初めて猫を飼う際の注意点は?子猫、成猫、シニア猫でどう違う?

「かわいい猫に毎日癒されたい!」
猫との暮らしに憧れを抱く人は多いのではないでしょうか。
猫を飼うことで得られる幸せはたくさんあります。
同時に、注意しなければならないこともたくさんあります。
「かわいい」だけで飼い始めると、後悔することになるかも……?
そこで今回は、猫を飼うことで起こる生活の変化や注意点を解説していきます。
また、子猫、成猫、シニア猫を飼うことの違いについても触れています。
正しい心構えを持って、飼い主も猫も幸せな暮らしをはじめましょう!
猫を飼うメリット
猫を飼う最大のメリットは、「幸福度が高まる」ということです。
ペット保険シェアNo.1のアニコムがおこなったアンケートでは、実に99.7%の人が「猫を飼って幸福度が高まった」と回答したそうです。
[blogcard url=”https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2018/news_0180424.html”]
冒頭の「かわいい猫に毎日癒されたい!」というのも、幸福感につながるのではないでしょうか。
例えば、仕事から帰宅したとき猫が玄関でちょこんと待ってくれていたりします。
不思議なことに、それだけで一日の疲れがどこかへ飛んでいってしまうんですよね。
猫の癒し効果は絶大です!
猫を飼う際の注意点
猫を飼う際、どんなことに注意しなければならないのでしょうか。
人によってはデメリットと感じるかもしれません。
しかし、あらかじめ理解しておくことで、猫を飼ってから「こんなはずじゃなかった」という事態は避けられるはずです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
終生飼育について
これは猫を飼う上で、大前提です。
動物医療の進歩もあり、室内など安全な状況下では20年以上生きる猫もいます。
生涯に渡って世話ができるか。
もしも自分に何かあった時、猫を任せられる相手がいるか。
飼う前にぜひとも考えておきたいですね。
お金について
猫を飼うことには想像以上にお金がかかります。
アニコムの調査では、年間約16万円という結果でした、月額にすると1.3万円程度です。
[blogcard url=”https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2020/news_0210323.html”]
これくらいは想定内だとしても、不測の事態が起きたときはどうでしょうか。
私の実体験をお話しします。
ある日の夜中、愛猫が急に体調を崩し、夜間救急病院で応急処置を受けました。
翌日改めてかかりつけ医を受診し、即入院になりました。
なかなか症状が回復せず、無事退院できたのはひと月後のことです。
この時にかかったお金は、夜間救急とかかりつけ医の診療費を合わせて数十万円にのぼりました。
毎月の固定費とは別に、不測の事態が起きた時にまとまったお金が出せるかということも含め判断しなければなりませんね。
居住環境について
居住環境を猫に合わせて変えられるかを考える必要もあります。
猫を飼おうとするとき、住んでいるのが賃貸物件なら飼育の可否があると思います。
もしペット禁止だった場合、ペット可の物件に引っ越すところから準備を始めることになります。
賃貸物件の場合、内装の汚れなどにも気をつける必要がありますよね。
個体差はありますが、家の柱や壁で爪とぎをしてしまう猫もいます。
そういう猫に対して、それをやめるようしつけることはできません。
この場合は、飼い主が爪とぎの設置数を増やしたりして柱や壁から注意をそらす工夫をしていくことが必要です。
また、猫はさほど広くない空間でも生活できますが、上下運動が必須です。
家具を階段状に配置して高い位置まで登れるようにしたり、キャットタワーを設置したりして運動量を確保してあげましょう。
その際、窓辺など外が見える位置に設置してあげられるとベターです。
猫は縄張り意識の強い動物なので、自分の縄張りに異常がないか常に監視できるということが安心感につながるそうです。
安全管理について
猫を長生きさせてあげたいなら、安全管理が不可欠です。
そのためには完全室内飼育が基本となります。
外の世界は猫にとって危険がいっぱいです。
事故に遭ったり、ケンカで怪我をしたり、感染症にかかるリスクがあります。
また、糞尿のことなどで近隣住民とトラブルになることも避けたいですよね。
室内飼いでも、何かの拍子に脱走しまうことは起こり得ます。
あらかじめ対策をして、そのリスクを減らしましょう。
以下は対策の一例です。
・玄関や窓に脱走防止柵を取り付ける
・普段からケージに慣れさせ、来客時には入ってもらうようにする
・網戸を自分で開けて脱走しないよう、ストッパーを取り付ける(網戸を破って脱走する子もいるので、目を離すときは網戸にしないほうが賢明です)
それでも万が一脱走してしまった時のために、住所入りの首輪や、マイクロチップの利用を検討してみてもいいかもしれません。
また、室内に危険なものを置かないことも大切です。
代表的なものは、電気のコードです。かじり癖のある猫は電気のコードをかじって感電してしまう恐れがあります。
あらかじめ配線カバーを取り付けるなど、しっかりと対策をしておきましょう。
子猫、成猫、シニア猫で生活に違いはある?
