愛猫の口元にできた黒いブツブツは「猫ニキビ」かも!?猫ニキビの原因と対処法!
愛猫の口元に黒いブツブツを発見したことはありませんか?
それは、「猫ニキビ」の可能性があります。
症状が進行すると膿が出たり、ただれることも!
初期の状態で発見し、適切な処置をすることで悪化するのを防ぐことができます。
今回は、この「猫ニキビ」について、対処法と予防法をご紹介します。
猫ニキビって何?
「猫ニキビ」とは、皮脂が毛穴に詰まることで炎症を起こし、黒い角栓ができた状態のことです。
これが黒いブツブツの正体です。
黒いブツブツがあるだけの状態である場合は、痒みや痛みなどもなく猫ちゃんの自覚症状もほとんどないようです。
進行すると、ブツブツの範囲が広がり、脱毛や赤い斑点のようなものができます。
痛みや痒みを伴うため、家具や足などでお口周りをこすったり掻いたりする行動が見られます。
さらに進行し細菌に感染すると、膿んだり、ただれ、出血などを起こしてしまいます。
猫ニキビの原因、当てはまることはありませんか?
毛づくろい、うまくできていますか?
お口の周りは、猫ちゃんにとって毛づくろいしにくい場所ですよね。
我が家の愛猫も、一生懸命あごを毛づくろいしようとしていますが、なかなか上手にできていません。
お口周りに食べ物やお水が残ったままだと、それを餌にして細菌が増えやすくなります。
特にウエットフードには注意して、食事後には口元を優しく拭き取ってあげると良いでしょう。
特に高齢猫ちゃんは毛づくろいが少なくなるので、毛づくろいのお手伝いをしてあげましょう。
ストレスを抱えていませんか?
最近引っ越しをしてゆっくりできる居場所がなくなった、飼い猫が増えたなど、周りの環境が変わることに敏感な猫ちゃん。
人間には分からないストレスを抱えているかもしれません。
我が家では、豪華なベッドではなくても愛猫がゆっくりしてくれるものを選び、構ってほしそうな時はできるだけ遊んであげています。
快適な環境づくりを、猫ちゃんと相談しながら作っていきましょう。
食器の素材にこだわっていますか?
プラスチックの食器は、傷が付きやすく、そこに細菌が繁殖して、食事の際に猫ちゃんのお口に付いてしまいます。
陶器やガラスの食器であれば汚れを綺麗に洗い流すことができますので、食器を清潔に保てます。
我が家では、食事を与えるごとに食器を洗い、お水もこまめに変えるようにしています。
基本的なことですが、とても重要なことですよね。
フード選びにこだわっていますか?
そもそも食べているフードに問題があることもあります。
特に脂肪分には注意が必要で、多すぎくても少なすぎても良くないようです。
我が家の愛猫は、糖尿病予備軍ということもあり、療法食を食べています。
療法食だけあって、猫に必要なものをだけを取り入れられるよう、バランス良く工夫されているため、食いつきも良くトイレも快調です。
食事の見直しは、日頃から行っておくと良いですね。
他にも、避妊・去勢手術によるホルモンバランスの乱れや、ニキビダニ症が原因の場合もあります。
何を試してみてもダメだったという場合は、一度動物病院へご相談されてみると良いでしょう。
猫ニキビ」ができてしまったら…
猫ちゃんの自覚症状ほとんどない軽症の頃は、ガーゼやコットンなどをぬるま湯で湿らせ、患部を優しく拭いてケアをしてあげてください。
歯ブラシや綿棒で無理やりこすると、傷ついた皮膚から細菌に感染し症状が悪化することもあるので注意してください。
猫用シャンプーで優しくマッサージをするように撫でるのもケアの一つです。
最後はしっかり洗い流すことも忘れずに。
顔周りを触られることを嫌う猫ちゃんには、手早く済ませ、なるべくストレスを与えないようにしましょう。
猫ちゃんが痒みを和らげる行動を始めたら、特別な処置が必要な状況かもしれません。
動物病院で診てもらって下さいね。
「猫ニキビ」を繰り返す猫ちゃんもいますが、日々のケアをしっかり行うことで、「猫ニキビ」と上手く付き合っている飼い主さんもいらっしゃいますよ。
猫ニキビの治療費はどれくらい?
「猫ニキビ」は重症化すると、抗生剤や塗り薬、抗生物質を内服したり、場合によっては注射を打つこともあります。
そうなると猫ちゃんにとって負担になりますし、飼い主さんにとっては医療費もかかってきます。
病院によって金額は変わりますが、初診の場合、内服薬・塗り薬も含めて8,000円かかったという方もいらっしゃいます。
医療費を払うことは当たり前ですが、こうなる前に予防しておくことは猫ちゃんにとっても飼い主さんにとっても良いことですね。
まとめ
「猫ニキビ」は命に関わるようなことはほとんどありませんが、猫ちゃんの生活の質を下げるものだと思います。
猫ちゃんを快適に過ごさせてあげることは、飼い主さんの使命でもありますので、お口周りのチェックや食事後のケアを習慣にしておきたいですね。