猫の暑さ対策グッズ10選!ひんやりク~ルなアイテムで夏を乗りきろう!
夏は海やプールなど楽しみなイベントが多い季節ですが、猫の飼い主にとって大切なのは愛猫の暑さ対策ですよね。
今回は、猫におすすめの夏対策グッズを10個ご紹介します。
道具がなくてもできる熱中症対策アイデアもご紹介しますので、安心して夏を過ごすためにぜひ参考にしてくださいね。
猫の暑さ対策のポイントは?
高温多湿の日本の夏は猫にとって過酷
猫の暑さ対策グッズをご紹介する前に、猫と暑さの関係性について少しご説明します。
猫のルーツは、アフリカや中近東に生息するリビアヤマネコといわれています。リビアヤマネコは砂漠やサバンナに生息しているため、その子孫である現在の猫も基本的には暑さに強い生き物です。
しかしペットとしての繁殖が繰りかえされる中で、室内飼育を前提とする猫が増えました。
特に日本の高温多湿の夏は、猫にとって過酷なものです。
日本で猫を飼育するときは、適切な温度や湿度を管理して過ごしやすい環境を整える必要があります。
猫にとっての適温を理解する
原産国や毛の長さなどによって個体差はありますが、猫にとっての適温は約25℃前後といわれています。
夏の空調は27~29℃に設定することで、人も猫も無理なく快適に過ごせるでしょう。
特に長毛種や雪国生まれの猫は、そうでない猫よりも暑さに弱い傾向にあります。
体調や様子を見ながら環境の調整を行ってくださいね。
水分補給も忘れずに
猫の体温調調整は人間のように汗を流すのではなく、口呼吸や飲水によって行われます。
つまり水が飲めない状況では体温をコントロールしづらくなり、熱中症のリスクが上がってしまうのです。
特に夏はいつでも新鮮な水をたっぷり飲めるように、水飲み場を複数確保して過ごしましょう。
熱中症のサインを知ろう
猫が熱中症になると、口呼吸になり元気がなくなります。
食欲がなくなったりよだれを垂らしたりなどの異常が現れ、さらに症状が進むと嘔吐や下痢が現れます。重度になると発作や意識不明の症状が現れ、命に関わる危険性があるでしょう。
次項からは暑さ対策のアイテムをご紹介しますが、熱中症のようなサインが現れたら楽観視せずに、すぐに動物病院を受診するように心がけてくださいね。
ペット用ひんやりシート
価格帯
ひんやりシートの価格は、1,500~3,000円程度です。
特徴・使い方
電池や電源を用いずに使えるひんやりシートは、1度購入すれば長く使用できる優れものです。
多種多様なサイズが展開されているため、猫の大きさに合わせられるのも魅力的ですね。
ジェルタイプやアルミタイプなど素材も幅広く、猫の好みに合わせて選べます。
注意点
中にジェルが入っている商品は、破けて中身が出ないように注意しましょう。
万が一誤飲をした場合は、すぐに獣医師に相談をしてください。
また、メッシュタイプは猫の爪が引っかかりやすいため、怪我をしないように気を配ってあげましょう。
立体型ハンモック
価格帯
立体型ハンモックの価格は、2,500円~5,000円程度です。
特徴・使い方
猫用のハンモックにはケージに装着できるタイプやキャットタワーに併設されているタイプもありますが、単体で使用できるのは立体型(据え置き型)ならではの魅力です。
底面が地面と接していないため通気性がよく、床やベッドで寝るよりも涼しさを感じることができます。
デザインも豊富でインテリアとしての機能も果たしてくれます。
注意点
重量のある猫が使うと劣化が早いため、耐用重量を確認しておくことが大切です。
また、ハンモックの下に埃がたまりやすいため、掃除への気配りも忘れないようにしましょう。
活発な猫の場合は、走りまわりながらハンモックを引っくりかえしてしまうことがあります。
不安な場合は、安定感のあるデザインを選びましょう。
ペット用冷却服
価格帯
ペット用冷却服の価格は、1,500~2,500円程度です。
特徴・使い方
水を含ませることで、気化熱によって体を冷やすことができる冷却服です。
室内で使用する機会は少ないかもしれませんが、外出時に家を出る前に着させることで、熱中症のリスクを減らします。
注意点
服を着ることに慣れていない猫は、着用自体に大きなストレスを感じる可能性があります。
