犬と関わる仕事「ドッグトレーナー」「ペットシッター」「アニマルセラピスト」の仕事内容と必要な資格
犬好きの方は、犬に関わる仕事がしたいと一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
犬と人のためになる職業はいくつもあり、それぞれ知識や経験を身につけたプロが活躍しています。
今回はドッグトレーナー、ペットシッター、アニマルセラピストの3つの職業について、仕事の内容や必要な資格など、詳しい情報をご紹介します。
犬に関わる仕事に興味がある方や、夢や目標を持っている方の参考になれば嬉しいです!
ドッグトレーナー
どんな仕事?
ドッグトレーナーは、ペットとして飼われている犬のしつけをするプロです。
散歩やトイレ、飼い主との関係など、毎日の生活に関わることを教えていきます。
また、無駄吠えや噛み癖などの問題を正すのも大切な仕事。
飼い主に対しても、愛犬との接し方についてアドバイスを行います。
ちなみに、盲導犬や警察犬を訓練する人は訓練士と呼ばれ、区別されています。
仕事を行う上で、まずは飼い主さんから話をよく聞くことが必要です。
普段の生活や犬の問題点、飼い主が何を求めているかなどの情報を集めます。
犬の性格はそれぞれ異なるので、その子に合ったしつけをすることが大切。性格を見極めるのが第一歩ですね。
どの方法が一番効果があるのか、試行錯誤しながら行っていきます。
成果が出るまで根気強く行える方が向いていると言えるかもしれませんね。
もちろん、犬と長時間密接に関わるため、犬が大好き!という気持ちが大切です。
飼い主さんと犬が良い関係を築けるよう、助けることも重要です。せっかくトレーニングしても、家に帰って逆戻りしたら意味がないですよね。
ドッグトレーナーは、飼い主と愛犬の架け橋になる大切な仕事です。
仕事に就くために必要なことは?
ドッグトレーナーになるには、専門学校に通うか通信講座などで勉強する必要があります。
犬との接し方や指示の与え方、犬の性格に合ったトレーニングの仕方などを学びます。
資格は必ずしも必要ではありませんが、自分自身が知識や経験を積むため、また飼い主さんから信頼を得るためにも、持っていた方が良いです。
代表的なものは、日本ドッグトレーナー協会が認定する「ドッグトレーナーライセンス」。A級からC級までレベルが設けられています。
試験の内容や日程、金額などの詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。
日本ドッグトレーナー協会公式サイト:https://www.jdta.jp/license/
就職先は?
働く場所としては、しつけ教室や犬の幼稚園などがあります。飼い主さんの家に行って仕事をする、出張トレーニングを行うことも。
最初は企業に就職して働く人がほとんどですが、経験を積んで独立する人もいます。
ペットシッター
どんな仕事?
ペットシッターは、飼い主さんが出かけている間、代わりにお世話をする仕事です。
ワンちゃんにとって、慣れた場所である家で過ごせて、負担が少ないのがメリットです。
犬以外にも、猫やうさぎ、鳥などのお世話も受け持ちます。
まず行うことは、飼い主さんへの聞き取り。
事前に飼い主さんに会って、愛犬の性格や好み、ごはんの内容など詳しい情報を集めます。その子に合ったいわばオーダーメイドのお世話を行うために大切なことです。
仕事に含まれることは色々あります。ごはんや散歩、遊び、しつけ、トイレの掃除、必要な場合は歯磨きなど体のケアも。
どれくらいの量や時間行うかは、飼い主さんの意向に合わせます。
ペットシッターは、動物が好きでお世話を喜んで行える人が向いています。
また、大切なペットを預かる仕事なので、責任感を持ってきちんと仕事を果たせる人であることも重要です。
他にも、飼い主さんが留守の間家に滞在するので、信頼関係を築くよう努力することが求められます。
仕事に就くために必要なことは?
