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ゴージャスな被毛が魅力的!ペルシャ猫の性格や体の特徴、飼育ポイントやお迎え方法を解説!

ペルシャ猫

「長毛猫」と聞いて、まず最初にペルシャ猫を思い浮かべる人も多いでしょう。

その豊かで美しい被毛は、見る人に溜息をつかせるほどの美しさです。

王者の貫禄を感じさせるビジュアルの通り、性格も気品に満ちた落ち着きがあります。

今回は、愛嬌のある顔にゴージャスな被毛をまとったペルシャ猫についてご紹介します。

見た目だけではないペルシャ猫の魅力や、飼い方のポイントなどについて解説しますので、飼育検討中の方はぜひ参考にしてください。

ペルシャ猫の体の特徴

ペルシャ猫

猫界最高峰のゴージャスな被毛

ペルシャ猫の特徴は、何といってもそのゴージャスでフワフワな被毛です。

まるで絹のようにスベスベの手触りの被毛は豊かなダブルコートで、シャンプーの際になかなか地肌まで濡れないほどに密集しています。

お手入れは大変ですが、しっかりブラッシングをしてあげれば他の長毛猫の追随(ついずい)を許さないほどの気品あふれる美しさが引き出されます。

愛嬌のあるぺちゃんこ顔

ペルシャ猫の顔は、愛嬌のあるぺちゃんこ顔。平坦な顔についた鼻は、低めで上向きです。

目は大きいのですが輪郭自体は小さく、濡らすとまるで別の猫のようなシルエットで驚くでしょう。

ブリーディングの視点では、横から見た時におでこ・鼻・顎が一直線に並んでいる個体が美しいとされます。

ずんぐりとした体格

ペルシャは足が短めで、ずんぐりとした体形のコビータイプの猫です。

被毛が多くて目立ちづらいですが、短めの体長にしっかり筋肉がついています。

標準的な体重は3kgから5.5kgで、その体格からか運動能力は高くはありません。

ペルシャ猫の性格の特徴

ペルシャ猫

ツンとしていてプライドが高い

ペルシャ猫は、まさに「ザ・お猫様」といえるような、ツンデレな性格をしています。

人間にベタベタと触られることを嫌い、プライドの高さを感じさせます。

もちろん個体や性格にもよりますが、ペルシャの多くは甘えすぎず、飼い主に依存しません。

独立心が強く、人間との距離を上手にとる「猫らしい猫」です。

自由気ままでマイペース

ツンとしていてプライドが高いのでは全く懐いてくれないのかというと、決してそんなことはありません。

呼んでも来ないと思ったらいつの間にか隣に寄り添っていたり、触ろうとすると逃げるのにペルシャからは近づいてきたりと、自由きままに人間と共存します。

近づいては離れてまた近づいて……と、そのマイペースな所作に飼い主はメロメロになってしまうのです。

おっとりしていて穏やか

ペルシャはとてもおっとりとした性格をしていて、うるさい場所よりも静かに過ごせる場所をはるかに好みます。

穏やかで落ち着いていて、子猫の頃から上品さを感じさせます。

意外にも好奇心はそれなりに旺盛で、おもちゃ遊びや狩り遊びにも積極的です。

静かですが神経質ではないので飼いやすく、遊びの時間と同じ位のんびりと安心して眠る時間が大好きです。

ペルシャ猫の飼い主に向いている人

ペルシャ猫

「ツンデレ」な猫が好きな人

ペルシャ猫の飼い主に向いている人は「昔ながらの猫らしい猫」が好きな人です。

人懐っこく犬のような猫も可愛いですが、ペルシャの多くは真逆です。

我が道を行くマイペースさを持つ自由気ままなツンデレ猫なので、その絶妙な距離感を楽しめる人におすすめです。

集合住宅に住んでいる人

ペルシャ猫はほとんど鳴かず、鳴いたとしても声がとても小さいので集合住宅に住んでいる人におすすめです。

発情期でもほとんど鳴かないのですから驚かされます。

ペルシャの鳴き声はまるで鈴を鳴らしたようなコロコロとした可愛らしさで、見た目の愛らしさと非常にマッチしています。

猫の鳴き声といえば「にゃーん」のイメージがありますが、ペルシャは例えるなら「クルーン」「キューン」。

鳴き声にも気品があるのがペルシャの魅力です。

落ち着いた静かな生活が好きな人

ペルシャや騒々しさを好まず、若い頃からよく眠るのんびり屋さんです。

そのため、静かに落ち着いて暮らしたいと思っている人におすすめです。

静寂を好むペルシャは、同じく閑静な暮らしを求める人との相性がとても良く、お互いに落ち着きを尊重し合う生活が叶います。

ペルシャ猫を飼う時のポイント

ペルシャ猫

構いすぎないようにする

ペルシャ猫は家族をよく認識し、撫でられること自体は嫌いません。

しかし、ベタベタとしつこくコミュニケーションを求められるのが苦手です。

愛情深さを持ちつつも距離感を大事にする猫なので、一方的なスキンシップはやりすぎないようにしましょう。

ただし、後述のブラッシングが必須のため、ある程度は触られることに慣らせておきましょう。

毎日のブラッシングを欠かさない

ペルシャの豊かな被毛を維持するためには、1日2回のブラッシングを必要とします。

ブラッシングを忘れると毛玉ができやすく、見た目の問題だけではなくもつれて痛みを感じます。

自分でも最低限のグルーミングは行いますが、ペルシャは人間が被毛をケアすることを前提として作られた種類です。

特に毛量が増える冬毛の間は、毎日欠かさずとかしてあげましょう。

飼い主から遊びに誘う

ペルシャは遊びが好きですが、運動量が多い猫ではありません。そのため、やや肥満になりやすい傾向があります。

