犬が布団やベッドを噛むのはなぜ?ガジガジを止めさせる5つの方法

ぬいぐるみを咥える柴犬

夜、ケージに入った愛犬がクッションやベッドをガジガジ。飼い主さんのベッドで一緒に寝る前に布団をガジガジ。

中の綿が出てきてしまうほど激しく噛んでしまう犬もいますよね。

いくら可愛い愛犬のすることでも、片っ端から布団や毛布、ベッドをぐちゃぐちゃにされると飼い主さんも困ってしまいます。

今回は、そんなちょっと困った犬の行動の原因と5つの解決方法について解説します!

犬が布団やベッド、クッションを噛む原因は?

おもちゃを噛む犬

犬が布団やクッション、ベッドを寝る前に噛んでしまう理由はひとつではありません。

たとえば、甘えたいだとか、不安やストレスを感じている場合、遊び足りないなどの理由が考えられます。

また、歯がかゆいなど口内に違和感を感じている場合にも、ベッドやクッションを噛む行動として表れることも。

犬の噛み癖を改善するためには、どんな理由が潜んでいるのかしっかり見極める必要があるでしょう。

甘えたい、気を惹いている

ひっそりと静かに布団やクッションをガジガジするのは、甘えたいからです。

あったかい布団や寝心地の良いクッションが、まるでお母さんや飼い主さんに寄り添っているような気分になるのかもしれませんね。

子犬や甘えん坊な犬に多いようです。

もしくは、ベッドやクッションを噛んで壊してしまうことによって、飼い主さんが反応してくれるのが嬉しくて、気をひく手段のひとつになっている場合もあります。

ストレス

獲物を捕まえたかのように布団に噛み付いてブンブン振り回すほどだと、ストレスが原因の可能性があります。

運動不足や、飼い主さんとのスキンシップ不足がストレスとなり、布団やクッションを噛んで振り回すことでストレスを発散させているケースです。

飼い主さんが留守のあいだにベッドやクッションを噛んでいる場合は、犬が飼い主さんと離れることに不安を感じている場合があります。

歯に違和感がある

子犬は5ヶ月前後から乳歯が抜け、大人の歯に生え変わり始めます。

布団やベッドに関わらず色々なものを四六時中ガジガジする場合は、歯がグラグラしてむずむずするからかもしれません。

また、大人の場合は歯茎がむず痒かったりすると、ものを噛んで歯茎に刺激を与えようとします。

成犬で歯の周辺が原因の場合は、歯槽膿漏や歯肉炎、虫歯などの可能性もあります。

放っておくと後々大変なので、早めに獣医さんに連れていくことをおすすめします。

遊び足りない

これは犬がまだ遊び足りず「もっと遊びたい!」という欲求から示される行動です。

この場合は静かにガジガジしているのではなく、パワフルに噛んだり振り回していることが多いです。

やんちゃで元気で、体力が有り余っている子によく見られる行動でもあります。

布団やクッション、ベッドを噛むのは止めさせた方がいい?

クッションを噛む犬

布団やクッション、ベッドを噛む噛み癖は治したほうがいいのでしょうか?

噛まれたクッションや布団がヨダレまみれになる程度で甘噛みの場合は特に止めさせる必要はありません。

ですが汚れたところをそのままにしておくと衛生的にもあまり良くないので、1~2週間に1回は洗濯してあげると良いでしょう。

いっぽう、破壊して布団やクッションから綿が飛び出るほどであれば、誤飲防止の為にも止めさせる必要があります。

飼い主さんも毎回布団を買い換える訳にもいきませんし、縫って直しても再度破られるのがオチです。

とはいえ、そう簡単におさまらないのが激しいガジガジ行動。やめさせる方法はあるのでしょうか?

どうすれば止めさせられる?

