愛犬の虫除け対策!エッセンシャルオイルは犬に安全?

みなさんこんにちは!
ReCheriライターchiiです(*’ω’*)

夏になると気になるのは、ダニやノミ、蚊などの虫ですよね(>_<)

私自身は既に何か所も蚊に刺されてしまいました。

愛犬を虫から守るために、蚊取り線香や犬用の虫よけスプレーなどを活用している方も多いと思います。

最近私がネットでよく目にするのが、手作りの虫除けミストの存在です。

たくさんの愛犬家の方たちが、エッセンシャルオイルを使った手作りの虫除けミストを活用されています。

最近では既製品の成分の安全性を重要視する飼い主さんが増え、できるだけナチュラルで優しいものを愛犬に使ってあげたいと思う方が増えたためだと思います。

調べてみると、手作り虫除けミストの材料は手に入りやすいものばかりで、思ったより簡単に作れそうです(^^♪

しかし気になるのは、エッセンシャルオイルが愛犬に安全かどうか、本当に虫除け効果があるのかということではないでしょうか。

よく「猫にエッセンシャルオイルは厳禁」と耳にしますが、犬には大丈夫なのか気になりますよね(>_<)

そこで今回は2記事にわたり、エッセンシャルオイルを使った犬の虫除け対策についてご紹介します。

この記事ではまず、市販の虫よけスプレーの危険性やエッセンシャルオイルの安全性についてご紹介します。

市販の虫よけスプレーの危険な成分とは?

市販の蚊取り線香や虫除けスプレーに含まれる化学合成した「ピレスロイド類」という殺虫成分は、昆虫に対して有効な神経毒です。

哺乳類や鳥類に対しては安全性が高いと言われていますが、ピレスロイド類の殺虫成分は両生類や爬虫類にも有害性があることが分かっています。

哺乳類や鳥類であっても、揮発成分を多く吸い込んだり皮膚に直接触れてしまうことでの中毒症状が出た例もあります。

虫を殺してしまう力のある成分ですので、いくら安全性が高いとはいえ愛犬に使用することをためらう方も多くいらっしゃいます。

犬の皮膚はとてもデリケートで皮膚炎になりやすいことも心配点の1つですね。

エッセンシャルオイルを虫除けに活用する人が急増

刺激の強い市販の虫除けや殺虫剤を愛犬に使用するのをためらう飼い主さんも多く、最近ではエッセンシャルオイルを使用したナチュラルな虫除けミストに注目が集まっています。

エッセンシャルオイルとは?

エッセンシャルオイルとは精油とも呼ばれ、植物が作り出す揮発性の油のことです。

植物の種類によって独特の香りがあるのが特徴です。

アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い

エッセンシャルオイルアロマオイルを混同してしまいがちですが、成分がそれぞれ違います。

エッセンシャルオイルの芳香成分は100%自然由来で純度が高いです。

一方、アロマオイルは人工的に香料等を配合しています。

エッセンシャルオイルは正しく薄めれば直接肌に使用しても良いとされています。

通販でもナチュラル思考な虫除けアイテムを購入することもできますが、エッセンシャルオイルの虫除けミストを手作りして使用している方も多くいらっしゃいます。

エッセンシャルオイルやエタノールなどの材料を自分の手で調合して作るので、より安心して愛犬に使用できるところが手作り虫除けミストの良いところです。

猫にエッセンシャルオイルは危険って本当?犬には大丈夫?

エッセンシャルオイルの成分は?

エッセンシャルオイルの成分はとても複雑で、主要な成分だけでも10種類を超えるものも少なくありません。

・テルペン属またはベンゼン属の炭化水素
・アルコール
・アルデヒド
・ケトン
・フェノール類
・各種エステル類

「猫にエッセンシャルオイルは危険」ということを耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?

猫に対するエッセンシャルオイルの危険性は賛否両論あるのですが、危険だという理由として

・猫は完全肉食の動物で、オイル成分を代謝することが苦手である
・柑橘系の芳香成分「モノテルペン炭化水素類」に敏感で毒性が出やすい
・オイルに含まれる「フェノール類」「ケトン類」に敏感で毒性が出やすい

という意見があります。

オイルの成分は揮発して鼻呼吸からも体内に吸収されるため、猫に直接使用しない場合も危険性があるということです。

また、人間や犬と比べて猫はアルコール類の代謝が苦手であることも分かっています。

代謝されにくいということは体内に物質が蓄積されてしまうということで、それにより体に負担がかかったり病気の原因になることが懸念されているのです。

では、犬にエッセンシャルオイルは安全なのでしょうか?

