犬に室内トイレを覚えさせるには?室内トイレを覚えるのは必要?
日頃お散歩中に排泄を済ませるワンちゃんの飼い主さんは、室内トイレについてあまり考えたことがないかもしれませんね。
確かに外で排泄を済ませてもらうと部屋も汚れませんし、ペットの臭いも大幅に削減できるので人間にとっては良いことが多いです。ですが、いざという時に室内トイレができるようになっていると助かることもあります。
今回は、愛犬が室内トイレを覚えるメリットや室内トイレを覚えさせるトイレトレーニング方法をご紹介します。
室内トイレを覚えるメリットは?
愛犬に室内トイレを覚えてもらうと、こんなメリットがあります!
お留守番中にトイレの粗相がなくなる
特に仕事や遠出などで家を空けることが多い飼い主さんにとって利点なのが、部屋をウンチやおしっこで汚されないことです。
室内トイレを覚えてもらうと、きちんとトイレシートで排泄をしてくれるようになるので、少し帰りが遅くなっても排泄物が部屋中に撒き散らされることが無くなります。
散歩の時間までおしっこを我慢するワンちゃんにとっても、膀胱炎などのリスクが減るので、飼い主にもワンちゃんにも嬉しいメリットですね。
老犬になって散歩が難しくなっても室内トイレで排泄ができる
外でしか排泄ができないワンちゃんにとって、急に室内で排泄をするよう促してもなかなかうまくいきません。
ましてや老犬になって散歩がだんだんできなくなってしまうワンちゃんに、急に室内トイレで排泄をさせようなんて無理に近いものがあります。
そのため、元気もあり学習能力の高い若いうちからトイレシートで排泄することを覚えさせておくことが重要です。
最近では長寿のワンちゃんも多く、今まで我慢できていたのにお留守番中に粗相をしてしまったり、外を散歩するのが難しい状況になることもあります。
そういった時に、室内で気軽に排泄ができるようにしておくとワンちゃん自身や飼い主にとってストレスになりません。
今は元気だけど年を取ったらどうなるんだろう…と心配な方は室内トイレのしつけをおすすめします。
ペットホテルでも安心
愛犬をペットホテルに預ける場合にも、室内トイレのトレーニングが役立ちます。
基本的にペットホテルは一匹ずつケージで過ごさせますが、ケージ内にペット用トイレが置いてあることが多いです。
もちろん依頼すれば朝夕に散歩をしてくれるペットホテルもありますが、別途料金を取られて出費もかさみます。
店舗によっては散歩時間が毎日前後したりすることもあるので、ワンちゃんにとってはストレスの元です。
飼い主のいない知らない場所で夜を過ごすのに、トイレまで我慢しなければならないとなると精神的負担が大きくなってしまいます。
また、トイレがトイレだと分からずケージのあちこちにウンチやおしっこをしてしまうと、体中が排泄物にまみれてしまいます。
ペットホテルに預けている間に愛犬がそんな姿になっているなんて想像もしたくないですよね。
室内トイレを覚えておくとある程度の場所にきちんと排泄ができ、体も清潔に保つことができます。
室内トイレはどうやってしつける?
■トイレで寝ちゃった
室内トイレをおすすめしている私ですが、実はうちのワンちゃんの室内トイレのしつけには苦労しました。
ワンちゃんによってトイレを覚える方法はそれぞれだと思うので、うまくいかないようだったら、いろいろな方法を試してみるのがよいかと思います。
その方法をいくつか、私の戦術も含めてご紹介します。
作戦1:犬の排泄物をトイレの上に置いておく
ウンチを室内トイレの上にコロンと置いておくのはちょっと気が引ける人も多いと思うので、おしっこの臭いを含んだティッシュなどをトイレシートに置いておきます。
ティッシュを無茶苦茶にされそうなら、ティッシュからトイレシートにおしっこを染み込ませておくのもよいですね。
ワンちゃんを飼っている人はご存知かと思いますが、犬はもともと同じ場所でしか排泄をしません。
そのため、トイレシートに本人のおしっこの臭いを付けておくことで、自然にそこで排泄をするようになります。
できたら思いっきり大袈裟に褒めてあげましょう!
おやつを与えるのも効果絶大です。
ですが、うちのワンちゃんはこの作戦は失敗に終わりました…。
気を取り直して、作戦2に移りましょう!
作戦2:もよおしそうなタイミングでトイレシートへ連れて行く
トイレのタイミングは食餌の前後だったり、朝一番だったり…ワンちゃんによってタイミングは色々かと思いますが、もよおしそうなタイミングを見計らって室内トイレの上へ連れて行きましょう。
特に床を嗅ぎながらぐるぐる回り出しているときは排泄サイン!
