うさぎの繁殖方法をまるごと解説!交尾のタイミングから出産後まで
「うさぎを繁殖させたい」と考えたことはありませんか?
うさぎは本当にかわいらしいので「家族を増やしたいな」と思っている飼い主さんもいるかもしれませんね。
しかし、安易な気持ちで繁殖を行うのは危険です。
そこで今回は、うさぎの繁殖方法についての情報をお伝えします。
交尾から妊娠、出産、出産後までのうさぎの様子や飼い主さんの対応についてまとめました。
うさぎの繁殖を検討するための参考にしてくださいね。
うさぎの繁殖方法
繁殖させるオススメのタイミング
うさぎの繁殖にオススメのタイミングは、1~3歳頃の春か秋です。
うさぎはオスで生後6か月頃から、メスで生後4か月頃から性成熟を迎えるため、この頃から繁殖が可能です。
とはいえ、あまり早い段階での繁殖はうさぎの身体に負担がかかります。
そのため、1~3歳頃に繁殖させることをオススメします。
また、なぜ春や秋をオススメするのかというと、それらが生まれた赤ちゃんにとって過ごしやすい季節だからです。
梅雨や真夏、真冬は、赤ちゃんうさぎにとって厳しい気候条件なので、避けたほうがよいでしょう。
うさぎが交尾できる環境を整えよう
うさぎの繁殖時期が定まったら、うさぎが交尾しやすい環境を考えてあげましょう。
自然な交尾を促すには、オスうさぎのケージに、メスうさぎを入れるのが一般的です。
メスうさぎのケージにオスうさぎを入れると、メスうさぎが攻撃的になったり、オスうさぎがメスうさぎのにおいを気にしたりして交尾を行わないことがあります。
オスうさぎがいる場所にメスうさぎを放ち、自然な交尾を演出しましょう。
うさぎの交尾の特徴
うさぎが交尾を始めるまでの時間はまちまちです。
しかし、交尾自体にかかる時間は一律にとても短く、10~30秒ほどで終了します。
交尾が終了すると、オスうさぎは「キィー」と声を出して、しりもちをつくように倒れます。
うさぎの交尾後よくあることなので、飼い主さんは慌てないでくださいね。
倒れたオスうさぎは、しばらくすると自分で立ち上がり、普段通りの様子に戻ります。
一方メスうさぎは、交尾後もいつもと変わらない様子でいることがほとんどです。
うさぎは交尾したらほぼ確実に妊娠する
うさぎが交尾をすると、ほぼ必ず妊娠します。
うさぎのメスには生理がなく、交尾によって排卵するため、いつでも確実に妊娠ができるのです。
健康なうさぎ同士が交尾をした場合、ほぼ100%の確率で妊娠するそうですよ。
うさぎの妊娠|期間や特徴的な行動
うさぎの妊娠期間は約30日です。
この間に見られる身体的な変化は、おなかのふくらみくらい。
おなかのふくらみは、交尾後3週間頃から見られます。
また妊娠期間中、多くのメスうさぎは、気性が荒くなったり神経質になったりします。
飼い主さんがケージの掃除をしようと手を入れると、怒る子もいるようです。
出産予定日の数日前になると、メスうさぎは、牧草や柔らかいワラのほか、自分の毛をむしって巣作りを始めます。
うさぎの妊娠期間中、飼い主さんはメスうさぎを刺激しないことが大切です。
また獣医師と連携を取るなど、緊急事態にも備えておきましょう。
うさぎの出産|飼い主さんはそっと見守ろう
うさぎの出産は、早朝の時間帯が多いようです。
1羽の出産に必要な時間は1~5分程度。
全ての出産が終了するまでには、15~30分程度かかります。
出産時に飼い主さんが手伝うことはありません。
むしろ出産中は必要以上に近づかず、静かに見守ってあげましょう。
出産時に、お母さんうさぎにとって大きなストレスがかかると、生まれた赤ちゃんうさぎを食べてしまうこともあるそうです。
大きな音を立てたり、お母さんうさぎの身体を触ったりしないようにしてくださいね。
出産の最後に、お母さんうさぎは胎盤を食べます。
これはうさぎにとっては普通のことなので、安心してください。
出産を終えたお母さんうさぎには出血が見られます。
ポタポタ程度なら心配ありませんが、多めの出血が見られるなど気になる場合は、獣医師に見てもらうとよいでしょう。
うさぎの出産後|うさぎにあまり近づかない
出産後のうさぎたちの様子
出産後お母さんうさぎは、授乳以外で巣に近づこうとしません。
飼い主さんからすると「大丈夫かな?」と不安になりがちですが、まったく問題ないのでご安心くださいね。
授乳は1日に1~2回程度。
お母さんうさぎと赤ちゃんうさぎは、ほとんどの時間を別々に過ごすのです。
出産後飼い主さんがすべき対応
出産後も飼い主さんは、ケージにあまり近づかないようにしましょう。
なぜなら、出産後のお母さんうさぎが、赤ちゃんの存在を知られないようにするため、非常に神経質になっているからです。
産後1週間程度はとくに要注意。
この時期に巣材を変えたり掃除をしたりすると、環境変化にお母さんうさぎがストレスを感じてしまいます。
また人間の存在やにおいを感じて、赤ちゃんうさぎをかみ殺してしまうこともあるそうです。
2週間程度は掃除をせず、そっとしておいてあげましょう。
うさぎを繁殖させるうえで気をつけること
子うさぎを育てられるのか検討しよう
うさぎを繁殖させる前に、子うさぎのこともしっかりと考えておきましょう。
うさぎは多産なので、小型品種のうさぎでも1~5羽くらいの赤ちゃんが生まれます。
なかには、10羽以上生まれるケースもあるそうです。
すべての子うさぎを飼育するのは非常に大変なこと。
そのため、うさぎを繁殖させる前に必ず、子うさぎをどうするのかを検討しておくことが必要です。
里親として迎えてくれる人がいるのか、家族で協力してお世話をできるのかといったことを具体的に考えておきましょう。
お母さんうさぎをしっかりケアしよう
妊娠・出産・育児を経験するお母さんうさぎには、精神的にも肉体的にもストレスがかかります。
お母さんうさぎは神経質になりやすいため、飼い主さんはお母さんうさぎが安心して出産や育児ができるような静かな環境を整えてあげてください。
ほかのペットを飼っている場合や小さい子どもがいる場合には、部屋をわけるなど対策をしてあげましょう。
また妊娠中から授乳中のお母さんうさぎは、多くの栄養や水分を必要とします。
妊娠中や授乳中に必要な栄養について勉強したり、獣医師に相談したりすることも大切です。
うさぎの健康に配慮して繁殖させよう
うさぎを繁殖させるときには、うさぎの健康状態にも気を配る必要があります。
繁殖させるときには年齢のほか、うさぎに病気がないことやうさぎが肥満でないことのチェックも必要です。
うさぎの身体に必要以上の負担がかからないよう、うさぎの繁殖は健康状態をしっかりと考えたうえで行いましょう。
まとめ
うさぎの繁殖には、正しい知識が必要です。
かわいさから安易に繁殖させるのではなく、繁殖後の生活やお世話についてもしっかりと検討してくださいね。
うさぎを繁殖させると決めたら、しっかりと情報収集をして、お母さんうさぎや赤ちゃんうさぎのケアに臨みましょう。
不明な点は、かかりつけの獣医師に相談し、指示してもらうと安心です。
うさぎにも飼い主さんにも幸せな結果となる繁殖をめざしてくださいね。