うさぎは夜行性?夜活動する理由やうるさいときの対処方法を紹介
夜になると「うさぎがうるさくて眠れない」とお困りの飼い主さんもいるかもしれません。
夜になると活動的になるうぎざですが、実は夜行性ではありません。
「薄明薄暮性」の動物です。
今回はその「薄明薄暮性」について解説します。
うさぎの習性を知ると、夜に活動的になる理由が理解できるでしょう。
また、うさぎに寄り添った触れ合いタイムの作り方やうるさい場合の対処法もご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
うさぎは夜行性じゃない!薄明薄暮性とは
夜行性ではないうさぎが夜に活動的になるのはなぜでしょうか。うさぎの生活リズム「薄明薄暮性」について解説します。
薄明薄暮性ってなに?
薄明とは、日の出直前や日の入り直後の時間帯。
薄暮とは、日没から暗くなるまでの時間帯を意味します。
どちらの時間帯も、空がうすぼんやりと明るい状態です。
この時間帯に活動する性質のことを「薄明薄暮性」といいます。
うさぎは本能的に、この薄明薄暮性のリズムが体にしみついています。
明け方まだ薄暗い時間にうさぎの音で起こされたり、夕方から夜にかけて活発なうさぎを目撃したりした経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
薄明薄暮性のうさぎはいつ寝る?
薄明薄暮性のうさぎは、日中や夜中に寝ます。
日中や夜中には牧草を食べなかったり、静かにしていたりするうさぎも多いのではないでしょうか。
これはうさぎの自然な生活リズム。日中に牧草を食べない、動かないと心配する必要はありません。
薄明薄暮性のうさぎと触れ合うには
うさぎとの触れ合いにおすすめの時間帯は、飼い主さんの就寝前。
その時間帯なら、飼い主さんもリラックスしてうさぎと接してあげられますよね。
その上うさぎにとっても活動的な時間帯なので、飼い主さんに遊んでもらったり、思いっきり体を動かしたりすることでストレス発散にもなるでしょう。
一定時間遊んだら「また明日ね」と声をかけてケージに戻します。
この流れを習慣にすると「遊んだあとは休むんだな」とうさぎも覚えてくれるでしょう。
薄明薄暮性のうさぎが活発になる時間帯は、飼い主さんがまだ寝ていたり今から休もうとしたりする時間帯。
飼い主さんが無理をしてうさぎの生活リズムに合わせると、飼い主さんに負担がかかってしまいます。
ペットとして飼うのなら、うさぎにも飼い主さんの生活リズムを受け入れてもらうことが必要です。
ここで提案した「就寝前の触れ合いタイム」をぜひ試してみてくださいね。
うさぎと飼い主さんが少しずつ寄り添うことで、触れ合う時間をしっかりともちながら、お互いにストレスなく過ごせるでしょう。
うさぎが夜行性ではなく薄明薄暮性の理由
日本獣医師学会の資料によると、うさぎは本来夜行性だそうです。
しかしうさぎの活動は夜に限定されたものではなく、明け方や日暮れ頃に最も活動的になることから、夜行性ではなく薄明薄暮性に分類されています。
うさぎが薄明薄暮性なのは、野生で生き抜くため。
自然界で捕食される側のうさぎは自分の身を守るために、天敵から襲われにくい時間帯に行動するようになったと考えられています。
明け方や夜にうさぎがうるさい場合の対処法
明け方や夜の時間帯にうさぎが活動的になってしまうと、飼い主さんがゆっくり休めませんよね。
ここではうさぎがうるさくしてしまう場合の対策法を紹介します。
ケージにカバーや布をかける
ケージをカバーや布で覆い、中を暗くしてみてください。
そうするとうさぎは落ち着きやすくなります。
飼い主さんが遊んであげられない時間帯には、ケージにカバーや布をかけるようにすると、うさぎにも状況をわかってもらいやすいかもしれませんね。
我が家でも、私が寝る前にカバーをかけて、朝はずしていた時期がありました。
カバーをかけるとかなりの確率でおとなしくなっていたので、とてもおすすめの方法です。
こちらの方法は一見、対症療法的な対策。
とはいえ、習慣にすると「カバーをかけたら休む時間」だとうさぎが認識してくれる可能性も高いでしょう。
また時間的な感覚も覚えてくれるかもしれません。
すぐにできるだけでなく、生活リズムを覚えてほしいときにも使える方法です。
明け方や夜のうさぎの活動音でお困りの人はぜひ試してみてくださいね。
カバーや布をケージにかける方法を行うときには、ケージ内の温度上昇に気をつけましょう。
とくに厚手の布をケージにかけてしまうと、ケージ内に熱気がこもってしまいます。
薄手の布を使ったり、ケージの一方には布をかけないようにしたりなど、ケージ内の温度上昇を防ぐことが大切です。
うるさくする原因を探る
うさぎがなぜうるさくするのか、その原因を探ると根本的な解決につながります。
うさぎが明け方や夜にうるさくする原因の一例がこちらです。
・ケージが汚い
・遊びたい
・活動時間だと思っている
・ストレスがある
・ケージを自分の縄張りだと感じていない
うさぎはきれい好きなので、ケージやトイレが汚いと嫌がることがあります。
また飼い主さんとの触れ合いが足りない、もっと遊びたいといったときにもケージ内でうるさくしてしまうでしょう。
なかにはケージに入ると、うさぎが落ち着かなくなる場合があります。
これは家の中で放し飼いにしている場合や、長時間ケージから出している場合に起こりやすいよう。
ケージ内で落ち着かなくなる原因は、長時間ケージから出すことで、ケージを自分の縄張りだと認識しなくなることです。
うさぎは自分の縄張りで休む習性があります。
「ケージ=自分の縄張り=落ち着ける場所」だとうさぎに思わせるためには、うさぎがケージ内で過ごす時間を増やすことが大切です。
まとめ
うさぎは自然界に適応するために、薄明薄暮性の生活リズムを獲得しました。
安心できるペットとしての環境でも、そのリズムは残っています。
しかし、うさぎがペットとして生活をしていると、飼い主さんのペースに合わせてくれることもあるようです。
飼い主さんはうさぎの生活リズムを尊重しつつ、うさぎに無理のない範囲で人間の生活リズムも教えてあげてくださいね。
うさぎの活動音が気になる場合には、原因を探ることも大切。
意外なところにうさぎの不満があるかもしれません。
普段からうさぎの様子に気を配ってあげましょう。
うさぎにも飼い主さんにもストレスなく、楽しい時間を過ごしてくださいね。