うさぎは繁殖力が強い?発情期の特徴的な行動や注意点を徹底解説

4匹のうさぎ
ウサギ

うさぎの繁殖について、どの程度知っていますか?

うさぎを飼っている人でも、詳しく知っている人は少ないかもしれません。

そこで今回は、うさぎの繁殖についてまとめました。

うさぎが繁殖可能な時期に見せる特徴的な行動や、その時期に飼い主さんが対応すべきことなどを詳しく解説します。

また、うさぎの繁殖力の強さについてもお伝えしています。

うさぎの繁殖についての知識を深め、正しい飼育を行うために、この記事を参考にしてくださいね。

うさぎが繁殖できる時期とは?

2匹のうさぎ

うさぎが繁殖できるのはいつから?

うさぎの場合、オスは生後6~10か月頃、メスは生後4~8か月頃から繁殖可能な時期を迎えます。

成長が早い場合、生後3か月頃には性成熟を迎える子もいるようです。

また、小型種は早くに性成熟を迎える傾向があります。

性的に成熟すると繁殖が可能となりますが、その後も身体の成長が続きます。

あまりに若いうちに繁殖させると身体に負担がかかるため、繁殖には2~3歳頃が適当です。

時期による発情の違い

性成熟を迎えたうさぎは、時期によっても発情の度合いが異なります。

ペットのうさぎは1年中繁殖できるものの、とくに暖かく過ごしやすい日が続く季節や、夏毛に変わる換毛期に発情しやすいようです。

本来、うさぎは春に繁殖期を迎える動物。

ペットとして飼育されている場合にも、うさぎ本来の身体の仕組みが残っているのかもしれませんね。

性別による発情の違い

オスうさぎは、ほかのうさぎや飼い主さんなどが近くにいると発情しやすいようです。

メスうさぎは、15~16日の許容期と1~2日程度の休止期を繰り返しながら過ごしています。

許容期にはオスうさぎを受け入れる準備が整っており、メスうさぎがとくに発情しやすい時期です。

繁殖可能な時期に見られるうさぎの行動

白いうさぎのアップ

うさぎが繁殖できる時期に見せる特徴的な行動について紹介します。

オス・メス共通

うさぎの性別に関係なく見られる、繁殖可能な時期の行動には以下のようなものがあります。

・スタンピング(通称、足ダン)
・攻撃的な態度
・マーキング

オスうさぎもメスうさぎも繁殖できる時期を迎えると、自分の縄張りを守ろうと警戒心が強くなります。

そのため、飼い主さんがケージに近づいたりケージ内に手を入れたりすると、スタンピングで威嚇することもよくあります。

それに加え、攻撃的になったりわがままな態度を見せたりすることもあるでしょう。

自分の縄張りを主張するために、マーキングを行うこともあります。

マーキングとは、あごや肛門近くにある臭腺をこすりつけて、自分のにおいをつけること。

いろいろなものに自分のにおいをつけて、自分の縄張りを守ろうとしているのです。

オス

オスうさぎが繁殖可能な時期には、以下のような行動や変化があります。

・スプレー行為
・マウンティング
・性格の変化

スプレー行為とは、おしっこを飛ばして自分の縄張りを主張すること。

おしっこをかけて自分のにおいをつけているのです。

また、あたかも交尾をしているように腰を振るマウンティングも、繁殖可能な時期のオスうさぎによく見られます。

飼い主さんやぬいぐるみ、別のオスうさぎに対して、マウンティングすることもあるようです。

この時期のオスうさぎには、性格の変化が見られることもあります。

前述した攻撃的になる以外にも、やたら甘えてきたりつきまとったり。

そわそわと落ち着かないそぶりを見せることもあるようです。

メス

メスうさぎが繁殖可能な時期には、以下のような行動や変化があります。

・偽妊娠
・お尻を高く上げる姿勢

メスうさぎ特有のものに、偽妊娠があります。

これは、本当は妊娠していないのに、まるで妊娠しているかのような変化が身体に表れること。

本来、うさぎの身体は年に数回出産するのが普通です。

一方でペットのうさぎは、出産機会がなくホルモンバランスが崩れています。

そのため偽妊娠の状態となりやすいのです。

偽妊娠になると、自分の毛をむしって巣作りを始めたり乳汁分泌が見られたりします。

この状態は2週間ほどで落ち着きます。

とはいえ、メスうさぎは神経質になっているため、ケージに近づかないなどの配慮が必要です。

また、メスうさぎはお尻を高く上げるような姿勢を見せることもあります。

これは、メスうさぎがオスうさぎを受け入れる準備ができているというポーズ。

交尾をしたと感じさせないためにも、背中やお尻付近をなでることはやめましょう。

うさぎの繁殖力は強いってホント?

たくさんのうさぎ

うさぎの繁殖力が強いことを知っていますか?

うさぎの繁殖力の強さについて見ていきます。

うさぎの繁殖力は非常に強い

うさぎは交尾の刺激で排卵する仕組みなので、非常に効率的に妊娠できます。

また、妊娠していてもさらに妊娠することも可能。

一度に出産する数も多く、平均5~6羽の赤ちゃんを産みます。

このように、うさぎはかなり強い繁殖力を持っています。

うさぎの多頭飼育崩壊などが問題になるのも、この繁殖力の強さが理由です。

うさぎの繁殖力が強い理由

うさぎの繁殖力が強い理由は、厳しい自然界で生き抜くためです。

そもそもうさぎは、自然界では捕食される動物。

自然界には敵が多いため、たくさんの子孫を残さなければ敵に捕らえられてしまいます。

うさぎは強い繁殖力をもつことで、自分たちを絶滅から守っているのです。

うさぎが繁殖可能な時期を迎えたときの対応

抱っこされるうさぎ

うさぎが繁殖できる時期を迎えると、行動にさまざまな変化が生じます。

飼い主さんはどのように対応したらよいのでしょうか。

【オス】マウンティングさせない

マウンティングは、早い段階でやめさせることが大切です。

たとえば飼い主さんに対してマウンティングをする場合、飼い主さんより自分が優位だと感じてしまう可能性があります。

そのような状態が続くと、関係性が崩れてしまいやすいのです。

また、ぬいぐるみを相手にマウンティングする場合もあります。

ぬいぐるみ相手ならよいのでは?と思うかもしれません。

しかし、マウンティングはエスカレートしやすいので、うさぎの行動範囲内にぬいぐるみを置くことはやめておきましょう。

うさぎがマウンティングをしたら、飼い主さんは無視してその場から離れるのがオススメです。

【メス】自分の毛をむしる場合は牧草を敷く

偽妊娠をしているメスが、自分の毛をむしることがあります。

これは、生まれてくる赤ちゃんのために巣作りしようとしている行為です。巣材にするため、胸やお腹の毛をむしってしまうのです。

毛をむしる場合は、ケージ内に牧草をたくさん敷き、巣材にしてあげると落ち着くでしょう。

【多頭飼い】必ずケージをわけること

去勢や避妊の手術をしていないうさぎを多頭飼いする場合は、必ずケージをわけてください。

うさぎは飼い主さんが目を離したちょっとした隙に、妊娠する可能性があります。

そのためケージだけでなく、へやんぽの時間や場所をわけることも必要です。

まとめ

2匹のうさぎ

うさぎは繁殖可能な年齢になると、特徴的な行動を見せるようになります。

ときに飼い主さんを困らせることもあるでしょうが、工夫や対策でなんとか乗り切りましょう。

あまりにも困った行動が続くようなら、動物病院に相談してみてもよいかもしれません。

うさぎも飼い主さんも、幸せに過ごせる方法を探ってみてくださいね。