飼い主の方から遊びに誘い、ペルシャの運動量を確保しましょう。

特にペルシャは、高さを利用した上下運動が少ない猫です。リボンタイプのおもちゃで誘導し、全身運動をさせる時間を設けましょう。

暑い時期は室温管理を徹底する

ペルシャは豊かな被毛に包まれているので、寒さには比較的強めです。

しかし逆に、夏の暑さには非常に弱いです。真夏でも厚い毛布を常に被っているような状態なので、エアコンや扇風機などで温度調整を徹底して行いましょう。

ペット用の冷却シートなど、ペルシャが心地よく過ごせる冷感グッズを用意するのもおすすめです。

ペルシャ猫を飼う時、特に用意したいもの

長毛猫用のピンブラシ

ペルシャ猫を飼う際に必ず用意するべきものが、長毛猫用のピンブラシです。

ペルシャの被毛は非常に多く、そして長いです。皮膚まで届かせるため、ピンが長めの長毛猫用ブラシを選びましょう。

ピンブラシ以外にも長毛用ブラシはありますが、毎日長い時間ブラッシングを行うので、先端が丸く傷つかないピンブラシがやはりおすすめです。

毛の表面を艶やかにするためのコーム

ピンブラシは、基本的に「毛玉を予防し、奥の毛をとかしてフワフワにする」役割です。

それとは別に、表面の毛を整えるための目の粗いコームも準備しましょう。コームは毛ヅヤを出し、体臭防止にも役立ちます。

長毛用(できればペルシャ用)のフード

フードは、まずは大前提として「室内猫用」であること。ベルシャは室外への冒険を好まないインドア猫なので、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

そして長毛猫用、できればペルシャ用のフードを選びたいところです。

長毛猫用のフードは、毛ヅヤをキープするための成分が豊富です。

ペルシャ用だとさらにヘアボール(毛玉)ケアに特化しているので、長い毛を飲み込んでしまいがちなペルシャには非常におすすめです。

平坦な顔でも食べやすい食器

一般的な猫用食器でもよいですが、後からでも構いませんので「潰れた顔でも食べやすいデザインの食器」を用意してあげましょう。

具体的には、奥が曲線を描いてカーブしている、ボウル状の食器です。

また、角度を変えられる台座とセットになっている食器皿もあります。

猫の性格によって好みがありますので、様子を見ながらベストな食器を揃えてあげましょう。

ペルシャ猫がかかりやすい病気

ペルシャ猫

流涙症(りゅうるいしょう)

ペルシャは鼻が潰れているため、鼻涙管(涙が鼻腔内に排出されるために通る細い管)が圧迫されやすい傾向があります。

流涙症は、鼻涙管が圧迫され、目に溜まった涙が目尻や目頭からこぼれ落ちる症状です。

流涙症になると目ヤニが増え、こびり付いた目ヤニを定期的にカット綿などで取り除く必要があります。

顔雛壁間擦疹(かおしゅうへきかんさつしん)

ペルシャは顔が潰れているので、顔のしわが寄りやすいです。

しわの部分に摩擦が起こり、皮膚が赤くなる病気を顔雛壁間擦疹といいます。

顔雛壁間擦疹は痒みだけではなく、皮膚が擦れ細菌に感染しやすくなり、他の皮膚病を併発する可能性があります。

短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょこうぐん)

ペルシャの小さい鼻は可愛らしいですが、鼻の穴が小さいことで起こりやすい病気が短頭種気道症候群です。

短頭種気道症候群は生まれつき呼吸がしづらい病気で、鼻の穴の他には喉頭がうまく動かないことが起因します。

頭部の形が原因に根深いので、ペルシャだけに限らず、同じように顔が潰れているヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなども発症しやすい病気です。

ペルシャ猫を迎える方法

ペルシャ猫

ペットショップで探す

ペルシャ猫は比較的人気の種類なので、ペットショップでも見つけやすいです。

アメリカンショートヘアやマンチカンほど「ほぼ必ずいる!」とは言えませんが、チェーンのペットショップであれば高確率でどこからしらの店舗には在籍しています。

多店舗からの移動をしてくれるショップがほとんどなので、まずは店頭で確認してみましょう。

ブリーダーから購入する

ペルシャの歴史は、ブリーダーの歴史でもあります。

キャットショーの常連でもあるペルシャはブリーダーが多く、ブリーディングのタイプもさまざまです。

一般的なペットとして繁殖させているブリーダーももちろん多いですが、中にはショーキャット専門家として血縁を重要視し、チャンピオンを目指して繁殖をさせているブリーダーもいます。

求めるペルシャ像に近いブリーダーを探し、できれば直接見学に赴きましょう。

里親で探す

里親サイトでもペルシャ猫を見つけられます。

しかし血統書が無い場合、純血のペルシャ猫ではない可能性があるので注意しましょう。

里親募集は飼育資格の審査がありますが、ワクチン代など諸経費以外の「生体価格」が設定させていないケースが多いです。まずは、直接足を運びやすい地域の里親サイトを確認しましょう。

まとめ

ペルシャ猫と女の子

今回は、ペルシャ猫の特徴や飼い方のポイントなどをご紹介しました。

ペルシャは、愛嬌のある顔つきや美しい被毛、飼いやすい静かな鳴き声、マイペースで穏やかな性格とたくさんの魅力を持つ猫です。

特にブラッシングでのスキンシップは、ペルシャ猫ならではの贅沢な時間です。

落ち着いた毎日を猫と過ごしたい人は、ぜひペルシャとの生活を楽しんでくださいね。