ほめるしつけで愛犬の力を引き出そう!

かわいいワンちゃんをお迎えしたら、なるべく早くしつけを行いたいですよね。

トイレや無駄吠えなどは、愛犬のためにも早く学習してほしいものです。

そもそも、しつけはなぜ必要なのでしょうか?

犬が安全に快適に暮らせるように、人間社会で生きていくために必要なルールを覚えさせるため、と私は考えています。

本で調べたり、ネットで調べた方法で頑張っても成果が出ない…それは、飼い主が悪いわけでもワンちゃんが悪いわけでもありません。

アプローチを変えたり、言葉を変えるだけで解決することもたくさんあります。

犬はみんな個性があるので愛犬に合った方法を見つけてみましょう。

もう怒らない!ほめるとおりこうになる

我が家では、ある時期から怒ることをやめました。

愛犬はやや大げさなので、怒っているときは耳を後ろに垂らし目をそらして、ぶるぶる震えてじっとしています。

反省していると思いきや、ある日怒っている最中に大あくびをすることに気づきました。これは、カーミングシグナルで「そんなに興奮して怒らないでよお…」というわんこのストレス反応のサインです。

これでは、怒られている状況の方が印象に残ってしまい、なぜ怒られたかが理解できていないのではないかと感じました。

その日から、怒らずにひたすらほめる方向に切り替えました。

私たちもできないからといって、怒られ続けたらストレスがたまる一方です。できないなら、できるようにサポートしてもらって、ほめられた方が嬉しいですよね。

散歩でリードを引っ張らず信号待ちをできた時、呼び鈴が鳴っても吠えなかった時、片っ端からほめました。

遊んでいる時に呼び掛けて、アイコンタクトができただけでほめました。

ほめ続けていると、愛犬は表情がいきいきとし、にやにやしながら尻尾を振っていることが多くなり、怒ったり怖がったりすることが少なくなっていきました。

ストレスが減ったせいか、噛み散らかしたり、モノを振り回したりするいたずらはぐっと減りました。

ほめるだけでは解決しない

「良いことができたらほめる」というしつけ方法は今では当たり前のように言われています。

我が家の愛犬はほめて、認めてあげることで問題行動が減っていきました。

もちろん、ただ褒めているだけでは解決しないこともありますし、怒られるからやらない、ほめられるから従うでは窮屈な生活になってしまいます。

例えば、吠え続けるのであれば、なぜ吠えているのか原因を考えて取り除く必要があります。

愛犬が2歳になった頃、ある日突然、吠え続けてゆっくり家で過ごすことができなくなりました。

吠えている時は、こちらを見てゆっくり尻尾を振っています。よく見ると、怒っているというより、要求している様子です。

その様子に気づいてからは、しっかり遊んだり、話しかける時間、そばにいる時間を増やしました。

そうしたところ、ぴったりと吠えなくなりました。

要求吠えをやめさせることより、吠えずに済む環境を作ることで解決することもあります。

無理しないしつけを見つけることの大切さ

私たち飼い主のしつけの悩みは尽きないものです。

この前はできたのに…お教室ではできたのに…犬が気持ちをしゃべってくれたら!

なんて無茶なことを思ってしまいます。

我が家の子はお手ができません。

できなくても、不自由はありません。

たった十数年の生涯を、たくさんのお友達と優しい人とふれあって、幸せに過ごしてくれればそれで良いと考えています。

人様やお友達を傷つけたり、迷惑をかけるなんてもってのほかです。

事故や迷惑なことが起こらないように、制してコントロールができれば、お手やかわいい芸ができなくてもかまいません。

こう思えるようになるまでは、たくさん悩み、恥ずかしい思いもたくさんし、ドッグランに行けば頭を下げながら犬の後を追いかける状態でした。

しかし、最低限のしつけラインを家族で決めておくと、それが目標になるのであれもこれも教える前に、何が大切かを見極めて教育していくことができます。

愛犬にどうなってほしいか、どんな生涯を送ってほしいか、それを考えることも大切だと感じています。

ほめ方の小さなコツ

良いことができた時や学習ができた時にほめると、ワンちゃんはとても喜びます。

毎日の中でたくさんほめていると、こんなにほめているのだから伝わっているはず!と私たちは思います。

例えば、散歩でおとなしく信号待ちができた時、吠えずにお友達とすれ違えた時、つい頭をなでてほめたくなります。

しかし、子犬や社会経験が少ないワンちゃんにとってはあまり伝わっていません。

散歩中は目の前の人や犬、猫や自転車、様々なものに気を取られ外の社会に集中しています。

そんな時に、突然頭をなでられると「なに!?」と驚いてしまいます。

様子やシチュエーションによって、体を軽くたたく、声をかけるだけなど変えていくと、より伝わりやすくなります。

まとめ

犬のしつけは、なかなか思い通りにはいきません。

それは犬それぞれに素敵な個性があるからです。

たくさんほめて、コミュニケーションをとりながら良い関係を築くことが大事だと思います。