ペット保険は加入しておくべき?…我が家が解約した理由

犬と猫の人形

みなさんこんにちは!ReCheriライターchiiです(*’ω’*)

みなさんは『ペット保険』に入っていますか?

私は以前加入していたのですが、いろいろ悩んだあげく解約しました。

先日、我が家のミニチュアダックス「ウーノ」の抜歯手術をしたのですが、『ペット保険』に入っていないためすべて実費でお支払いをしました。

・ペット保険に入った方が良いか
・どこの保険会社に入れば良いか
・どんなプランを加入すれば良いのか

などなど、『ペット保険』に関して悩んでいる飼い主さんは大変多くいらっしゃいます。

今回は保険会社やプランなどのオススメではなく、あくまで私の考えとして『ペット保険』に入っていない理由をお話したいと思います。

受診する犬

ペット保険加入時と未加入時の費用比較

先日受けたウーノの歯周病による抜歯手術の場合で比較してみたいと思います。

ウーノの抜歯手術の合計金額は、入院費込みで約71,830円でした。分かりやすいように端数を切り捨てて70,000円とします。

ウーノがある保険会社の70%保障の保険に加入していた場合、手術とそれにまつわる入院や通院費用が70%保障されます。

ということは、実費額21,000円となります。大幅に負担費用が下がりますね。

しかし忘れてはいけないのは、この自己負担額に加えて保険料を支払っているということです。

この70%保障の保険料は、10歳のウーノの場合では年間で約80,000円かかります。

ペットの保険料は年齢にともなって年々上がっていくことが多いため、ましてや10歳と若くないウーノの保険料は安いとは言えません。

ですので、手術をした年は年間保険料80,000円+自己負担額21,000円=101,000円の支払いをしなければいけないということです。

もしこの年間保険料80,000円を、自分で積立貯金しておいたならどうでしょう?

今回の手術代金70,000円を、1年分の積立貯金で支払うことができてしまいます。

しかも、額面通り70,000円だけ支払えばいいのです。保険加入時より約30,000円も安い結果となります。

「高額な手術の可能性に備えてペット保険に入っておく」か「積立貯金法」か

今回は歯周病による抜歯手術でしたので、治療費は支払えないほど高額ではありませんでした。

しかし、もしも100万円と言われていたらどうでしょう?

保障70%の保険に加入してあれば、30万円の自己負担額となります。

一方、保険に加入していない場合は額面通り100万円を用意しなければいけません。

いきなりこんな大金を用意するのは大変なことです。

ある保険会社の保険請求の調査によると、2009~2012年度の平均手術診療費は約15万円であったとのことです。

しかしこれは平均額なので、ひどい骨折なら20万円前後、椎間板ヘルニアなら30万円前後、中には120万円を超える手術例もあることを忘れてはいけません。

このように、手術が高額になってしまった時にはペット保険に加入しておいた方が安心である、と言えます。

私は「高額な手術の可能性に備えて保険に入っておく」か「積立貯金法」を取るかかで悩みました。

考えれば考えるほどネガティヴな想像ばかりが広がりやすいものです。

モンモンとネット検索をしては眠れない夜を超えました。お肌もすさみます。。。

この時点ではどちらも選びきれなかったので、私は次に「飼い主としてどこまでしてあげるのか」について考えてみました。

ペットが病気になったときに「飼い主としてどこまで治療してあげるのか」

眠る犬

人間なら自分がどうしてほしいかを言葉や文字で伝えることができます。

しかしペットたちは自分で要望を伝えることができず、すべては飼い主さんにゆだねられます。

ペットが病気になったとき「どこまで治療をするか」ということを考えておく必要があります。

もしも大切なペットが「ガン」になったらどうしますか?

犬や猫は放射線治療や抗がん剤治療を受けられる病院も増えてきました。

しかし、費用は高額となるでしょう。

みなさんは、どうしますか?

