化で体調を崩しやすいもの。
そのため、留守番をさせることは控えましょう。
留守番経験のないうさぎには練習させる
留守番経験の少ないうさぎに、いきなり長時間留守番させることは危険です。
とくに常にだれかが家にいる環境で飼育されているうさぎは、しばらく静かな時間が続くと不安になってしまいます。
不安やストレスが原因で、体調を崩してしまうこともあるのです。
留守番を練習させる場合は、数時間からはじめます。
うさぎの様子を観察し大丈夫そうなら、半日、1日と少しずつ時間を延ばしていきましょう。
うさぎの体調を確認する
うさぎに留守番をさせるのは、うさぎの体調に不安がないときにしましょう。
留守番当日だけでなく、しばらく遡って体調に変化がないかどうかを確認しておきます。
体調を確認するポイントは、以下の通りです。
・おしっこやウンチに変わった様子はないか
・エサをきちんと食べているか
・そのほか普段と変わった様子がないか
少しでも不安なことがある場合は、留守番をさせることはやめておきましょう。
留守番中に健康状態が悪化してしまう可能性があり危険です。
うさぎの体調は変化しやすいため「少し気になるけれど、これくらい大丈夫かな」と思ってしばらく家をあけたところ、急変していた……なんてこともあるのです。
野菜や果物は置かない
留守番をさせるときに、野菜や果物を置くことはやめてください。
野菜や果物は傷みやすいので、留守番中の食事には向きません。
「さみしいだろうから好きなものをあげたい」という飼い主さんの気持ちはわかります。
しかし野菜や果物は留守番中にあげるのではなく、帰宅後にふれあいながらあげるようにしてくださいね。
トイレやケージの清潔を保つ工夫をする
留守番中にはトイレやケージの掃除ができません。
トイレやケージが不衛生になると足の裏が汚れたり、においの原因となったりします。
床面にはすのこを敷いたり、消臭効果のあるペットシートを使ったりすると、清潔を保ちやすくなるでしょう。
また部屋全体のにおいが気になる場合は、空気清浄機や脱臭機を置いたりして対応するのもひとつの方法です。
まとめ
うさぎは留守番できる動物です。
しかしデリケートな面ももっているため、安易に留守番させることは避けましょう。
留守番をさせるときには、うさぎの体調と安全にしっかりと配慮することが大切です。
帰宅後はうさぎとしっかりとふれあうなど、信頼関係を維持できる工夫も忘れないでくださいね。