愛犬の室内飼いと外飼いのメリットとデメリットは?外飼いに向いている犬種や注意点も紹介!
犬を飼う際に、犬を家の中で飼うのか、それとも家の外で飼うのか、迷っているご家庭も多いのではないでしょうか。
どちらにするかによって、犬にとっても私たち飼い主にとっても日常生活がだいぶ変わってくると思います。
動物ライターのわたし、ぴよまるの家では、今一緒に暮らしている愛犬は室内飼いしていますが、初めて飼った先代犬は家の外で飼っていました。
その経験から室内飼いと外飼いでは、良い点も悪い点もそれぞれあることに気づきました。
今回は、室内飼いと外飼いのそれぞれのメリット、デメリットについてまとめました。
また、外飼いを考えた場合の向いている犬種、愛犬を外飼いにする場合の注意点なども紹介します。
愛犬を室内飼いにするメリット・デメリット
近年では犬の室内飼いをしているご家庭も多いのではないでしょうか。
小型犬は昔から室内飼いしていることがより一般的でしたが、最近では中型犬や大型犬も室内で飼っている方も多いですよね。
室内飼いにはどんなメリット、デメリットがあるのか、ご紹介したいと思います。
室内飼いのメリット
まず愛犬を室内飼いにする際のメリットを考えていきましょう。
気候にあまり左右されず快適
室内は温度管理されているご家庭がほとんどですよね。
室内にいれば犬は、夏は暑すぎず、冬も寒すぎずに快適に過ごすことができます。
また雨や雪が降ったとしても、室内にいれば安心です。
コミュニケーションが増える
室内飼いをすると当然ですが日常生活で犬と飼い主さんが一緒にいる時間が増えます。
愛犬が大好きな飼い主さんにとっては、これ以上ない幸せですよね。
また、しつけやトレーニングの時間も作りやすくなるのではないでしょうか。
私たち飼い主にとっても犬にとっても、コミュニケーションが増えることは喜ばしいことですよね。
また、私たち人間も歳を取って老後を迎えるように、愛犬も当然ですが歳を取ります。
足腰が不自由になってしまったり、認知症になってしまったりと愛犬の介護が必要になることも珍しくありません。
そんなとき、室内飼いなら愛犬のお世話に時間をより多くかけられますし、一緒に居てあげられます。
万が一愛犬の様態が悪くなってしまった際も、異変により早く気づくことができます。
室内飼いのデメリット
室内飼いにはいいことが多いのですが、デメリットもあります。
1つずつ可能性を考えていきましょう。
抜け毛が気になる
トイプードルなど抜け毛がほとんどない犬種もいますが、犬を室内で飼っていると、床に愛犬の抜け毛が落ちます。
我が家では長毛犬を飼っていて毎日2~3回掃除機をかけていますが、そのたびに掃除機の中が抜け毛でいっぱいになります。
分離不安になることも
飼い主さんと一緒に居ることの多い室内飼いでは、飼い主さんがいない際にパニックになってしまったり、吠え続けたりと犬が分離不安になってしまう可能性もあります。
家具が傷む、また誤飲などに気を付けなくてはいけない
子犬の頃や、やんちゃな犬は特にですが、イタズラ大好きな犬にとって家具やテーブルなどは歯でカジカジするのに標的になりやすいです(笑)。
我が家も愛犬が子犬の頃は、テーブルや家具など破壊されてしまいました。
犬友さんの中には壁に穴を空けられてしまったり、スマートフォンを壊されてしまった飼い主さんもいるようです。
また、誤飲や誤食を防ぐためにも犬に害のある植物や飲み込みやすい物などは、常に愛犬の届かないところに片付けておかなくてはなりません。
我が家も愛犬を飼い始めてからは、部屋にはほとんど物を置いていません。
愛犬を外飼いにするメリット・デメリット
今でも外飼いされている犬はいますが、私が子供の頃は今に比べて多くの犬が外で飼われていた記憶があります。
外飼いにはどんなメリットやデメリットがあるのかご紹介いたします。
外飼いのメリット
まず愛犬を外飼いすることで得られるメリットを見ていきましょう。
外気浴しつつ番犬として活躍
散歩などで外の空気を吸うことが大好きな犬も多いですよね。
外飼いの犬は、常に外の新鮮な空気を吸い、太陽の下で日光浴することができます。
また、昔は番犬にするために犬を飼うという家庭も少なくなかったと聞いたことがあります。
外飼いされている犬が、通行人が通った際や来客時に吠えて飼い主さんに教えている光景をたまに目にします。
家の中が汚れない
外飼いしていると、家の中に抜け毛が落ちたり、室内が糞尿で汚れたり臭いが付く心配もありません。
お散歩のあとも、足裏の汚れをふき取るケアが必要なく、そのまま外に繋ぐだけなので手間がかかりません。
トイレに神経質にならなくても良い
