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猫を散歩させるメリット・デメリット、注意点やおすすめグッズを徹底紹介

散歩する猫

桜や紅葉がきれいな場所や広い野原に出かけたとき、ここに愛猫を連れてくることができたら楽しいだろうなと思うことはありませんか?

もしくは、愛猫が外に出たがる素振りを見せた場合、外への散歩を考える飼い主さんも多いことでしょう。

結論から言うと、猫に散歩は必須ではありません。

メリットもありますがデメリットもあるので、猫に散歩をさせるべきかどうかは、猫が散歩を望むかによります。

この記事では、メリット・デメリット双方を紹介したうえで、猫を散歩に連れ出す場合の注意点やおすすめグッズを紹介していきます。

猫を散歩させるメリット・デメリット

猫を散歩させることには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、具体的に猫を散歩に連れ出すことのメリットとデメリットを考えてみましょう。

猫に散歩は必須ではない

ひと昔前までは、猫に家の中と外を自由に行き来させる飼い方をしている人が多かった日本。

しかし、交通が発達し土地開発が進んだいま、猫にとって屋外は危険なため、室内飼いする人が増えています。

小さい頃から室内で育った猫は、窓から外を見ていたとしても、自分の縄張りである家の中に入って来るものがいないか見張っているだけで、特段外に出たいわけではないと言われています。

ですから、猫にとっては室内飼いが基本で、散歩は必須ではありません。

しかし、野良猫出身や好奇心が強い猫の場合、外の範囲にも縄張り意識がおよぶなどして、外に出たがって激しく鳴くようなこともあります。

そのような場合は、飼い主さんの判断で、安全な場所で散歩させることを考えてもいいでしょう。

猫を散歩させるメリット

それでは、猫を散歩させることのメリットは、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

ストレス・運動不足対策

室内飼育の場合、どうしても毎日の生活に刺激が少なくなってしまいます。

基本的に猫は変化を好まない動物ですが、やはり退屈することもあるでしょう。

一歩外界に散歩に出ると、猫とっての刺激がいっぱいです。風や草の香りを嗅ぎ、鳥の声を聞き、虫の動きを見るなどすることで、リフレッシュになることでしょう。

体重が気になる猫の場合も、刺激につられてたくさん歩くことによって運動不足が解消されるかもしれません。

災害避難の練習となる

災害の多い日本。いつ、台風や地震などで、猫と同行避難をしなくてはいけない機会がくるかわかりません。

避難所では猫にリードやハーネスの着用を求められることがあります。

そんなとき、普段からリードやハーネスをつける習慣があったり、家の外に出る経験があったりすると、準備がぐんと楽になるでしょう。

猫を散歩させるデメリット

では、逆に猫を散歩させることによって起こりうる、心配な出来事、具体的なデメリットを考えてみましょう。

病気やケガの可能性

野良猫や散歩中の犬と出会って喧嘩になった場合、咬み傷から病気をもらってしまう可能性があります。

また車や自転車との接触事故の可能性も捨てきれません。

有毒植物や化学物質を口にして、中毒を起こすことも考えられます。

ノミやダニがつく可能性

外には家の中にいないさまざまな虫がいます。

猫が散歩で草むらに入りたがった場合、皮膚や被毛にノミやダニがついてしまうことがあるでしょう。

家に持ち込まれると大変ですから、散歩の前に予防が必須です。

脱走の危険性

猫は体が柔軟なので、なにかの拍子にハーネスを抜けて脱走してしまう可能性もあります。

とくに初めての散歩の場合など、外の環境にパニックになって、脱走してしまうことも考えられます。

考えたくないことですが、パニックになって脱走すると帰ってこられない可能性もあるので、油断なく飼い主さんが気を配り、何重かの対策をしておくことが必要です。

出たがるようなら安全な場所で散歩を

散歩する猫

愛猫が外に興味をもっていて、飼い主さんが散歩を楽しめそうだと判断したなら、周到な準備のうえ、安全な場所で散歩をさせてみましょう。

また、猫がただ外を見たいだけなら、歩かせるのではなく、外の見えるキャリーやカートなどに入れて、外気浴に連れ出すのもいいかもしれません。

その場合でも、万が一の脱走対策にハーネスとリードはつけておくことを忘れないようにしましょう。

猫を安全に散歩させるための準備と対策

メリット・デメリットを勘案して、「うちの子はお散歩させてもいいかな」と思った場合でも、いきなり散歩に連れて行くのはよくありません。

猫にとって散歩がいい経験となるよう、周到な準備が必要です。

それでは、ここからは猫を安全に散歩させるための具体的な準備をチェックしましょう。

ハーネスに慣れされる

ハーネス(腕や胴体に通すタイプの首輪)を用意しましょう。

猫は頭が小さいので、首輪タイプだと抜けて脱走してしまうことがあるので、ハーネスがおすすめです。

まずは、家の中でハーネスをつける練習をしましょう。

最初は抵抗するかもしれませんが、ハーネスをつけた状態でおやつなどのご褒美をあげれば、嫌がらなくなるかもしれません。

すぐには慣れない猫もいますが、無理につけさせず気長に練習しましょう。

マイクロチップや迷子札を装着

万が一脱走してしまい保護されたときに再会できるよう、マイクロチップか迷子札を用意しましょう。

マイクロチップは、猫の体内に埋め込む極小のチップで、生体情報を記録することができます。

災害や迷子などで飼い主と離ればなれになっても、マイクロチップの番号を読み取り、データベースの情報と照合することで、飼い主のもとに戻って来る可能性が高くなるのです。