ダーッシュ!でトイレへ連れて行ってあげます。
とはいえ、あまり飼い主がハイテンションでトイレへ連行すると、ワンちゃんも「なにこれ楽しいー!」とテンションが上がり尿意がぶっ飛ぶ可能性もあります。ですので、そのあたりは程良いダッシュでお願いいたします。
きちんと排泄ができたら思いっきり褒めてあげましょう!
うちのワンちゃんはこれもなかなかできず…というのも、トイレに上がること自体を嫌がっていました。
というわけで作戦3に・・・!
作戦3:とりあえずトイレの上で褒める
もよおすタイミングを見つけたら、ワンちゃんをトイレの上に乗せて下りるのを阻止しつつ、とりあえず褒めます。
「トイレの上に乗れてえらいね~上手だね~!」と、謎のべた褒めをしましょう。
「えへへ、そんなあ…(照)」なんて喜んでくれると緊張が解けて膀胱も緩み、うちのワンちゃんは上手におしっこができました。
排泄ができたら再度べた褒めです!おやつもあげました!
これを何回か繰り返すうちに、「トイレシートで排泄をするとご褒美がもらえる」と覚えて、トイレできちんと排泄ができるようになります。
うちのワンちゃんの場合、トイレという物体が怖くてなかなか室内トイレが成功しませんでした。
ビビりさんには、まずはトイレが怖くないものだと認識してもらうことが重要ですね。
また、トイレのしつけはいくら失敗しても決して叱ってはいけません。
おしっこをしている最中に叱ると、おしっこをした行為自体について叱られていると勘違いして、排泄を我慢するようになってしまいます。
そうなると今度は膀胱炎や尿路トラブルなどの病気に繋がってしまうので、叱るのはNGです。
かといって時間が経ってから叱るのもダメです。
いくら飼い主が粗相した場所を指さして叱ったとしても、ワンちゃんは一体何について怒られているのか分からず、信頼関係もズタズタです。
トイレのしつけは何があっても叱らない!これが鉄則です。
上記が主な室内トイレのしつけ方法ですが、それでも失敗してしまうワンちゃんもいますよね。
もちろん一回でパーフェクト!なんていうワンちゃんはあまりいないので、飼い主さんの根気強さも大切なのですが、もしかしたらトイレのしつけが上手くいかないのには何か原因があるのかもしれません。
室内トイレのしつけはコレが原因で失敗しているかも?
環境を変えたら室内トイレが上手くいった!なんてことも結構あります。
なかなか上手に覚えられないワンちゃんのトイレ環境、こんなことはないですか?
足場がガタガタしている
室内トイレに不備があり、乗っただけで足場が揺れてしまうとワンちゃんは怖がってトイレに乗ろうとしません。
買い替えるのも大変なので、ガタガタしないよう段ボールなどで微妙な高さを調節して足場を固めてあげましょう。
騒がしい場所にある
窓辺で大きな音がしたり、車が通って揺れたりするような場所にトイレを置いておくと、やっぱりワンちゃんは怖がりトイレに上がろうとしません。
ある程度静かな場所にトイレを移してあげることで、トイレの成功率が上がるワンちゃんも多くいますよ。
トイレシートやトイレが汚れている
私たちだって汚れたトイレに入るのは嫌ですよね。
ワンちゃんも同じで、汚い所にわざわざ足を踏み入れたくはありません。
トイレが汚れているようであれば、ウエットティッシュなどで汚れを拭き取ったり洗い流し、トイレシートが汚くなっていたら取り換えるなどしてきれいにしてあげましょう。
トイレの近くにカーペットがある
ワンちゃんはおしっこを吸水性のありそうな場所にする傾向があります。
トイレの近くにカーペットやラグがあると、ついそちらにおしっこをしてしまう事があるのです。
そのため、トイレのしつけ中は吸水性の高いラグやマットは片づけておくことをおすすめします。
我が家も何度カーペットの上にやられたことか…
カーペットをフローリングなどの撥水性のあるものに替えると、トイレの成功率もグンと上がりました。
え?今まで使っていたカーペットですか?
おしっこされすぎて洗濯もできないので捨てました!(涙)
まとめ
最近では大型犬でも室内で飼われることが多くなってきました。
お留守番をする際や雨などで外に出られず散歩ができない時にも、室内トイレを覚えておくと大いに役立ちますし、自分のタイミングで排泄ができるのもワンちゃんにとってストレスフリーに繋がります。
最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、できた分喜びは大きいですし、なにより便利です。
外でしかトイレをしていないワンちゃん、室内トイレもぜひ覚えてみてくださいね。