私は、治療しないと思います。

これは私の考えなので、賛否両論は当然あります。

愛犬や愛猫がガンになり、一生懸命治療をする飼い主さんはたくさんいらっしゃいます。

私のポリシー

私は保護犬保護猫と暮らす中で、心に決めたことがあります。

「私は彼らの神様になってはいけない」ということです。

ペットはかけがえのない存在です。

もしいなくなったら…と思うと胸が張り裂けそうになります。

なのでもし、治る確率の方が格段に高いのであれば、高額な治療であっても検討します。

しかし、治るかどうかわからない病気の治療のために、ペットたちに病院で怖い思いや副作用のつらい思いをしてほしくない、と思っています。

生き物すべてには持って生まれた寿命があり、人間と動物では寿命の長さが違います。

神の手と呼ばれる獣医師でも、劇的に効く薬をもってしても、終わりはいつかやって来るものです。

私は彼らの神様ではなく、神様からみんなを預かっているだけなのです。

ですので、いつかはお返ししなくてはいけません。

本当は老衰で旅立てたら幸せなのですが、病気もまた、自然の摂理だと考えています。

ですので、私はペットに対して無理な延命治療を望まず、痛みやつらさを取る治療だけ行って最期を見届けたいと思っています。

しかし、例えば風邪だとか下痢だとか膀胱炎だとか、そういった治療は一生懸命しますよ!「治療するんじゃん!」と突っ込みたくなりますよね…

このように、治療に対する「線引き」がどこなのかは飼い主さんによって違います。

どこに線を引くのか、はたまた、どこにも引かず全部と戦うのか。

飼い主さんは一度考えておく必要があると思います。

価値観をほかの人に押し付けてはいけない

「人間じゃなくて犬なのに、そこまでするの?」
「手術してあげないの?!かわいそうじゃん!」

時に、こういった言葉を耳にします。

こういった「価値観の押し付け」は、人を傷付けるナイフです。

ペットに対する愛情の形は飼い主さんによって異なるものです。自分の考えを他の人に押し付けないように、私も気を付けなければと日々肝に銘じております。

そして、どんなことを言われても傷付かないように、先ほどの「線引き」のようにペットに対する自分のポリシーを明確に決めておく方が良いですね。

ペット保険の代わりに「積立貯金」

そんなこんなで、現在私はペット保険に加入せず「保険料と同額を積立貯金する」という方法で備えることにしました。

いろいろなペット保険会社の見積もりで調べてみると、我が家の子たち4匹の合計金額は毎月約20,000円でした。

なので、毎月20,000円ずつ毛玉貯金を積み立てることとなりました。

年間24万円貯まるという計算です。

積立貯金は自分にキビシクしないとなまけてしまいがちなので、我が子のために一生懸命に貯めていきたいと思います!

実のところ、手術代は我が家の大蔵大臣であるとーちゃん(夫)頼みなところも大いにあります…しかし、かーちゃん(私)も積立貯金をしておけば安心ですし、もし健康であったら、時々ちょっと贅沢な缶のごはんで我が子(毛玉たち)に還元したいと思います!!!

ペットを飼うにはお金がかかるもの!

お金とペットの天秤

これからペットを迎えようと考えている方に、ぜひお金のことについてもご家族と相談しておいてほしいと思います。

犬の場合、15年の生涯とした時にかかる飼育費用は約258万円だそうです。

大型犬は食費も多くかかりますのでこの3倍と言われています。

猫の場合、16年の生涯とした時にかかる飼育費用は約48万円~144万円です。

猫の場合はトリミング代や義務的なワクチン接種もないことにより、犬よりも低額の結果となっています。

上記の費用に手術代は含まれていません。

最低限の費用でこれほど高額な飼育費用がかかるということを理解した上で、ペットを迎え入れる準備をなさっていただきたいと願います。

高級なご飯をあげたり、ステキな洋服を着させたり、一緒に遊んだりすることばかりが愛ではありません。

「治療をしてあげたいのに、お金がなくて諦める」なんて悲しいことにならないように…お金を用意しておくこともまた、飼い主さんの愛なのです。

まとめ

ペット医療保険を考えることは、命について考えることと同じであると私は思います。

ペットの場合、飼い主に全決定権が任されてくるので、不安になってしまう飼い主さんも多いことと思います。

私自身、今でも不安ばかりです。

ペットのもしものことなんて想像すると、悲しすぎて眠れなくなってします。

しかし、ペットを飼うということは、そういった面も受け入れなくてはいけません。

命を守る費用についても、しっかりと用意しておく必要があります。

ペット保険に入っていても、入っていなくても、どちらにしてもお金はかかるものです。

ペット保険に入っておけば、手術費用が高額になってしまった時の一時的な負担を減らせるところがメリットです。

しかし、保険に入らないという選択もあります。

高齢や持病でペット保険に入れないという子でも「保険料と同額の積立貯金」をしておけば、いざという時でも安心です。

掛け捨ての保険料と違い、積立貯金は確実に貯まっていくところがメリットです。

どちらを選ぶかは飼い主さんそれぞれの考えや価値観によりますので、どちらを選んでも正解であると私は思います。

嫌なことがあった日も、悲しいことがあった日も、家に帰って彼らの顔を見ると心が癒されます。

そんな彼らの「もしもの時」ができるだけ遠くであることを、今はただ願うばかりです。