ロックダウン中のニュージーランド~愛犬との生活はどうしてる?~

今、世界中が新型コロナウイルスの脅威にさらされています。
私の住むニュージーランドでは、この影響で、3月下旬から最低4週間のロックダウンに入りました。
そんな中、愛犬との生活はどのように変化しているのか、お友達の柴犬&パグのオーナーさんに聞いてみました。
ニュージーランドの現在
まずはニュージーランドの現在の状況をお伝えします。
ロックダウン中の今、生活に必要なサービス(スーパーマーケット・薬局・医療施設など)以外の全ての施設について閉鎖されています。
具体的に言うと、学校、職場、図書館や美術館、公共プールなどはもちろん、レストランやカフェ、宅配ビザ屋、マクドナルドなど、あらゆる飲食店について営業が禁止されています。
食品スーパーはオープンしていますが、営業時間が短くなり入場制限もしているので、入店までに30分くらい並ぶこともあります。
入店できても、パスタや食パン、ソープなど品薄の商品もあり、買おうと思った物が買えないことがあります。
マスクについては、こちらの人は元々付ける習慣がないので、売っている数が圧倒的に少なく、手に入りにくい状況です。
ペットフードは普通のスーパーでも少し取り扱いがありますが、ペットグッズ専門店は今のところオンライン販売のみで、ペットフードなどの必需品を注文できるそうです。
病院の診察については、オンライン診察が推奨されています。
飛込みの患者は受け入れてもらえず、オンライン診察を受けるか、最初に電話で症状を伝えてから指示を受ける形になります。
VETと呼ばれる動物病院についても営業はしていますが、こちらもまずは電話して、状況を説明する必要があるようです。
他人との接触を最小限にするよう、どの施設も大変気を配っているのがわかります。
愛犬との生活
散歩は自由
一日一回程度の散歩、運動のための外出は禁止されていないので、ペットも飼い主と一緒に散歩に出かけることができます。
ただし、常に他人や他のペットとの距離を2m以上あけること。
誰かとすれ違うときは、反対側の歩道まで移動する、細い道では少し離れたところで待っておくなどの注意が必要です。
こちらでは場所によって、犬にリードをつけないといけない公園、リードを外してもいい広場など、明記されています。
コロナ騒動以前は、それを守らない人もちらほらいたそうですが、今ではみんながそのルールを守っているとのことです。
コロナのお陰でルールを守るようになった、なんてちょっと皮肉ですね(苦笑)
その他にも、以前より飼い主さんがマスクをするようになっているそうです。
日本人を含めたアジア人にはもともとマスクをつける習慣がありますが、
白人の方がマスクを付けるのは珍しく、それだけコロナウイルスを警戒しているということが分かりますね。
散歩の楽しみ:テディベアハント
アーダーン首相が、ロックダウン中にみんなが楽しめるイベントとして呼び掛けしたテディベアハント。
道路に面した窓や庭などに、クマなどのぬいぐるみを飾っておくだけ。
そして自分が散歩に行くときは、他のお宅のテディベアを見つけながら散歩するというもの。
普段通ったことのないルートを開拓して、新しいぬいぐるみを見つける楽しみがあります。
愛犬とのお散歩の時に、一緒に見つけに行くのも楽しいですね!
おうち遊びの充実:楽しみながら芸を覚えさせる
外出自粛中は、飼い主も愛犬と過ごす時間がいつもより多く取れますよね。
のんびり一緒に過ごすだけでも良いのですが、この際、時間のある時にしかできないことに挑戦するのも楽しいと思います。
その一つが、芸を覚えさせることです!
コツとしては、ペットが飽きてしまわないよう一度に長い時間練習せず、何回にも分けてトレーニングすること。
成功した時はたくさん褒めて、頭を撫でてあげることです。
知り合いのおうちでは、新しい芸「ハイタッチ」を覚えさせるのに成功したそうです!
褒められることで、愛犬ももっとやりたい!褒められたい!とやる気がでてきますよね。
おうち遊びの充実:季節のイベントを一緒に楽しむ
今、こちらはイースターのシーズンです。イースターと言えば、タマゴとうさきが有名ですよね。
タマゴは命の誕生の象徴であり、うさぎはたくさん子供を産むことから、イースターのシンボルになっています。
イースターエッグハントは、家の中や庭などにタマゴを隠し、それを見つけるという遊び。
室内や庭をデコレーションして、大好きな愛犬と一緒に写真を撮ったり、エッグハントしてみてはいかがでしょうか。
ペットと一緒だと、楽しみ方も二倍に広がりますね!
感染予防でやっていること
ニュースなどを見ると、飼い主から犬・猫などのペットへの感染の事例があることがわかっています。
オーナー自身はもちろんのこと、ペットを新型コロナウイルスから守るには何をすればいいでしょうか。
お友達が実際に行っている、感染予防について聞いてみました。
手洗い、うがいの徹底
まずは、家族みんなが手洗いとうがいをすること。外出後、食事の前は特に念入りにするそうです。
手洗いは『ハッピーバースデーの唄を歌い終わるまで、最低20秒かけてやること』
ニュージーランドでは小さい子にも分かるよう、そんな風に教えられています。
散歩から帰ったら愛犬をシャンプーする
これはオーナーの娘さんがアレルギー持ちの為、以前からされていたそうですが、
今は特に気を付けてシャンプーをされているそうです。ウイルスもこれで撃退できますね。
食料品やドッグフードなどの包装を除菌する
新型コロナウイルスは、プラスティックなどの表面でも最長2~3日生存することが分かっているそうです。
お友達も、外で買ってきた食品や、配達されたペットフードの外包装などを、石鹸で洗ったり除菌することで
感染予防に努めているということです。
家族みんなで、ウイルスを家に持ち込まないために努力されていることが分かりますね。
まとめ
ニュージーランドは日本より先にロックダウンに踏み切りましたが、
そんな中でも、みなさん工夫して、ペットや家族との楽しいひと時を過ごしているようです。
日本でも外出自粛が必要ですが、暗いニュースにばかり目を向けず、できる限り前向きにペットと共にお過ごしくださいね。
※当記事の情報は、2020/4/10時点の情報です。