シベリアンハスキーってどんな犬?シベリアンハスキーの基本情報
もふもふの毛並みと凛々しい目つきが特徴のシベリアンハスキー。
散歩しているところを見かけると、思わず目で追ってしまう存在感がありますよね。
少し近寄りがたい雰囲気もあるシベリアンハスキーですが、今回はその歴史や性格、飼育のポイントなどをまとめました。
知識を得ると、シベリアンハスキーのイメージが変わるかもしれませんね。
歴史
「シベリアン」という名前の通り、ロシアのシベリア地方原産の犬種です。
そこに住む「チュクチ族」という民族が、犬ぞりや狩猟補助のために飼育していた犬がルーツとされています。
1909年、シベリアンハスキーは犬ぞりレースに参加するためアラスカに持ち込まれ、好成績を収めます。
翌年には見事優勝し、その後も犬ぞりレースで活躍したことから知名度がアップしました。
寒さに強いシベリアンハスキーは、北極や南極の探検にも同行。
昔から人間の助けになってきた犬なのです。
大きさ
シベリアンハスキーの体高は50.5~60cm、体重は15.5~28kgほどです。
一般的にオスの方が大きいようです。
毛色
ブラック&ホワイトがポピュラーですが、他にも様々な毛色が認められています。
シルバー&ホワイトや、明るい茶色のレッド&ホワイト、チョコレート&ホワイト、色の濃淡が美しいアグーチなど。
稀に全身真っ白の子もいます。
頭や顔に模様があるのが特徴で、成長に伴う変化も楽しめます。
体の特徴
寒さから身を守れるよう、直毛の短い毛がびっしり生えています。
がっしりとした体つきで、驚くほどのスタミナがありますよ。
目の色は黒の他に茶色や青色の子もいます。
左右で目の色が違う子もいますが、病気ではなく日照時間が短い地域にいた影響だそうです。
寿命
シベリアンハスキーの平均寿命は12~14歳と言われています。
大型犬の中では長生きする犬種で、19歳まで生きた子もいるそうです!
性格・気質
シベリアンハスキーは目つきが鋭い子もいるため、ちょっと怖いというイメージがあるかもしれません。
でも本当はとてもフレンドリーで、人と過ごすのが大好きです。
実際、知り合いの愛犬のシベリアンハスキーは初対面の時から大人しく、尻尾を振って近づいてきてくれました♪
よくしつけられた犬は飼い主に従順です。
そして持ち前の明るさで周りを楽しませてくれます。
頑固な面もあるので、しつけは根気強く行う必要があります。
番犬に向いていそうな見た目ですが、攻撃的な性格ではないので警備はできません。
飼育のポイント
シベリアンハスキーは1990年代に漫画の影響で人気が爆発し、飼育する人が増えました。
しかし、適切なしつけがされなかったために問題行動を起こす子が多く、捨てられたり保健所に送られたりした悲しい歴史があります。
犬たちの幸せのために、しっかり知識を身につけてからお迎えしましょう。
環境
シベリアンハスキーは人とふれあったり遊んだりすることに喜びを感じるので、室内飼いがベスト。
大きな体でものびのびと生活できるよう、十分な広さの部屋で飼いましょう。
シベリア生まれなので、寒さに強い反面、暑さには弱く、春頃からすでにエアコンが必要な時もあります。
クールマットを使うのもおすすめ。暑さの感じ方には個体差があるので、愛犬にとって快適な温度と湿度をキープしましょう。
運動量
そりを引っ張って長距離を移動していたシベリアンハスキーは、ものすごく体力があります。
ですから1日1~2時間の散歩は必須。雨の日も散歩へ行く必要があります。
また、定期的にドッグランへ行き、体力を発散させましょう。
運動量が足りないと、物を壊したり無駄吠えをしたりといった問題行動が出やすくなります。
しつけをスムーズに行うためにも、まずはたっぷり運動させてください。
しつけ
子犬の頃は甘噛みやいたずら、散歩中に引っ張るなどの困った行動がみられがち。
まずは飼い主との信頼関係を築けるようにしましょう。
一度で完璧に覚えられなくても、諦めずに毅然とした態度で教えてください。
飼い主がリーダーだと思ってもらうことが大切です。もちろん、愛情はたっぷりと与えてくださいね!
指示が気まぐれだったり、家族によってバラバラだったりするのはNG。
一貫性のあるしつけを行いましょう。
お手入れ
もっふもふのダブルコートの毛を持つハスキー。
毛がたくさん抜けるので、毎日ブラッシングしてください。
春と秋の換毛期は抜け毛の量が半端ないため、こまめにブラッシングするのがおすすめです。
気をつけたい病気
白内障
目の水晶体が濁ることで、徐々に目が見えにくくなる病気です。
遺伝が原因の「若年性白内障」と、加齢が原因の「老年性白内障」があります。
糖尿病や目を傷つけたことが原因で発症することも。
愛犬の目が白っぽいなと感じたら、早めに病院で検査を受けると良いですね。
壁にぶつかる、段差につまずくといった姿が見られた時も要注意。
点眼薬で症状を抑えることができます。
根本的に治すには手術が必要で、水晶体を摘出して人工レンズを入れることで視力が回復する可能性があります。
亜鉛欠乏性皮膚病
亜鉛が不足することで皮膚が赤くなったり、かさぶたやフケが出たりする病気です。
ハスキーは生まれつき亜鉛をうまく吸収できない子がいて、バランスの良い食事をしていても発症する場合があります。
食事を見直したり、亜鉛を含んだサプリメントを与えたりすることで治療できますよ。
まとめ
ハスキーは外見のかっこよさとチャーミングな性格が魅力♪
有り余るパワーに付いていくのが大変だったり、しつけで悩んだりすることがあるかもしれませんが、愛犬の可愛さや明るさに救われることもきっとあるはずです。
ハスキーを飼いたいと思ったら、お世話する体力や時間があるかをよく考えて、お迎えしてくださいね。