愛犬用手作りごはんの本『獣医師が考案した長生き犬ごはん』
こんにちは!ReCheri編集部、ReCheri隊隊長のシホンヌです。
本日はワンちゃんの話題をば。
近年、獣医療の発達もあって、犬の平均寿命は延びています。
愛犬にいつまでも元気でいてほしい!
愛犬の健康を考えて、手作りのごはんやおやつをあげたり、いつものドッグフードにトッピングをして、愛犬の健康に気を遣う飼い主さん、いらっしゃいますよね。
でも、ごはんの材料を揃えたり毎回作るのが大変・・・と悩んだり、手作りごはんには興味あるけれど、まずは何を参考にしたらいいかわからない・・・
そんな悩みを抱えている方もいると思います。
そこで今回は、愛犬用手作りごはんの本『獣医師が考案した長生き犬ごはん』を、手作りごはん実施中のライターと手作りごはんを実施していないライターにレビューしてもらいました!
獣医師が考案した長生き犬ごはんとは?
犬の手作り食のスペシャリストである獣医師2名が、健康長寿になる犬ごはんの基本を丁寧に解説している本です。
季節のレシピの紹介や、健康についての疑問もQ&A形式で紹介もあり、手作り犬ごはんをこれからはじめる人はもちろん、すでに手作り食を取り入れている方も、 犬の食と健康の基本が安心して学べます。
【掲載Questionの一例】
・「ドライフード」より「手作り食」のほうがいいの?
・手作り食にしたけど犬が全然食べてくれない
・犬の消化を促進する方法はありますか?
写真や文字もとても見やすい1冊となっています。
2019年12月18日に世界文化社から出版されたので、2020年1月現在、まだできたてホヤホヤです♪
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愛犬の食事事情
我が家の愛犬は3歳頃から食後に嘔吐することや口の周りを掻く様子が見られるようになり、かかりつけの動物病院で食物アレルギーの可能性を指摘されました。
しかし症状が軽いことや結果に確実性がないことから、血液検査はせずにアレルギー反応が出たら食事を変え、嘔吐が続くようなら療法食に切り替えて落ち着いたら普段の食事に戻すように指導され、以降は反応が出た際の切り替えとアレルゲンの特定のために食事は手作りに変更しています。
もっと早くこの本に出会いたかった!
これまで手作りご飯の教室に参加し、レシピ本を読み漁って試行錯誤を繰り返して愛犬の食事作りをしてきたのですが、今回『獣医師が考案した長生き犬ごはん』を拝読して感じたのは、もっと早くこの本に出会いたかった!ということです。
私が手作り食を始めた頃も、犬のためのレシピ本は複数出版されていました。
しかし馬肉や鹿肉など特殊な食材が推奨されていることも多く、愛犬のために鴨肉をまとめてネット注文したもののアレルギー反応が出てしまい、「犬用」として売られていた鴨肉のストックをどう消費したら良いのか途方に暮れたという苦い経験もあります。
一方で本書で使われているたんぱく源は鶏肉や牛肉がメインな上、薬膳に基づいて食材選びがされており、季節や愛犬の気になる症状ごとにおすすめの代替食材も紹介されています。
基本のレシピを元に紹介されている代替食材を組み合わせていくことでレパートリーの幅もぐっと広がるため、何冊もレシピ本を買う必要がないのです。
「クリスマス用のフレンチトースト風ケーキ」に挑戦
本書の発売日が12月であったことから、早速「クリスマス用のフレンチトースト風ケーキ」に挑戦したのですが、ケーキのスポンジになんと高野豆腐を使うというアイディアは目から鱗でした。
愛犬用のケーキのスポンジとなると米粉や豆乳などが必要という印象が強かったのですが、これなら日常的に作ってあげられますし、栄養価もばっちりです。
もちろん、肝心の愛犬の食いつきも非常に良かったです。
■早く食べたい、、、早く「マテ」解除して・・・!
獣医師の先生が考案・監修されているレシピという安心感ももちろんありますが、一貫して「無理なく毎日、人間の食事作りと一緒に続けられる」ことに重点が置かれているのが素晴らしいと感じました。
次は是非、フライパンだけで作れる犬用のパンに挑戦したいと考えています。
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愛犬の食事事情
私は現在、愛犬にドライフードを与えています。
以前手作りごはんに挑戦したいと思い本やレシピを調べてみたことがありましたが、犬にとって必要な食事について分かりにくいと感じてしまい、結局諦めてしまいました。
それに加えて、見た目がオシャレすぎるレシピも多いことも、私にはちょっとハードルが高いな…と気後れしていました。
挑戦しやすいと感じた3つの特徴
今回『獣医師が考案した長生き犬ごはん』と出会い、その内容のシンプルさと分かりやすさにとても興味を持ちました。
手作りごはんに馴染みのない私が特に良いなと感じたことは以下の3つです。
①今まで愛犬の体重に対しての食材量が分かりづらかった →本書には割合の早見表が記載されているので計算しやすい! |
②食事のバランスについて分かりづらかった →たんぱく質:野菜:炭水化物=1:1~2:0.5と分かりやすく説明されている! |
③毎日の手作りは大変そうに感じていた →「鍋1つでOK」の人間の雑炊と同じ要領のレシピで続けやすそう! |
この3点は「お、なんか挑戦しやすそう?」と私に勇気をくれるものでした。
東洋医学がベースなことも魅力
そして、本書のレシピは東洋医学がベースとなっている点も特徴的です。
東洋医学では「医食同源」という、薬と食べ物は根源を同じくするものという考えのものです。
肉、魚、野菜などそれぞれの食材の効能を知り、身体の中から食材の持つ力で健康のバランスを整えるという考えがとても自然的で良いなと感じました。
気楽にバランスの良いごはんが作れそう
犬は雑食性が高い動物と言われていますので、犬にはバランスの良いごはんが大切だと感じていました。
今まで「手作りごはんでバランス良く作るのは難しそう」というイメージだったため、バランスを考慮して作られている総合栄養食の市販のフードに安心と手軽さを感じていました。
しかし、本書の考えやレシピなら私が思っていたよりももっと気楽にバランスの良いごはんが作れそうだと感じました。
愛犬の特性に合わせた食材の選び方もステキ
「肝臓ケア」「胃腸ケア」「ぽっちゃりの子には」などなど、その子の特性に合わせた食材の選び方も説明されています。
レシピをなぞるだけではなく、その子のその日の体調に合わせてあげられるという融通が利く点もステキだと感じました。
楽しく安心して食材を選べる!
東洋医学的には旬の食材が良しとされています。
旬の食材を選ぶことで、作る私たちも季節を感じられて楽しいなと思いました。
なんでも楽しくないと続けられません。
本書のラストには犬に与えられる食材一覧が、栄養素や効能、そして旬の時期とともに記載されています。
私のようにどんな食材を選べばいいのか不安に感じていた方でも、この本をチェックすれば安心して食材を選んであげられると思います。
まとめ
いかがでしたか?
食事は人もワンちゃんもとても大事です。正しい知識をもって、愛犬に合ったものをあげて、長く元気に毎日楽しく過ごしたいですね!
愛犬に手作りごはんをあげている方もそうでない方も、愛犬の健康を考える上で是非参考にしてみてください!
書籍名 | 獣医師が考案した長生き犬ごはん(楽天市場で購入 / Amazonで購入) |
著者 | 林 美彩 |
監修 | 古山 範子 |
定価 | 1,500円(税抜) |
刊行 | 世界文化社(https://www.sekaibunka.com/) |