カッコ可愛いボストンテリア!性格や気をつけたい病気は?
鼻ぺちゃ系犬種の中でも群を抜いて人気急上昇中のボストンテリア。
白黒のダンディな毛色とユニークな見た目のこの犬種、気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなカッコ可愛いボストンテリアについてご紹介します!
ボストンテリアの歴史
ボストンテリアは1880年代に作出された随分新しい犬種です。
世界に知れ渡ったのはなんと1920年代なんだそうです。
アメリカのボストン市で生まれたテリア種なのでこの名前が付けられました。
作出当時は大型犬の闘犬「ブル・テリア」として作出されましたが、闘犬が衰退していくにつれて闘犬頭数の需要が減ったため、家庭で飼いやすいよう小型化に改良して愛玩犬になりました。
愛玩犬になっても人気があるので、大型犬の頃から人気者だったのかもしれませんね。
ちなみにボストンテリアはブルテリアやブルドッグ、今は絶滅したイングリッシュ・ホワイト・テリア、さらには地元のテリア種などを交配して生み出されました。
小型化するためにブリーダー達が涙ぐましい努力をしたのも知っておきたいところです。
ボストンテリアの性格は?
テリア犬種は比較的気性が荒い犬種が多いのですが、ボストンテリアはその気性の荒さを抑えるよう改良されているので、とても穏やかで温厚です。
この性格を生み出すにもブリーダーの惜しまない努力があったそうです…ブリーダーに感謝!
人にもあまり警戒心を持たず自分から尻尾を振って寄ってくるので、その社交性っぷリは「本当に闘犬だったの?」と聞きたくなるほどです。
人間だったら上司や部下、顧客からも慕われて出世街道まっしぐらタイプですね。
うらやましい!
また、頭の良さもピカイチで、しつけにも苦労しません。
ただしガラスのハートの持ち主なので、叱られるとズーン…とへこんでしまいます。
失敗やいたずらをした時は叱り過ぎず、壊されて困るような物は片付けておいたりドアロックを付けるなどして、何かをされる前に飼い主がある程度予防策を練ってあげると良いですね。
ボストンテリアの特徴
チャーミングな鼻ぺちゃや被毛の白黒カラーも特徴的ですが、一番のチャームポイントはなんといっても大きな耳です。
ボストンテリアしか持ちえない大きな耳は「コウモリ耳」とも呼ばれていて、ピンと直立しています。
本当にコウモリが羽を広げたような耳ですよね。
ちなみに被毛の白黒は「ボストンカラ―」と言われ、まさにボストンテリアを象徴した色だと言えます。
ブルドッグのように額にシワがないので、口周りのシワさえ清潔に保ってあげられれば皮膚病の心配もありません。
目はアーモンド型で顔の前に付いていて白目も見えるため、なんだか人に見つめられるようで目が合うとこっちが緊張します(笑)
また、尻尾が短いので、尾を振った時にはまるでお尻を振っているみたいに見えてとっても可愛いですよ。
ボストンテリアを飼う際の注意点
性格はほぼ完ぺきなボストンテリアですが、飼育にあたっていくつか注意点があります。
口周りのシワは清潔に
特徴にもちらりと書きましたが、ボストンテリアの口周りにはブルドッグやパグのようにシワがあります。
このシワには皮脂や食べカスが溜まりやすいので、定期的にシワの中を清潔に保ってあげましょう。
放っておくと皮膚病や細菌感染症になりやすくなってしまうので、食事の後には口周りを拭いてあげるのが理想です。
いびきをかく
鼻ぺちゃ系の子は「いびき」をかく子が多いですが、ボストンテリアも例に漏れずに「いびき」をかきます。
グゥ…くらいなら良いのですが、まるで成人男性のようにガーガーいう子も稀ではありません。
そのため、「寝る時には無音にならなきゃ寝られない!」という人はボストンテリアを飼うと不眠症になってしまう可能性があります。
仔犬でも結構グレイトないびきをかく子もいるようですよ(^^;
愛犬のいびきは気にならない!むしろ微笑ましい!という人にはおすすめです。
鼻ぺちゃ特有の病気に注意
鼻ぺちゃ犬に多いのが流涙症です。
犬は涙腺が鼻に繋がっていて、涙が鼻から少しずつ出ているため鼻が湿っているのですが、鼻ぺちゃ達は目から鼻の距離が近すぎて涙腺がうまく機能しない子がいます。
結果的に涙腺から鼻に水分がうまく流れず目から涙が溢れてしまうのですが、これを流涙症と呼びます。
この流涙症の何が悪いのかというと、目元は他の箇所に比べて特に毛が薄いため、皮膚も敏感になっています。
そこに大量の涙が流れっぱなしになると皮膚が荒れたりただれたりしてしまうのが怖いところです。
酷い場合には手術をしなければなりません。
その他にも口蓋裂という口の形成に生まれつき異常のある子や睾丸停滞など、先天性の病気を持っている子もいます。
ブリーダーやペットショップなどで購入する際には、そういった病気についてきちんと説明を受けておくことをおすすめします。
暑さ&寒さは大の苦手!
毛が短いので寒いのはとっても苦手です。
着衣を着せてあげたり暖房を付けてあげたりなど、環境をしっかり整えてあげましょう。
じゃあ毛が短いから逆に夏は涼しくて大丈夫なのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、これまた鼻ぺちゃ犬種の特徴で、実はマズルがぺったんこの犬は「ハッハッハッ」と舌で早く息をする「パンティング」が苦手です。
犬は主にパンティングによって体温を下げるのですが、これが苦手な鼻ぺちゃ達は体温を下げるのがとっても大変なのです。
苦手なあまり呼吸困難に陥ったり熱中症になったりしてしまうほど。
そのため夏場もエアコンの効いた涼しい環境で過ごさせてあげなければなりません。
夏と冬はエアコン必須なので、電気代の覚悟が必要ですね。
まとめ
格好良い毛色とチャーミングな鼻ぺちゃが人気のボストンテリア。
最近では爽やか系お兄さんがボストンテリアを連れて歩いているところも見かけました。
意外とシティボーイ系犬種なのかも?
そんなおしゃれなボストンテリア、ペットに検討している人はぜひ家族に迎え入れてみてくださいね。