犬に服を着せるのはなぜ?ファッション性だけじゃないそのメリットとは?
最近犬が衣服を着ている姿をよく目にしますよね。
確かに可愛い気はしますが、これって飼い主の自己満足じゃない?
と、わたしは最近まで思っていました。
ですが実は、犬が服を着るメリットは見た目の可愛さだけではなかったのです。
そこで今回は、犬に服を着せて起こる良いことをご紹介します。
犬に服を着せるにあたっての注意点もあるので、そちらも合わせて参考にしてみてくださいね。
犬に服を着せるのはこんなメリットがある!
服を着せると可愛さがアップするだけでなく、こーんなメリットがあるんです。
紫外線が直接当たらない
犬にとって、紫外線は体内でビタミンDを作るための大切な栄養のひとつですが、浴び過ぎてしまうと皮膚病や皮膚癌になってしまうことが!
オゾン層の破壊が知らぬ間に愛犬にまで影響を及ぼしているとは…環境破壊恐るべし。
その中でも短毛の子は長毛種に比べて皮膚が毛に覆われていないため、紫外線をがっつり浴びやすいのです。
そんな時に役立つのが犬用衣服!
紫外線が直接肌に当たらない為、皮膚へのダメージを大幅に軽減してくれます。
特に窓辺でのんびり日向ぼっこをするのが好きな短毛ワンちゃんには着用をおすすめします。
防寒対策
こちらも短毛犬種の話になりますが、長毛犬の場合は比較的寒い環境には強い子が多いです。
しかし、パグやミニチュア・ピンシャーなどの毛の短い子は寒さが苦手です。
ですので、散歩の時など外に出る際には、暖かい素材の衣服を着せることで防寒対策に繋がります。
ぷるぷる震えていかにも寒そうな愛犬に着せてみてはいかがでしょうか?
抜け毛防止
抜け毛防止とはいっても、毛の抜ける量が変わるわけではありません。
衣服を着せることによって、部屋に落ちる毛の量が大幅に軽減されます。
特に換毛期は部屋中毛だらけになるので、騙されたと思って我が家の愛犬にも服を着せてみたところ…
なんと!毛の舞う量が少なくなっているではありませんか!
もちろんゼロにはなりませんが、それでも着せるのと着せないのとでは違いが一目瞭然です。
抜け毛の多い犬種や換毛期で抜け毛が気になっている飼い主さんは、ぜひ一度ワンちゃんに着せてみると良いでしょう。
ノミやダニ防止
服を着てると逆にノミやダニに付かれやすそう!
と思うかもしれませんが、案外服を着ている方が安全です。
というのも、ノミやダニはまず犬の被毛に飛び乗り、そこから皮膚へとぐんぐん進んでいきます。
そして皮膚まで到達したところで吸血させていただきます…といった具合なのですが、服を着ていると皮膚までなかなか到達できません。
もちろん100%ノミやダニから防ぐということはないのですが、草むらに入って思いっきり遊ぶのが好きな子には衣類を着せておくとちょっぴり安心です。
犬に服を着せる際の注意点
とはいえ犬はもともと服を着ない生き物。
私たちとは違い、犬に服を着せる時には注意点がいくつかあるのでご紹介します。
いつまでも着せっぱなしにしない
犬は私たち人間のように汗をかかないと思われがちですが、実は毛穴から少しずつ水分を蒸発させて体温を下げていることが最近になって分かってきています。
つまりどういうことかというと…服を着せっぱなしにしておくと不潔!ということです。
犬の皮膚は薄くデリケートなため、ちょっとでも不衛生にしておくとすぐに皮膚病や脱毛症などの肌トラブルに陥ってしまいます。
せっかく紫外線防止で皮膚を守ってあげようとしたのに、不衛生にしてしまったために皮膚を傷めてしまったら本末転倒ですよね。
それに独特の「犬臭」もキツくなってしまいます。
個人的には嫌いな臭いではありませんが(笑)
犬に衣類を着せたらその日に脱がせて洗濯してあげましょう!
犬種に合う生地素材を選ぶ
短毛犬種なのにぺらっぺらの薄い服、暑がりの長毛犬種なのにダウンジャケットのような超防寒生地…いやあ、想像するだけでも可哀想です。
寒がりな子に薄い服を着せても寒いままだし、暑がりな子に厚手のものを着せてしまうと脱水症状を起こしてしまうこともあるのです。
可愛いデザインの服を見つけて愛犬に着せたい気持ちも分かりますが、その服が自分の愛犬の性質に合う生地かをきちんと見極めましょう。
また、セーター系は静電気を帯びやすいものがあるので、こちらも出来れば避けてあげたいところです。
可愛いんですけどね!
装飾品の付いているものは要注意
犬の服にもボタンやリボン、パーカー仕立てで帽子がついているような商品がありますよね。
見た目はとってもキュートなのですが、犬にとってはちょっと危険。
装飾品をがじがじと噛んで誤飲したり、リボンや帽子が釘などの出っ張りに引っ掛かって身動きがとれなくなったり首が締まってしまうことがあるのです。
犬って結構「何でこんなことになったの?」と聞きたくなるような行動を取っていることがありますよね。
着慣れないものを身に付けて何だか変な感じなワンちゃんは、尚更「何でこんなことになったの?」な行動を取りがちです。
事故に遭わないためにも、衣服に慣れるまで装飾品のついたものは控えた方が良いでしょう。
慣れたとしても、何でもガジガジごっくんしちゃう子は注意が必要ですね。
値段は可愛くない!
これは注意点というより、心の準備をしておいてねという喚起です(笑)
犬の服、結構良いお値段するんです・・・。
もちろん手頃なものもあるのですが、凝ったデザインは少々(結構?)お高め。
飼い主の服の生地の5分の1ほどの大きさなのに価格は飼い主と一緒?!
なんてこともしばしば。
ワンちゃんの服を買いに行く際は、多少お財布に余裕を持たせておくと安心ですね。
って余計なお世話ですね、ハハ。
まとめ
犬に服を着せるのは「可愛いから!」とか「インスタ映えするから!」といった理由だけではなく、犬の皮膚や被毛、体調などを守るためでもあるのですね。
もちろん着せる着せないは飼い主さんの判断次第ですし、やっぱり邪道だと思う人もいるでしょう。
それでも今回のこの記事を見て、通りすがりのワンちゃんが服を着ているのを見た時には
「飼い主の自己満足だけじゃないんだな」ということを思い出してみてくださいね。
きっと、ワンちゃんに対する飼い主の思いにほっこりさせられて心が温かくなっちゃいますよ。