「猫を飼う=子猫から飼う」というイメージの人も多いかと思いますが、動物愛護の活動が盛んな近年は子猫からシニア猫まで様々な年齢の猫と出会うことができます。
飼う猫の年齢によって生活に違いは出てくるのでしょうか。
子猫、成猫、シニア猫別にみていきましょう。
子猫(0~12か月まで)
その可愛らしさから、子猫から飼いたいという人は多いですよね。
目に映るものすべてに興味津々で、元気に遊びまわる姿は一日中見ていても飽きることはありません。
何より、かわいい子猫の時期から成長を見守ることができるというのは飼い主にとって大きな喜びとなるでしょう。
しかし、子猫を飼うのは想像以上に大変です。
初めて猫を飼う人の場合、戸惑いもあると思います。
そんな中、トイレのしつけや健康管理、不妊・去勢手術、そして目を離せないやんちゃぶり……そういった現実に疲弊してしまう人も残念ながら一定数います。
世話やしつけに十分時間が取れるか、心に余裕をもって向き合えるか、よく検討してから迎えてあげてくださいね。
成猫(1~7歳未満)
「大人になってからだと懐かないんじゃないか」
そういった理由で成猫を飼うことにためらいがある人もいるかもしれません。
ですが、初めて猫を飼う人にこそ成猫をおすすめします。
成猫は個々の性格がはっきりとしているので、飼い主の好みやライフスタイルに合った猫を迎えやすいことがメリットとして挙げられます。
例えば、家を空ける時間が長い人には、べったり甘えん坊な猫よりも落ち着いた性格の猫の方がお互いストレスなく暮らせるという風にです。
子猫の場合はしつけや不妊・去勢手術などを飼い主がする必要があります。
成猫から飼う場合、保護施設や団体などでそれらは完了している場合も多いです。
デメリットは、子猫のかわいい時期から育てたいという人にはそもそも向かないことや、環境の変化に慣れるまでの時間が子猫よりかかる傾向にあるということです。
猫がなかなか慣れてくれない場合でも、愛情をもって根気良く接していれば心を開いてくれる日がくるはずです。
焦らず寛大な心で向き合ってあげてくださいね。
シニア猫(7歳以上)
シニア猫は成猫よりもさらに精神的にも肉体的にも落ち着きが出ている傾向にあります。
猫とゆったり暮らしたい人にとって良きパートナーとなってくれることでしょう。
我が家にも2年前に迎えた推定年齢16歳のシニア猫がいますが、仕事から帰宅して部屋がぐちゃぐちゃに荒らされていたということは一度もありません。
トイレとごはんに何度か起きたくらいで、ほぼ朝と同じ場所で寝て過ごしていたのだろうと容易に想像できます(笑)
のんびりゆったり過ごす姿にとても癒されますよ。
シニア猫は生きてきた時間が長い分、一緒に居られる時間は子猫から飼うよりも短くなってしまいます。
また、シニア期になると、腎疾患や腫瘍疾患、口腔疾患などが発症しやすくなります。
病気の進行具合によっては定期通院が必要になったり、自宅で投薬や点滴をする必要がでてきたりもします。
そうなると、それまで以上に猫中心の生活になります。
場合によっては仕事を辞めなければいけないかもしれません。
これは、子猫から飼っても、成猫から飼ってもいつかは直面する問題です。
これから猫を飼う人は頭の片隅に置いておいてほしいと思います。
まとめ
猫を飼うことは大変な面も多いですが、正しい心構えで向き合えばきっとそれ以上の幸せを返してくれます。
ツンデレなところがありますが、実はとっても愛情深い動物なんですよ。
嬉しいことも、つらいことも、これから猫と一緒に乗り越えていってくださいね!