ペットシッターになるには、専門学校などで動物の行動や接し方、健康管理など幅広い知識を学ぶ必要があります。
通学する方法と通信講座で学ぶ方法があるので、自分に合った方法を選びましょう。
必須ではないですが、持っておくと良い資格として代表的なのが「ペットシッター士」や「認定ペットシッター」です。
ペットシッター士は日本ペットシッター協会が認定している資格で、コースは3つ。通信講座コース、通学コース、カルチャースクール講習です。
それぞれ料金や資格取得までの期間が異なるので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
日本ペットシッター協会公式サイト:http://www.pet2211.com/
認定ペットシッターは、ペットシッタースクールで取得できる資格です。通学コースと通信コースがあります。
犬に関する様々な分野の専門家から学べるのが魅力。幅広い年齢の方が受講しているようです。
日程やカリキュラムなど、詳しくは公式サイトをご覧ください。
ペットシッタースクール公式サイト:https://www.ps-school.jp/content/
就職先は?
ペットシッターの派遣会社に就職して働くのが一般的です。
インターネットで募集している会社も多いので、仕事を始めたい方はチェックしてみてください。
ドッグトレーナーと同じく、独立して開業する人もいます。その際に資格を持っていると有利です。
開業するには、自治体への申請や保険の加入など様々な準備が必要です。
アニマルセラピスト
どんな仕事?
アニマルセラピストは、動物を通して多くの人に癒やしを提供する仕事です。
動物と触れ合うことで、心身共に健康になる手助けを行います。
アニマルセラピーに用いられる動物は犬が多いですが、その他にも猫や馬、イルカなども活躍しています。
特に馬は古代ローマ時代から、兵士のリハビリに用いられていたんですよ。
仕事内容は主に、セラピードッグと共に病院や介護施設へ行き、患者さんや施設の利用者さんのストレスを和らげることです。
入院している子供たちが犬と触れ合うことで、治療に前向きになったり癒やされたりといった効果があったそう。
触れ合っている人たちの笑顔を間近で見られるのは、やりがいを感じる瞬間かもしれませんね。
犬はもちろん、人が好きという方が向いています。
子供から大人まで、様々な年齢や背景の人と関わるので、良いコミュニケーションを取れることが大切です。
仕事に就くために必要なことは?
アニマルセラピストになりたい人は、動物関係の専門学校に通うか、通信講座で学びます。動物に関する知識の他、医療や心理学などの知識も必要です。
取得できる資格はいくつかありますが、その一つに日本アニマルセラピー協会が認定している「アニマルセラピスト認定資格」があります。
3つのレベルに分けられていて、犬の習性などの基礎的なことから、医療の専門的な知識まで幅広く学べます。
コースも3つあり、自分のペースに合わせて勉強できます。
受講期間や料金など、詳しい内容は公式サイトをご覧ください。
日本アニマルセラピー協会公式サイト:http://animal-t.or.jp/index.html
受講期間や料金:http://animal-t.or.jp/html/examination/animaltherapist-examination.html
就職先は?
アニマルセラピーが必要とされるのは、病院や介護施設、障害者施設などです。
アニマルセラピスト専門で働ける所は少なく、介護職などと兼任することが多いようです。
アルバイトとして勤務したり、ボランティアで行ったりしている人も多いです。
仕事としてやっていくには、介護福祉士などの資格も持っておくと有利ですね。
まとめ
今回ご紹介した仕事はどれも、犬に関する深い知識やコミュニケーション能力が必要なものです。
犬の個性はそれぞれなので、臨機応変な対応も求められるでしょう。
どの仕事にも言えることですが、大変なことや難しいことはあり、犬が好き!という気持ちだけではやっていけない部分もあります。
でも犬との親密な関係を築けたり、飼い主さんから感謝されたり、やりがいを感じる瞬間もたくさんあると思いますよ。
今夢や目標を持っている方は、犬も人も幸せに共存していく助けとなれるように、頑張ってくださいね!