ペットの食器、洗ってもぬるぬる…原因とヌメリを取る3つの対策。ペット用食器洗剤が便利?

みなさんこんにちは!
ReCheriライターchiiです(*’ω’*)
愛犬や愛猫がごはんを食べた後の食器のヌメリ、気になってはいませんか?
我が家のペット達の食器は陶器製です。
犬か猫かに関わらず、4匹とものお皿にヌメリを感じます。
特に、食器を下げてから洗うまでの放置時間が長いほどヌメリを感じます。
当初は「フードの油分が落ちきっていないのかな?」と思い、洗剤の量を多めにしたり2度洗いをしてみたり、はたまたゴシゴシとスポンジでこすってみたりしていたのですが、ここまでしないとなかなかキュキュッとなりません。
調べてみると、ヌメリの原因はフードの油分ではないということが分かりました。
そしてどのご家庭でも馴染みのある「ある調味料」を使用してみたところ、ヌメリが落ちやすくなったと感じました!
今回は「ペットの食器のヌメリ」の原因や我が家の対処法、ペット専用食器洗剤についてもまとめました!(^^)!
ヌメリの原因
犬や猫の食器がヌメる原因はフードの油分ではなく、犬や猫の唾液にありました。
ヌメリの原因は「バイオフィルム」
ヌメリの正体は「バイオフィルム」というものでした。
バイオフィルムとは細菌が寄せ集まって作り出す膜のようなもので、ネバッとしています。
細菌たちはその粘度の高い膜の中で自分たちを守りながら共同生活をしています。なんと、細菌たちはバイオフィルム内でお互いに情報伝達までしているのです!
バイオフィルムは私たちの生活の中にたくさん存在します。
キッチンやお風呂の排水口のヌメリ、川底にある石のヌメリ、そして私たち人間の歯垢のヌメリもまたバイオフィルムなのです。
地球上の水のある場所にはバイオフィルムがあります。
バイオフィルムのネバネバは水で流すぐらいでは取ることができません。
犬猫の唾液は「アルカリ性」
人間の唾液は基本的に弱酸性ですが、犬や猫の唾液はアルカリ性です。
それは犬や猫の唾液に「アミラーゼ」という消化酵素が含まれていないためと言われています。
人間は歯磨きを頑張らないと虫歯になってしまいますが、犬や猫は虫歯にはなりにくい動物です。
虫歯は細菌が作り出す酸で歯が侵食されてしまう現象ですが、犬や猫の口内は唾液によってアルカリ性に傾いていることで酸の力が中和されるため虫歯になりにくいと言われています。
犬や猫は虫歯になりにくくていいなぁと思いますが、唾液がアルカリ性であるデメリットもあります。
アルカリ性の環境下では細菌が繁殖しやすいため、犬や猫の口内は元気に繁殖する細菌たちがバイオフィルムを作りやすい環境なのです。
食器がヌメルのは皿にバイオフィルムが付着するから
犬や猫は食器に盛られたごはんを直で食べるので、唾液が食器に付着します。
そのため食器にバイオフィルムが付着しヌメヌメしてしまうのです。
ヌメリを取る3つの対策
水では落ちにくいものの、ヌメリ(=バイオフィルム)を除去しやすくする方法は3つあります。
アクリルスポンジやメラミンスポンジを使う
まずは力技!アクリルやメラミンなど汚れをかき取る力の強いスポンジでこそげ落とす方法です。
熱湯をかける
こちらもやや力技の、沸騰した熱湯を食器にかけて熱湯消毒する方法です。バイオフィルムを細菌ごと熱の力でやっつけます。
クエン酸やお酢をかける
こちらは頭脳戦で、アルカリ性を酸性で中和する作戦です。細菌は強力な酸には弱いので殺菌効果も期待できます。
3つの方法を試してみました!
3つの方法をそれぞれ試し、私の個人的な意見をまとめてみました。
スポンジは気持ち的に△でした
洗浄力の高いスポンジで物理的にバイオフィルムをこそぎ落とすという方法ですが、私はどうも根本的な解決になっていないような気持ちになってしまいリタイヤしました。
アクリルスポンジの場合は「こそぎ取ったバイオフィルムがスポンジに付いているんたよなぁ…」と思うと、今度はそのスポンジをどうやって洗おうか考えてしまい、これも手間に感じて止めてしまいました。
その点、メラミンスポンジなら1回1回捨ててしまえるので衛生的ですが、私のケチ心がうずいてもったいない気持ちになってしまいました。
メラミンスポンジのような洗浄力の強いスポンジで洗うと食器にも傷がつきそうで心配でした。
熱湯は熱くてリタイヤ
沸騰させた熱湯をごはん皿にかけてから洗剤で通常通り洗ってみたところ、確かにキュキュッとしますし気持ち的にも「消毒殺菌されている」と感じました。
しかし、熱湯をかけた直後はお皿が熱くて洗い辛いというのがデメリットに感じました。
熱湯をかけた後に冷水で冷やせば良いのですが、これがちょっと手間に感じたことと、急激に熱して冷ますと食器が傷んでしまいそうだと感じたことがリタイヤの理由です。
手作りのクエン酸スプレーはすぐにカビが生えてしまった
クエン酸の粉末を水で溶かし、スプレー容器に入れて使用してみました。
ヌメリは除去しやすくなったのですが、問題は手作りのクエン酸スプレーはすぐに傷んでしまうということでした。
クエン酸スプレーは早めに使い切らないとカビが生えてしまい、管理に気を遣うためリタイヤしました。
結果、我が家はコレを採用しました!
