犬用ブラシはどうやって選ぶ?被毛のタイプに合わせたブラシの選び方☆
犬は換毛期になると毛がバンバン抜けていきます。
中には換毛期だけでなく、年中毛が抜け放題の犬種も。
抜け毛を放っておくと被毛に絡まり、酷くなると毛玉ができたり皮膚病を発症してしまうこともあります。
そんなトラブルを防ぐのに大いに役立つのが犬用ブラシです。
とはいえ、犬用ブラシを見てみると種類がありすぎて、一体どれが自分の愛犬に合うのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、被毛のタイプに合わせたブラシの選び方をご紹介します!
毛の短い子にはラバーブラシ
短毛犬種でもブラッシングが必要なの?
と思うかもしれませんが、換毛期にはどんな毛の短い子でも毛が抜けます。
毛玉になったり被毛に絡まったりはしないものの、抜けた毛が体についたままだとやたら体を痒がったり、うっとうしく感じてストレスになってしまいます。
また、体を掻いただけでも毛が短い分、皮膚へのダメージは大きくなります。
短毛犬もお手入れは必須なのですね。
前置きが長くなりましたが、そんな皮膚がデリケートな短毛ワンちゃんにおすすめなのがラバーブラシです。
ラバーブラシはシリコンでできていて、皮膚への負担が少ないのが魅力です。
さらに柔らかい素材のため、ゴシゴシとラバーブラシで撫でてあげるだけで血行促進に繋がり、皮膚のマッサージ効果になりますよ。
短毛犬だけでなく、猫ちゃんにも使えるブラシです。
中毛~長毛犬種や抜け毛の多い子にはスリッカーブラシ
中毛~長毛犬種や抜け毛の多いポメラニアン、柴犬、ボーダーコリー、ロングチワワ、シーズーなどはスリッカーブラシがおすすめです。
このブラシは先が長めで硬いのが特徴で、絡まった毛や抜けそうな毛なども容易に絡め取ってくれます。
特に抜け毛の多いダブルコートの犬種にはうってつけのブラシで、面白いくらい抜け毛や下毛の処理ができます。
我が家のポメラニアンもこのスリッカーブラシを使っていますが、ものの数分で直径2センチほどの毛玉が収穫できます。
ただし、このスリッカーブラシは先が細いため力加減を考えなければなりません。
トリマーさんがスリッカーブラシを使う時には物凄く手早いですが、あれを意識して初心者がやると犬が痛がることが多いです。
スリッカーブラシの先を執拗に犬の皮膚に当ててしまうと、
痛い=ブラッシング嫌い!
という悲しい式が出来上がってしまいます。
こうなると今後の毛のお手入れが大変になってしまうので、十分慎重に行ってあげてくださいね。
もちろん、慣れてきたら手際よくしてあげるのがベストです。
皮膚がデリケートな中毛~長毛種にはピンブラシ
スリッカーブラシに比べて皮膚に優しい素材なのがピンブラシです。
ピンブラシの先には皮膚を傷つけにくくする丸い玉のようなものがついていることが多く、皮膚がデリケートな子や毛量のあまり多くない子におすすめです。
その分スリッカーブラシよりは毛への入りが弱くなり、絡まった毛を処理したり下毛を処理するのは少し難しくなります。
被毛のツヤ出しには獣毛ブラシ
獣毛ブラシは豚の毛などが使われていて、適度な油分が含まれていることからツヤ出し効果が期待できます。
この獣毛ブラシは人の髪にも効果をもたらすようですね。
きれいな被毛を持つヨークシャテリアやマルチーズなどのような犬種に向いていますよ。
ついでに飼い主さん用の獣毛ブラシも買って、愛犬と一緒にツヤツヤヘアになっちゃいましょう!
仕上げや毛玉処理にはコーム
シャンプーの後や最後に被毛を整えたりする際にはコームがおすすめです。
コームの右半分と左半分で先の幅が違うコームがオススメ。
片方は普通のコームと変わらないのですが、もう半分はさらにピン同士の幅が細かくなっているアイテムです。
これはノミ取りにも便利で、特に毛が長くて根元まで見えないワンちゃんにおすすめです。
長毛犬種だとノミが奥にいるとなかなか見つかりませんが、このコームを通すとすぐに見つけることができます。
また、毛の絡まりをより滑らかにしたい場合にも向いていますよ。
持っておきたい便利なブラシ
先ほどご紹介したブラシの中でも、ちょっと工夫が凝らされた便利なブラシが販売されています。
ワンプッシュで毛が外れるスリッカーブラシ
スリッカーブラシで大変なのは、ブラシに絡まった抜け毛たちを外すことです。
ブラシの先は尖っているので、毛を外そうとすると爪と指の間にブラシの先がグサリ…何度涙目になったことか。
結構本当に痛いんです。
そんなお悩みを解消してくれるのが、ワンプッシュで毛が外れるスリッカーブラシです。
ブラシの後ろにプッシュするところがあるので、そこを親指でぐっと押さえるとブラシから毛が外れる構造になっています。
なんと画期的なアイテムでしょう!
これで飼い主さんもケガ知らずです。
ただし、普通のスリッカーブラシに比べて面積が狭いものが多いので、使用する際にはいつも以上に手を動かさなければならないですね。
樹脂でできた肌当たりの優しいコーム
ピンが樹脂でできているので「しなり」があり、皮膚の弱い子やステンレス製のコームを嫌がる子におすすめ!
ピン先が丸くなっているので奥まで届き、ムダ毛をすき取ることができます。
毛がクシ目にまとまって飛び散りにくい設計も飼い主にはありがたい!
静電・抗菌なのも良いですね。
手袋型ブラシ
手袋の手のひらに突起があるのですが、この突起こそがラバーブラシのような役割を持ちます。
手にはめて撫でるだけでマッサージ効果・抜け毛処理・コミュニケーションまでとれる、まさに一石三鳥のアイテムです。
犬の体に沿ってブラシ部分を当てられるため、使いやすさや効率も抜群です。
手軽に使えることから、密かに人気も高まっているそうですよ。
まとめ
犬用ブラシは色々販売されていますが、種類が多数あるのは被毛や用途によって使い分けるためだったのですね。
犬に合わないブラシを使用していると、被毛の処理が不十分だったり皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
ぜひ愛犬にぴったりなブラシや便利なブラシを使って、愛犬の被毛のお手入れをしてあげてくださいね。