ストレスは問題行動や免疫力低下につながるため、嫌がる場合はシートや保冷剤など別の方法を使って冷やしてあげましょう。
ひんやり猫鍋
価格帯
ひんやり猫鍋の価格は、3,000~5,000円程度です。
特徴・使い方
狭い場所でリラックスする猫の習性を活かした、ひんやり素材の丸いベッドです。
猫にとって安心するデザインや深さとなっているため、自分から入ってくれる上に体温も下げてくれるという一石二鳥のアイテムといえます。
冷却シートと併用して使えるのも嬉しいポイントです。
注意点
すでにお気に入りのベッドがある場合は、新しく猫鍋を購入しても使ってくれない可能性があります。
また、アルミ素材で作られているものが多く、直射日光が当たる場所に置いておくと表面温度が上がり火傷の原因になります。
小さな子どもや他のペットがいる家庭では、特に注意して配置しましょう。
ファン付きリュック
価格帯
ファン付きリュックの価格は、8,000~12,000円程度です。
特徴・使い方
夏の移動時に使いたいのが、ファンが装着されているペット専用リュックです。
商品によっては風速が調整可能で、いつでもリュック内に新鮮な空気を与えられます。
換気するだけでも体感温度を下げられるため、暑さに弱い長毛猫やマズル(鼻の長さ)が短い猫を飼育している方には特におすすめです。
注意点
備え付けのファンは、人間用の小型扇風機と比べると音量を抑えられていますが、人間の何倍も耳がいい猫にとっては騒音ストレスになる可能性があります。
音に対するストレスの感じ方には個体差があるため、実際に使用してみないとわからないということは覚えておきましょう。
温度調節ができるペットハウス
値段
ペットハウスの価格は、10,000~15,000円程度です。
特徴・使い方
ペットが心地よい温度で過ごせる、冷温ヒーター付きのペットハウスです。
まるでカプセルホテルのような見た目でパーソナルスペースを守れます。
冬にはヒーターに切りかえることで、1年を通して活躍してくれるのも嬉しいポイントです。
「部屋の空調はあまり下げ(上げ)たくないけれど、猫には気持ちよく過ごしてほしい」という飼い主さんにおすすめです。
注意点
冷却時にはファンが回転するため、機械音に敏感な猫には向かない可能性があります。
数日間慣らすことで安心して使ってくれるようになることもありますが、慣れるまでには個体差があるでしょう。
また、部屋全体を冷やす機能はないため、あくまでベッド内で快適に過ごすためのアイテムとなります。
ペット用保冷剤
価格帯
ペット用保冷剤の価格は、300~500円程度です。
特徴・使い方
冷凍庫に入れても固くならず、噛んでも安心な素材で作られているペット用保冷剤です。
犬の散歩時のように首に巻くだけではなく、ベッドやキャリーの中に入れても使用できます。
お気に入りの場所に1つ置いてあげると、気持ちよさそうに抱きかかえてくれることもあります。
注意点
丈夫な素材を使っていますが、不安な場合はポーチやペットボトルカバーなどに入れて与えましょう。
また、常温に戻ると、次に使えるまで冷凍庫で約2時間保冷する必要があります。
連続して与えたい場合は、複数個の購入が必要です。
竹や柳の素材のベッド・ハウス
価格帯
竹や柳の素材のベッド・ハウスの価格は、3,500~6,000円程度です。
特徴・使い方
日本で長く愛されている竹や柳を使ったベッド・ハウスです。
夏は冷却シート、冬はヒーターを入れて活用できます。
通気性がよいため、綿のベッドよりも快適な夏を過ごせるでしょう。
爪とぎもしやすい素材であるため、猫が馴染んでくれやすいのもポイントです。
注意点
猫が爪をとぐ際に、素材の欠片が落ちることがあります。
掃除をすれば大きな問題にはなりませんが、肉球や人間の指に刺さってしまう可能性もあるでしょう。
安全のため、定期的な掃除を心がけてください。
ウォーターノズル
価格帯
ウォーターノズルの価格は、1,000~2,000円程度です。
特徴・使い方
猫用のケージに直接備えつけるタイプの給水器です。
犬やハムスター用としてはメジャーですが、猫の場合はフードボウルと同じように水用のお皿を床に置いている方も多いのではないでしょうか?
