犬を繋ぐ命綱!リードを見直してみよう!

我が家には5歳になるラブラドールと4歳になる猫がいます。

犬と猫、両方と生活している今では、違う種類の動物だし比べることじゃないでしょう、と聞き流せるのですが、以前は猫を飼っている友人などから「犬はリードで繋がれて可哀想、猫だったら虐待」「リードで繋がれてる犬と違って猫は自由だから」といった言葉を聞くとモヤモヤしていたものです。

犬を良く知らない人からすると、リードは「人間に支配されている自由のない動物の象徴」のように見えるのかもしれません。

しかし、実際は犬がリードをしていないで散歩に出た場合、周囲への迷惑はもちろんですが、自転車や車との衝突など犬自身にも危険が及ぶことになります。

また、犬にとっては、普段の散歩でリードを介して飼い主と繋がっている安心感も大切なのではないかと感じます。

今回は、犬と暮らす上で最も大切なアイテムのひとつでもあるリードについて、我が家で使用しているアイテムや用途を紹介していきます。

リードの点検、やっていますか?

壊れない限りずっと使える、というイメージのあるリードですが、素材に寄って差はあるものの一般的に1年~2年を目途に交換する必要があるとされています。

そもそも壊れるまで使う、といっても散歩中に壊れてしまったら困りますよね。

以前、散歩中にリードのナスカン部分壊れてしまい、ラブラドールを抱きかかえて帰宅する散歩友達に遭遇したことがあります。

幸い我が家の近所であったため、リードを貸すことができたのですが、自分が同じ目に遭ったらと思うとゾッとする出来事でした。残念ながら私には30kgを超える愛犬を抱えて歩く腕力がありません……。

いくら良質なリードであっても、摩耗しきったものを使い続けるのは危険です。

定期的にナスカンのかみ合わせや、ほつれの有無、樹脂製のバックルに亀裂がないかなど点検を行ってくださいね。

おすすめの普段使いリード

Tre Ponti ダブルセーフティ ハンドルリーシュ

我が家で散歩用に愛用しているリードは、こちらのTre Pontiというイタリアの犬具メーカーのリードです。

こちらのモデルは名前の通り持ち手が二箇所あるのですが、通常の散歩では先端のループに手を通して使い、狭い道で前から車が来た時や、正面から子供が走ってきた時など自分にピッタリくっついて欲しい時は、ループに手を通したまま下の写真のようにグリップ部分を握って長さを調節することができるのが特徴です。

持ち手部分は二箇所ともしっかりクッションが入っているため、突然犬が引っ張った時の摩擦で手を傷める心配もありません。

実際、我が家では革のリードを使用していた際は夏でも指先が開いたグローブを着けて愛犬の散歩に出ていたのですが、このリードに変えてからは素手で散歩に出られるようになりました。

写真のリードは力の強い中型~大型犬に適したサイズになっていますが、Tre Pontiは小型犬用にも優れた犬具をたくさん作っています。

同社の人気商品の一つにFibbiaという超小型~小型犬用のハーネスがあり、主人の実家のトイプードルにプレゼントしたことがあるのですが、背中のバックルを止めるだけなので散歩デビューを控えたパピーにも負担なく装着することができ、軽量で蒸れにくいうえにシンプルでお洒落だと大好評でした。

同社のリード、Leash for small breedsも一緒に贈ったのですが、シンプルなデザインですが反射板が付いていて、長さも100cmと普段の散歩に丁度良いとのことで、こちらもおすすめですよ。

普段は壊れない・力負けしないをポイントに全ての犬グッズを選んでいるので、プレゼントでお洒落な小型犬用アイテムを選ぶとテンションがあがります。

ちなみに我が家の愛犬は、首輪も訓練性と軽さのみを重視したチタン製のチョークチェーンです。

おすすめの訓練用リード① ショートリード

こちらは、主に家庭で訓練を行う際に使用している全長37cmのドイツ製のショートリードです。

我が家では娘が生まれた直後にストレスと嫉妬からか愛犬の問題行動が酷くなってしまい、家の中では物を隠したり壊したりする、散歩中も初対面の人に突然飛びつこうとする、吠え掛かるといった今まで見られなかったような行為をするようになりました。