全部のエッセンシャルオイルが犬に危険とは言い切れない現状

エッセンシャルオイルは数多く種類があり、全ての成分が犬や猫に対して毒性があると検査しきれていないのが現状です。

ただ、猫は完全肉食の動物であることや、ヤコブソン器官という匂いをかぎ分ける器官があるなど犬とは体の作りが違うことから、犬よりも猫の方がエッセンシャルオイルに対して毒性が出やすいということは分かっています。

愛犬にエッセンシャルオイルを使う時の注意点

必ず薄めて使用する

犬は自分で体を舐めるので、舐めた時にエッセンシャルオイルを大量に摂取してしまうことを防ぐために原液で使わず、必ず薄めて使用しましょう。

エッセンシャルオイルの配合は少量で

エッセンシャルオイルが及ぼす毒性の問題のほか、人間よりもはるかに優れた嗅覚を持つ犬にエッセンシャルオイルの匂いが強烈過ぎるという危険性もあります。

芳香成分によりリラックス感を得たり虫が嫌がる匂いで虫除けをしたりという使い方をするエッセンシャルオイルと匂いは切っても切れない関係性です。

飼い主さんにとって無臭に感じていても犬はしっかり匂いを感じていますので、犬に使用する時はオイルの量を少なめに配合することが鉄則となります。

アロマオイルではなくエッセンシャルオイルを使用しよう

エッセンシャルオイルの方が純度が高いため、愛犬の虫除けミストにに使用する時にはアロマオイルではなくエッセンシャルオイル(精油)を使用しましょう。

子犬・老犬・皮膚が弱い子は注意

刺激に敏感な子犬や体質や臓器が弱くなっている老犬、また皮膚がデリケートな犬は様子を見ながらエッセンシャルオイルを使用しましょう。

使い始めはごく少量からの方が安心です。

保存容器は遮光瓶を使用する

遮光瓶とは、紫外線から内容物を守るために紫外線カットの効果のある色の付いた容器のことです。

オイルを紫外線による劣化から守るために、薄めたエッセンシャルオイルを入れるスプレー容器等には遮光瓶を使用しましょう。

柑橘系のものは紫外線に注意

ベルガモット、グレープフルーツ等の柑橘系のエッセンシャルオイルには「光毒性」があります。

光毒性とは、紫外線により悪影響が出てしまう毒性のことです。

そのエッセンシャルオイルをつけた部位が日光に当たることでシミや皮膚炎を引き起こす例が確認されていますので、お散歩前に愛犬に使用する時には特に注意しましょう。

犬に安全性の高いエッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルの中で犬に安全性の高いものをご紹介します。

虫除け効果のある物のほか、抗菌効果リラックス効果などが期待できるものも併せてご紹介します。

虫除け効果のあるエッセンシャルオイル
種類 期待できる効果
ペパーミント 昆虫除け
オレンジ ノミ除け、消臭
ユーカリ ノミ除け、抗ウイルス、抗炎症
シダーウッド ノミ除け、皮膚炎、毛を健やかに保つ
スイートマジョラム 昆虫除け、抗菌
ゼラニウム ダニ除け、皮膚の炎症を鎮める、真菌、耳の感染症
ラベンダー 虫全般、抗菌、皮膚炎、リラックス効果
その他の効果のあるエッセンシャルオイル
種類 期待できる効果
ベルガモット 抗菌、耳の感染症を鎮める
キャロットシード 抗炎症、優しい抗菌効果、乾燥性敏感肌
カモミール 皮膚炎、アレルギー反応、火傷
ヘリクリサム アトピー性皮膚炎、傷
ヴァレリアン リラックス効果、分離不安、音に敏感な子の鎮静

※初めて使用する場合には様子を見ながら使用してください。異常が見られた際にはすぐに獣医師に相談しましょう。

まとめ

今回は愛犬の虫除け対策として、市販の虫除けの危険性やエッセンシャルオイルの安全性などをご紹介しました。

植物が持つ香りや天然の抗菌効果、虫除け効果などを利用するエッセンシャルオイルは、使用方法を守れば愛犬の虫除けにも有効なことが分かりました。

次回はエッセンシャルオイルを使った手作り虫除けミストのレシピをご紹介します。