いろいろ試してみました結果、我が家は「手作りお酢スプレー」を採用しました!
お酢スプレーはクエン酸スプレーと同じく、ごはん皿に付着したアルカリ性のペットの唾液を酸性で中和してバイオフィルムを壊しやすくするという原理なのですが、クエン酸とお酢の違いはニオイです。
クエン酸にはニオイはほぼありませんが、お酢はやっぱりツンとしたニオイがします。
このニオイは時間が経ったり食器を洗い流せば消えるものですが、部屋が一瞬お酢臭くなるのが苦手な方には向いていないと感じます。
私はお酢のニオイは大丈夫であることと、お酢スプレーはクエン酸スプレーよりもカビにくいので管理がラクであることが決め手となりました。
お酢スプレーの作り方
お酢スプレーの作り方は至って簡単で、お酢を水で割ってスプレー容器に入れるだけです。
私はお酢と水を1:1~1:2くらいで配合しています。
私は穀物酢を使用しています。
黒酢やリンゴ酢のような加工されたお酢は味付けがされているのでお酢スプレーには適していません。
ツンとしたお酢のニオイが気になる方はニオイがマイルドな「ホワイトビネガー」を使うと良いかと思います。
ホワイトビネガーは海外で一般的に使われているお酢で、日本の一般的なお酢と違い透明でニオイがマイルドなところが特徴です。
我が家の使い方
我が家の犬猫たちがごはんを食べ終わったら、お皿にお酢スプレーをまんべんなくかけて数分放置します。
その後水で軽くお酢を洗い流してから、通常通り洗剤で洗います。洗剤のみで洗うよりも1度洗いでキュキュッとしやすくなります◎
空拭きするとさらに◎
余裕があれば、お酢スプレーの前にティッシュやキッチンペーパーで軽く空拭きするとさらに効果的です。
フードの食べカスや唾液を大まかに取っておくことでお酢の力が効果的に使えます。
余裕があれば、お酢スプレーの前にティッシュやキッチンペーパーで軽く空拭きするとさらに効果的です。
フードの食べカスや唾液を大まかに取っておくことでお酢の力が効果的に使えます。
ペット用食器洗剤は必要?
我が家では人間の食器用洗剤で犬猫たちのごはん皿も一緒に洗っています。
お酢スプレーをかけてから洗うことを覚えたので、人間用の洗剤でも問題なく洗えるからです。
ペットの食器を人間用洗剤で洗っても問題はありません。
しかし、すすぎをしっかり行って洗剤残りがないように注意する必要があります。
犬や猫は食器から直にごはんを食べるため、人間と違い食器を舐めるからです。
ペット用食器洗剤のメリット
どうして「ペット用」があるのかというと、主に2つのがあメリットがあるためだと考えます。
ヌメリを取りやすい
ペット用洗剤にはヌメリを取ることに着目した物が多くあります。
私のようにわざわざお酢スプレーを使わなくても良いところがメリットかと思います。
香料や着色料が無添加
人間用の食器洗剤はカラフルな色や香りがついている物が多いですよね。
そもそも人間用として作られているので、しっかりすすげば健康に問題ありません。
しかし犬や猫にとってその香りは強すぎますし、直に食器を舐める犬や猫に着色料は心配も残ります。
その点、ペット用として販売されている食器用洗剤は無添加のものも多く、安全性を高めたい方に人気です。
おすすめは「サラピカ」猫専用精油フリータイプ
こちらのペット用食器洗剤「サラピカ」には通常版と猫専用の精油フリータイプがあり、こちらは精油フリータイプです。
猫は精油を代謝することが極めて苦手な動物で、重篤な病気の原因になる危険性があるので精油は厳禁です。
猫ちゃんがいるご家庭は精油フリータイプを選びましょう。
「サラピカ」は香料、着色料、防腐剤が無添加で、食器の頑固なヌメリをサッと落とせるペット用食器洗剤です。
通常版はラベンダーやカモミールなどの精油を配合しており、天然の香りを感じます。
精油フリータイプは「猫専用」と書いてありますが見たところ精油成分以外は通常と変わりなく、香りがしないので愛犬にもオススメです。
「サラピカ」は99.9%以上バクテリアによって分解される、地球にも優しい洗剤というところもポイントです◎
まとめ
毎日のごはんは愛犬や愛猫にとって最も幸せなひとときです。
せっかくのオイシイごはんなので、パートナーの食器はいつも清潔さを保ちたいですよね。
犬や猫の食器のヌメリの原因「バイオフィルム」は水だけで落とすのは難しいので、スポンジや熱湯などの工夫が必要です。
我が家はお酢スプレーを使用して食器のヌメリを取っていますが、ペット専用の食器洗剤を使用すると手間がかからずヌメリを取りやすくできるというメリットがあります。