一番良いのは飼い主が寄り添ってあげることなのですが、思うように時間がとれなかったことから訓練士さんに助けを求めたところ、訓練学校での預かり時間中に犬同士の揉みあいや運動で体力を使わせてストレスを解消させることと並行して、ショートリードを使った躾を家庭で行うことを勧められ、購入したのがこのリードです。

訓練を開始したばかりの頃は24時間、家にいる間もショートリードを着けて生活させ、好ましくない行動をした場合は、言葉で注意するのではなくリードを垂直に持ち上げることで犬の注意を引く、これを繰り返し行いました。

最初は24時間リードを着けっぱなしということに、首が太い大型犬でも流石に負担になるのではないか?と可哀想な気がして抵抗があったのですが、いざ訓練を開始してみると飼い主とリードで繋がっている、という安心感があるのか愛犬の表情から、子供が生れて以降ずっとあった険しさや暗さが抜けていったのを覚えています。

家族の一員とはいえ、犬と人間は全く違う価値観で生きているのだということを再確認させられた出来事です。

時には強情な愛犬の上半身が宙に浮くぐらい力いっぱいリードを垂直に引っ張って合図を入れたりもしましたが、訓練を初めて1ヶ月ほど経つ頃には問題行動も激減し、現在では来客時のみ万一に備えてショートリードを使用するようになりました。

現在一緒に暮らしている愛犬の躾で苦労させられるまでは、こんな短いリードがあることすら知りませんでしたが、今は無くてはならないアイテムです。写真のものは楽天やAmazonにも出店している「ザ・ブラックラブカンパニー」というお店で購入した物なのですが、革が柔らかく、手に馴染みやすい上に丈夫なので、訓練用のショートリードをお探しの方には是非おすすめしたい一品です。

こちらの商品もザ・ブラックラブカンパニーのショートリード同様、本革で厚みがあっておすすめです。

おすすめの訓練用リード② ロングリード

人がいない早朝の公園や河原などで、走らせたり、待て!の練習をする時に使用するロングリードです。普段の散歩では絶対使えないような長さです。

先代のゴールデンレトリーバーが伸縮リードの先駆け的存在でもあるfrexiを一時期使用していたのですが、大型犬用でも突然犬が走りだしたりといった急激な負荷がかかった場合は耐えられないのではないかと不安を感じることが多くありました。

また、現在は改良されているのかもしれませんが、以前はリードの長さを固定するためのロックボタンが散歩中に壊れてしまった、という話も割とよく聞きました。

散歩中にリードが千切れる、ナスカンが壊れるといったアクシデントが起きた場合に備えて、耐久性に乏しいロングタイプであっても帰宅まで使える予備のリードがあるというのは心強いものがあります。

犬の性格や散歩先の環境によっては伸縮リードが便利ということもあると思いますが、個人的に少なくとも大型犬の飼い主さんには、リードを複数持って散歩に行くことを強くお勧めしたいです。

犬も着けっぱなしのリードが飼い主の手元の操作で伸びたり縮んだりするよりも、お座りをさせてからロングリードに変えるという動作が入った方が、これから違うトレーニングをするぞ!とスイッチが切り替わり易いのではないかな?とも感じます。

まとめ

リードを選ぶ際に気をつけて欲しいのが、商品説明に必ず記載されている「耐荷重」。適応体重と記載されていることもあります。

デザインが気に入ったからといって小型犬用の華奢なリードを大型犬に使う、という飼い主さんはあまりいないかもしれませんが、大は小を兼ねるからとワンサイズ大きめのリードを買う、という飼い主さんはいらっしゃるのではないでしょうか?

特に成長期の中・大型犬がいる場合に、成犬になっても使えるようにと耐荷重の大きいものを買おうか悩むことがありますよね。

しかし耐荷重の大きいリードはナスカン部分が大きいために、小柄な犬にとっては負荷が掛かる恐れもあり、そもそも小さな首輪のDカンには通らない大きさのこともあります。

犬の成長はあっという間ですので、少々もったいない気もしますがリードは消耗品と割り切ってその時々の体重にあったものを用意してくださいね。