外飼いしていると室内飼いに比べて愛犬のトイレに神経質にならなくて済みますよね。
外飼いでもトイレのしつけは必要ですが、もし汚れてしまった場合も、水で流して簡単に処理できそうですね。
外飼いのデメリット
愛犬を外飼いするにはデメリットもあります。チェックしていきましょう。
室内飼いに比べて寿命が短くなる傾向がある
外飼いしていると愛犬が何かあった際に、異変に気づきにくいというデメリットがあります。
ほかにも、悪天候や暑さや寒さの影響を受けやすいこと、寄生虫やウイルスなどに感染する可能性が高まることもあり、総じて室内飼いに比べて平均寿命が短くなる傾向にあります。
脱走や誘拐の危険がある
外飼いしていると、首輪や係留リードが誤ってはずれてしまったり、切れてしまって犬が脱走してしまう危険があります。
我が家の外飼いしていた先代犬も係留リードが切れてしまい、2度脱走してしまったことがありました。
脱走により交通事故の危険もゼロではありません。
また、外飼いしている犬は誘拐されてしまう可能性もあります。
最近もニュースで、外飼いされている犬が連れ去られた事件を取り上げられていました。
大切な愛犬が何者かに連れ去られてしまったら、飼い主さんはショックですよね。
愛犬が誘拐されてしまう可能性もゼロではないということを、私たち飼い主は知っておかなくてはなりません。
外飼いに向いている犬種と向いていない犬種
外飼いは飼い主さん側のメリットが大きいのですが、犬にとってはデメリットのほうが多くなる印象です。
犬のことを考えると室内飼いがおすすめですが、なんらかの事情で外飼いをしなくてはならない場合は、外飼いに向いている犬種を選ぶこともポイントになります。
外飼いに向いている犬種
柴犬、秋田犬、甲斐犬など、日本を原産国とする日本犬は、日本の気候風土に適しているため外飼い環境にも馴染みやすいと言われています。
また被毛がダブルコート(しっかりしたオーバーコートの毛と柔らかいアンダーコートの毛が二重になった毛並み)の犬種も、季節によって毛量を調節できるので、外飼いにも対応できるでしょう。
外飼いに向いていない犬種
被毛がダブルコートではなく、アンダーコートのないシングルコートの犬は、室内飼いを目的に品種改良された犬種が多く、寒さや雨風に弱いので外飼いには向きません。
またチワワやミニチュアダックスフンドなどの小型犬も寒さは苦手。
体が小さいので、雪に埋もれてしまったり、夏は地面からの照り返しをまともにあびたりと、外飼いでは危険が多いでしょう。
また被毛の防寒性が低い短毛種は寒さに弱く、舌を出してハアハアと熱を逃がす呼吸が苦手な「鼻ぺちゃ」な犬種は暑さに弱いです。
そのほか、孤独に強い日本犬と比べて洋犬は飼い主への依存心が高く、室内飼いのほうが体調が安定しやすいと言われています。
犬を外飼いする場合の注意点
それでは、犬を外飼いするときに気をつけるべきポイントはなんでしょうか。
順にチェックしてみましょう。
屋外用サークルとリードを適切に
休息時や眠るときに安心できる場所があるように、屋外用のサークルや犬小屋を用意してあげましょう。
またリードは、屋外用のサークルのなかを十分動き回れる長さを目安に、適切な長さに設定しておきましょう。
短すぎると自由が制限されますし、長すぎると思わぬ事故のもとになります。
トイレとしつけは必須
外飼いの場合でも、決まった場所で排泄できるよう、トイレトレーニングはしておきましょう。
また、排泄物を放置すると不衛生になり、近隣の住民とトラブルになりかねません。
ペットシートを敷いたり、排泄物は拾って処理したりと、気持ちよく過ごせるようにしましょう。
また、無駄吠えをしないようしつけを徹底することもポイントです。
人や車が通るたびに吠えていては近隣から騒音で苦情が来ることもあるでしょう。
注意書きやステッカーを貼り、犬がいることを知らせておくと、急に吠えられた人がびっくりすることも防げます。
気温の対策は万全に
夏の暑さでの熱中症や、冬の寒さからの風邪などを回避できるよう、屋根付きの犬小屋を用意しましょう。
台風などの悪天候時は室内に入れてあげることも必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうやって見てみると犬の室内飼い、外飼いにはどちらにもメリット、デメリットがたくさんありますよね。
愛犬にとってはどちらが良いのか、飼い主さんのライフスタイルにはどちらが合っているのか、犬を飼い始める際に熟考し、もし外飼いをする場合は、愛犬が快適に過ごせるよう、心を砕いてあげてくださいね。
公開日:2019/10/04 最終更新日:2021/10/06