怖がりな猫に懐いてもらうには?怖がりの原因やサイン、懐く方法を紹介☆
猫好きの方にとって、猫が人懐っこく寄ってきてスリスリ、ふみふみ、「にゃーん」なんて愛情攻撃を受けたら、もうメロメロですよね!
でもこんな反応を期待して猫に近づいたのに、「シャーッ」と威嚇され逃げられ、挙げ句の果てには物陰に隠れて出てこない…こんな様子だったらちょっとショック…。
猫が人を怖がるのには理由があります。特に野良出身の子は、警戒心が強く人を怖がる傾向があるようです。
怖がりの子と接する時、猫の気持ちを和らげてなるべく早く仲良くなりたいですよね。
今回は、猫が怖がりになる原因や、怖がりの子に対する接し方についてご紹介します。
猫が怖がりになるのはなぜ?
性格
人間も、神経質な人もいればおおらかな人もいますよね。
猫も元々持っている性格があり、多少のことでは動じない子もいれば、刺激に敏感な子もいます。
どれが良い悪いということではないので、個性を認めてあげることが大切ですね。
過去の経験
過去に経験したことが、その後何年も大きな影響を与えている、という人は多いですよね。猫の場合も同じことが言えます。
何らかの怖い経験をすると、それがトラウマになることがあるようです。
人から嫌なことをされた子は人を怖がるようになり、特定の状況、例えば大きな音や水などで怖い思いをした子は、過敏に反応することも。
猫の過去を知ることはできなくても、何か怖いことがあったのかな、と思いやってあげたいですね。
子猫時代の環境
子猫の時から人と一緒に生活すると、人好きの猫に成長します。
また、人と暮らす上で生活音などの刺激を受けると、それに慣れて平気になる子もいます。
逆に人と全く関わりがなかったり、刺激が少なかったりすると、成猫になって上手く順応できないことがあるようです。
人と同じく猫も、子供の頃の環境が性格に大きく影響するんですね。
猫が怖がっている時のサイン
猫は感情が体のパーツや仕草に現れます。
猫の怖いという気持ちを見逃さないで対処できるように、サインを覚えておきましょう。
耳が横に寝ている
耳を外側に向けてぺたんと寝かせる様子から、通称「イカ耳」と呼ばれています。
周囲の音を聞き逃さないよう、注意を集中している証です。
イカ耳になるのは怖い時の他に、イライラしている時や何かに興味を引かれている時にも見られます。
しっぽを足の間に入れる
猫はしっぽを見ると感情が読めると言われます。
しっぽを下げて体の内側に入れるのは、怖くて何とか自分の身を守ろうとしている時のサイン。
相手にかなわず服従します、という意味にもなります。
体を低くして歩く
普通よりも体を低くして、そろりそろりと歩いていたり、スタスタッと逃げるように歩いたりする時は、警戒や恐怖心を抱いています。
この時にさらに近づこうとすると、素早く逃げられてしまいます。その場にとどまって様子を見てみましょう。
隠れる
狭い所や暗い所に隠れて出てこないのも怖い時のサイン。
飼い猫でも、知らない人が来た時にクローゼットやベッドの下に隠れる、という子がいるそうです。
そういう時は無理に出さずに、そっとしておいてあげましょう。
威嚇する
猫の「ヴー」という唸り声や「シャーッ」という鋭い声は、威嚇している時に出します。
威嚇されると、猫に嫌われているのかな、とがっかりするかもしれませんね。
でもそういう時、猫は相手を嫌っているというより怖いと思っているんです。
こちらが怖がったり怒ったりせず、猫が落ち着くまで待ってあげると良いですね。
怖がりの猫に接する時のポイント
大きな声を出さない
猫は元々警戒心が強い動物です。怖がりの子ならなおさら、神経を研ぎ澄ませて周りの様子を伺っています。
猫に会えた喜びでつい「可愛い〜!こっち向いて!」なんて大声で言ってしまいがちですが、それではますます怖がらせてしまいます。
実際、何とかして猫の気を引きたいと思っている人には懐かず、猫が嫌いで見向きもしない人の側に寄って行く子もいます。
それは、自分に構わず静かにしていてくれる、と知っているから。
猫に好かれるためには、小さめの声を心がけ、優しく話しかけると良いですね。
大きな動作はしない
動作の大きさや速さにも要注意。
猫の近くで騒がしく動き回るのは、怖がりな子にとって刺激が強すぎます。
猫は子供が苦手とよく言われますが、一般的に子供は突拍子も無い動きをしたり、大声を上げたりしがちなのが理由です。
いつもよりゆっくりとした動きをすると、猫は「この人安全そう」と思ってくれますよ。
猫のペースに合わせる
猫はマイペースな動物です。さっきまで近くにいたと思ったら、するっとどこかへ行っていることも。
つい自分の方へ注意を引きたくなりますが、ぐっとこらえて猫の好きにさせるのが一番です。
猫が人を観察して、「この人はどんな人?怖くない?」と確認している間は、あまり猫の方に注意を向けずに見守りましょう。
向こうから近づいてきたら、匂いを嗅がせて挨拶すると良いですね。
触らせてくれる子は恐怖心がだいぶ薄れていますが、あまり長く撫でるのはやめましょう。
しつこく構うと「この人いやっ」と思われてしまうかも。
構う時と放っておく時のバランスが大事です。
難しいと感じる場合は、自分が今この子だったらどう思うかな?と考えてみるのも良いですね。例えば、食事中や眠い時に構われたらちょっと鬱陶しいですよね。
また、先程ご紹介した怖がっているサインが見られたら、猫を安心させることを第一に考えましょう。
恐怖の原因が分かるなら取り除いてあげてください。
まとめ
怖がりの猫に接するのは、難しいと感じるかもしれません。
でも猫が見せるサインに注目して、優しく気持ちに寄り添うように接すると、きっと猫の方も心を開いてくれると思いますよ。
とってもビビリで威嚇ばかりだった子が、お腹を見せてされるがままになり、まるで別猫というケースは多くあります。
猫がなかなか懐いてくれなくても、諦めずに頑張ってくださいね!