猫がボウルを引っくりかえしてしまったときの緊急用として使えるため、夏のお留守番時だけでも備えつけておくと安心です。
注意点
ボトル部分はもちろん、口と接触する部分も定期的に洗う必要があります。
また、「水を入れて床に置くだけ」のボウルタイプと比べると装着に時間がかかるため、飼い主さんによってはストレスを感じるかもしれません。
自動給水器
価格帯
自動給水器の価格は、3,000~5,000円程度です。
特徴・使い方
猫は、動いている・流れている水に好奇心を刺激される生き物です。
夏の水分補給のためにも、猫が積極的に飲んでくれやすい循環式やディスペンサー式などの自動タイプをおすすめします。
水遊びをする感覚で飲んでくれるため、暑い日の体温調整にもなり安心です。
注意点
電源で動くため、コード部分にカバーを付けるなど事故対策は必須です。
また、中の洗浄も人によっては面倒に感じるかもしれません。
さらに商品によっては、浄水のためのフィルターを別途購入する必要もあります。
アイテムがなくてもできる暑さ対策
ウェットフードを与える
暑さ対策の基本は、何といっても水分補給です。
普段はドライフードが多い猫でも、熱中症のリスクがある時期だけはウェットフードを多めに与えてはいかがでしょうか?
ウェットフードは含まれている水分量が多いため、普段の食事から美味しく水分が摂取できます。
おやつを凍らせる
ムースやジェル状のおやつを冷凍庫で凍らせて、冷たい状態で与えましょう。
お腹の内側から冷やすことで、夏でも体温を安定させることができます。
一度に食べるとおなかを壊してしまう心配があるため、アイスのようにペロペロと舐めさせてあげてくださいね。
ペットボトルを凍らせる
ペットボトルに7割ほど水を入れて凍らせることで、簡易的な保冷剤として使えます。
人間が飲み終わったペットボトルを再利用してあげましょう。
また、凍らせたペットボトルの蓋を閉めたままお皿に置くと、出てきた結露をペロペロと舐めてくれることも期待できます。
カーテンを閉める
室温を上げすぎないようにするため、夏はできるだけカーテンを閉めるように心がけましょう。
すべてのカーテンをしっかりと閉めなくても、猫が過ごす部屋のカーテンを半分閉めてあげるだけで十分です。
また、ベッドは直射日光を浴びないように場所を調整してあげてください。
マタタビを水に溶かす
積極的に水を飲んでもらうために、パウダー状のマタタビを水に溶かした「マタタビ水」を用意しましょう。
普通の水・マタタビ水・給水器と用意できればより安心です。
味に慣れさせるために、最初は小皿に注いで少しずつ与えるのもよいでしょう。
まとめ
今回は、夏本番前に揃えたい暑さ対策グッズをご紹介しました。
日本の夏は、猫にとっては苦しいものです。
「これくらいの暑さなら大丈夫だろう」と楽観視をせずに、猫が気持ちよく安心して過ごせる環境を整えてあげてくださいね。