警察犬に向いている犬種や、生まれてから引退まで警察犬の一生について
私たちの身の回りには、様々な場面で人間を助けてくれる、働く犬たちがいます。
「警察犬」もよく知られている犬の職種のひとつですよね。
今回は、「警察犬に向いている犬種」や、「生まれてから引退までの警察犬の一生」についてまとめました。
どんなお仕事?
警察犬のはじまりはドイツと言われています。
犬の嗅覚は人間の何千倍も優れています。そんな犬の嗅覚を生かし、警察の捜査活動などを行う手助けをします。
主な活動は以下のようなものがあるようです。
・臭気選別
犯人が現場に残した遺留品と犯人の臭いを嗅ぎわけ、遺留品と犯人の臭いが一致するか特定する。
・足跡追跡
現場に残された遺留品の臭いを嗅ぎ、臭いをもとに犯人を追跡する。
・捜索活動
臭いをもとに行方不明者の捜索や麻薬の捜索などをする。
・警戒活動
警察に同行し、人の保衛や見回りパトロールなどをする。
どんな犬が向いているの?
警察犬に求められる性質は
・忠誠心が強く主従関係が築けている
・訓練を楽しめる
・忍耐力、集中力がある
・好奇心が強い
などが挙げられます。
犬種では、警察犬として最もメジャーなジャーマンシェパード、またゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、ドーベルマン、コリーなど。
警察犬の中には警察で飼育、訓練されている「直轄警察犬」と一般家庭で飼育されている「嘱託警察犬」がいます。
一般家庭からの嘱託警察犬ではトイプードルなど、小型犬で活躍している警察犬もいるようです。
生まれてから引退した後まで
誕生~子犬時代
警察犬になる犬は訓練所や一般家庭で生まれます。
犬種や血統などの審査があり、また警察犬に向いているかの適性も調べられます。
その中から、警察犬になれる可能性のある犬だけが訓練へと進むようです。
訓練
選ばれた犬のみが訓練所で訓練を開始します。
まずは、一般的な「待て」「お座り」などの初歩的な訓練を受けます。
その後服従訓練を行い、基本的な訓練を終えると足跡追跡や臭いの嗅ぎ分けの厳しい訓練が始まります。
訓練には長い時間をかけて入念に覚えさせるようです。
警察犬としての生活
訓練を終え、上級検定に合格した犬のみが警察犬になることができます。
実際に警察の捜査に同行して警察犬としての仕事を始めます。
引退後
警察犬は、はっきりと何歳で引退とは決まっていないようですが、臭覚が鈍くなってきたときが引退の時期のようです。
引退後の直轄警察犬は警察署の施設で生涯を全うする犬がほとんどのようです。
嘱託警察犬は一般家庭でのんびり余生を過ごしたり、パートナーに引き取られることもあるようです。
私たちが気を付けたいこと
警察犬は遺留品の臭いを嗅ぎ分けたりと、とても集中力が求められ、神経を使う仕事をしています。
もし警察犬を見かけても、かっこいいからとむやみに近づいたりせず、遠くから彼らの仕事を静かに温かく見守りたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人の何千倍も優れた嗅覚を持ち、人命救助や犯人捜しをしてくれる警察犬、カッコいいですよね!
警察犬の一生を知ることで、もっと彼らを身近に感じられたのではないでしょうか。
私たち人間を手助けしてくれる貴重な存在ですから、もっと知識や理解を深めていきたいですね。
公開日:2019/01/23 最終更新日:2020/08/20