去勢・避妊、ワクチン接種などは済ませておく

去勢や避妊の手術をしていない場合、発情期の猫は思いがけない行動をとることがあります。避妊・去勢の手術をしていない猫を外に連れ出すのは危険でしょう。

また、外には猫を害する細菌やウイルスも多く潜んでいます。3種混合、できれば5種混合のワクチン接種、またノミ・ダニ用の予防薬も必ず済ませておきましょう。

猫を散歩につれていく際の注意点

いよいよ、愛猫を外に連れ出す用意ができたら、お散歩開始です。

ここでは猫を散歩させる際の注意点を解説します。

危険に気を付けて目を離さないようにしつつ、飼い主さんも一緒にお散歩を楽しみましょう。

まずは家の敷地内からお散歩スタート

ハーネスに慣れ、その他の準備も済んだら、まずはベランダや庭など、慣れ親しんだ家の敷地内で外の空気に触れ、歩き回る練習をしましょう。

玄関のテラス部分を歩くだけでも十分いい刺激になるはずです。車通りが激しいなどの場合は、キャリーに入れて公園などに行き、そこでゆっくりと外に慣れさせる方法でも良いでしょう。

散歩時間や散歩コースは猫に任せる

犬の散歩と違って、猫の散歩の時間やコースは気まぐれなものとなりがちです。

家の周囲のなわばりチェックだけで気が済む日もあれば、何かに誘われて遠くへ行きたがることもあるでしょう。

車や人通りを避け、犬を散歩させている人が少ない道を選び、誘導してあげつつ、基本的には猫に任せましょう。

トイレのマナーを守る

砂や土の感覚から、外で用を足すことを覚える猫もいます。

よそのお宅の敷地内や公園の砂場などで用を足さないよう、注意が必要です。

ビニール袋やペーパーなどエチケット用品を持ち歩き、必ず後処理をするようにしましょう。

猫を散歩に連れていくときのグッズの選び方

バッグに入る子猫

猫を散歩に連れて行くのに欠かせないリードやハーネス。どんなものを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

また、歩いてのお散歩でなくても、リュックやキャリー、カートでお外見物をするのもいいアイデアです。

ここでは、猫のお散歩グッズ全般の選び方を紹介します。

リード・ハーネス


猫のお散歩に必要なハーネスは、必ず猫専用のものを選びましょう。

ベストタイプなら、紐タイプよりも食い込みが少なく、ハーネスが初めての猫にも着せやすいです。

しっかりと胴回り(前足のすぐ後ろの一番太いところ)のサイズを計り、ジャストサイズのものを選びましょう。

「すぐ大きくなるから…」と大き目を選ぶのは危険です。

スルリと抜けて脱走してしまう可能性があります。

キャリー・リュック


公園等に連れて行って散歩をさせたり、外気浴をさせたりする場合は、キャリーに入れて猫を連れ出すことになります。

プラスチック製のキャリーのほか、到着先でアコーディオンのように広げて、ケージのように広々と使えるソフトキャリーも注目されています。

ケージにもなるので、災害時の避難にもぴったりですね。

飛び出し防止のためリードを繋ぐ部分もあるので、ケージでお散歩の場合もハーネスはつけておくようにしましょう。

また、最近はリュック型のキャリーケースも多く発売されています。

リュック型は飼い主さんの両手が空くので、自転車などでも楽に移動できる利点があります。

外のお散歩に慣れた猫なら、リュックの窓から外を眺めて楽しんでくれるかもしれません。

カート


多頭飼いの場合などは、お散歩場所に連れて行ったり、外気浴をさせたりするのにはカートが役立ちます。

飼い主さんはベビーカーのように押して行けるので重さが気になりません。

後方のハンドル側にもメッシュの窓がついてるものが多いので、猫も飼い主さんの顔を見られて安心です。

そのほかエチケット用品など

猫が散歩時に用を足してしまった場合後処理ができるよう、エチケット用品ももっておきましょう。

排泄物をとるためのペーパーと防臭袋を用意しておくと安心です。

散歩用のエチケット用品は、やはり犬用が充実しています。

まとめ

散歩は、猫にとって必ず必要なお世話ではありませんが、猫の性質によっては良い刺激になるものです。

散歩の前にはしっかり準備をして、たっぷりトレーニング期間をとるようにしましょう。

飼い主さんと一緒にお出かけを楽しみ、好奇心を満たす体験ができるといいですね!