ふわふわと柴犬

犬に「ダメ!」と言って噛んでいるものを引っ張ろうとしても、犬は「引っ張り遊びだ!」 と勘違いして、余計に喜んで引っ張り、ボロボロになってしまう可能性があります。

そうならないためにも、以下の方法を試してみてください。

散歩時間を増やす

犬が布団やベッドを噛む、噛み癖の問題行動の多くは、散歩不足、運動不足が原因です。

たとえ小型犬であっても少ない散歩時間では足りない犬もいるので、それぞれの愛犬に合わせた適切な散歩時間が必要です。

飼い主さんも日々忙しく、なかなか時間を取る事が難しいかもしれませんが、愛犬の為にも15分ほど早起きして散歩時間を増やすなどの工夫をしてみましょう。

また、犬のストレス対策のためには、お散歩の時間を増やすより、回数を増やすほうが効果的だと言われています。

1日1回20分のお散歩に行くよりも、1日2回10分ずつのお散歩のほうが、犬にとっては満足度が高いようです。

歯に違和感がありそうなら病院へ!

先程も書きましたが、乳歯の生え変わり時期以外で歯に何かしら違和感がありそうだったら、迷わず動物病院へ連れていきましょう。

犬の歯槽膿漏などの歯トラブルは決して少なくありません。

歯に違和感があると食事がまともに出来なくなり、体調も悪くなり、元気も無くなってしまいます。

愛犬に元気に過ごしてもらう為にも、歯トラブルを感じたらすぐに動物病院へ行ってみてくださいね。

日中の遊びやスキンシップを増やす

歯も健康そうだし散歩も十分しているんだけど…という飼い主さんは、最近もしかして愛犬とあまりスキンシップが取れてないのかもしれません。

あるいは飼い主さんにとっては十分スキンシップを取ったつもりでも、犬はまだまだ構って欲しいと感じているかもしれません。

飼い主さんは日々忙しくても、犬は日頃暇な時間の方が圧倒的に多いのです。

スキンシップの時間を少しでも増やす努力をしてあげてみてくださいね。

そうすると、満足してクッションやベッド、布団をグチャグチャにすることも徐々に減ってくるでしょう。

いっぽう反対に、かまってほしくてベッドや布団を噛んでいる犬に対しては、問題行動に際して大きく反応しないこともポイントです。

「ベッドやクッションを噛むと遊んでもらえる」と思わせないよう、ちょっとかわいそうですが、無反応か遊んであげないなどの対応をとりましょう。

噛んでもいいおもちゃを与える

ストレスや不安、歯のかゆみなどが原因でベッドやクッション、布団を噛んでいる場合は、そちらに意識を向けないよう、噛んでもいいおもちゃを与えてみるのも手です。

噛みたい衝動を、もっと噛んで楽しいおもちゃに向けることで、ベッドなどを噛まなくなります。

中におやつを入れて、噛んで遊ぶタイプのおもちゃが、噛み癖のある犬も夢中になりやすいでしょう。

しまえるクッションなどはしまう

綿が入っているものはどんなものでも破壊してしまう犬も時々います。

ちなみにうちの愛犬もそうです。これはもうそういう犬だから仕方ありませんね。

ただ、綿を誤飲してしまうと大変なので、綿系のクッションやおもちゃは与えないようにしています。

もちろんどの原因であっても、この対処法が正直一番手っ取り早いです。無ければ綿を出すこともできないですからね。

とはいえ、愛犬と一緒に布団で寝ている飼い主さんは布団を捨てる訳にもいきませんので、上の解決策を参考にしてみてください。

また、人間用ではなく、犬用ベッドを噛む場合は、ベッドそのものを壊れないプラスチック素材のものに変えるという手もあります。


犬の行動には何かしら原因や意味があります。

特に「問題行動」と言われることは、飼い主さんの理解や工夫で解決できることも多いのです。

愛犬の布団ガジガジで頭を悩ませている飼い主さん、ぜひ一度解決法を試してみてくださいね♪

公開日:2020/08/16  最終更新日:2021/09/29