初対面の猫ちゃんと仲良くなろう!猫界のマナーや接し方のコツについて

猫を飼っていないけれど大好き!
という方にとって、道端で野良猫に会ったり、猫を飼っている友達の家に行ったりする機会は嬉しいものですよね。
かく言う私もその一人です。
しかし、猫と触れ合えるチャンス!と思って近づいても、するりと逃げられたり、無視されたり、挙句の果てには威嚇されたり… という経験はありませんか?
猫は気まぐれだし…とか、片思いかしら、とショックを受けてしまいますよね。
ですが、猫にとってはちゃんとした理由があるのです。
人間の社会でもマナーが大切なように、猫の社会にもマナーがあります。
接し方を間違えると、「この人、マナーがなってないニャ!」と思われてしまいます。
次に会った時こそ猫に好かれるように、今回は、おすすめの猫の接し方のステップをご紹介します。
STEP1 まず猫に安全アピールをしよう
猫は基本的に警戒心の強い生き物です。
猫好きにとって、猫に出会うことは喜びなので、つい「可愛い!」とテンションが上がってしまうのも無理はありません。
ですが、それを表に出さずにぐっとこらえましょう。
大きい声や騒がしい動きは猫を怖がらせてしまいます。
少し距離を取り、その場にゆっくりとしゃがみます。
猫と同じ目線に立つことで、警戒心を和らげることができます。
STEP2 あせらず、ゆっくりと気持ちを伝えてみよう
それができたら次のステップ。
人との会話ではきちんと目を見て話すことがマナーとされていますが、猫界では違います。
目を見ることは、警戒心の表れであり、喧嘩(けんか)を売っていることになります。
こちらが猫の目をじっと見つめてしまうと、「襲われる!」と猫に思われてしまいます。
ここでおすすめの接し方は、ゆっくりとまばたきをすることです。
猫にとってまばたきは、あいさつや信頼を示す行動です。こうすることで、猫に「初めまして。私は安全ですよ。あなたのことが好きですよ」というメッセージを送ることになるのです。
最初はこちらをじっと見つめ、なかなか警戒を解かないかもしれません。
あせらずまばたきし続けてみましょう。
そうすると、猫の方もまばたきを返してくれることがあるのです!
気持ちが通じたこの瞬間はたまらなく嬉しくなります。
言葉は無くても、コミュニケーションが取れる貴重な体験です。
STEP3 警戒が解けてきたら、話しかけてみよう
これまで、無言で猫と接してきましたが、そろそろ声をかけてもいい頃です。
まばたきで警戒が解けてくると、あたりを見回したり、あくびをしたり、毛づくろいしたり、とリラックスした仕草を見せるようになります。
このタイミングで、猫に話しかけてみましょう。
話す内容はなんでもOKです。
「こんにちは、今日は良い天気だね」でも、「かわいいね、目が綺麗だね」でも、人に話すようにして話してみてください。
声のボリュームは小さめで、いつもより高い声を意識すると良いでしょう。
ちなみに、猫も褒め言葉は分かる、という説もあります。
本当かどうかは分かりませんが、こちらが抱いている優しい感情は、きっと猫に伝わると思います。
STEP4 近づいてきた時にもあいさつを忘れずに!
人が好きな子や、好奇心旺盛な子は、このタイミングで近づいてくるかもしれません。
相当人懐っこい子でない限り、こちらから近づくのは控えましょう。
もし猫が近づいてきたら、もう嬉しくて今すぐ撫でたい!と思いますよね。
ですがここで接し方を間違えると、今までの努力がすべて水の泡になってしまいます。
ここで行いたいのは、あいさつです。
人間の社会でもあいさつは大切ですよね。
猫界のあいさつは、鼻と鼻をくっつけることです。
この時にお互いのにおいをチェックし、色々な情報を集めています。
さすがに、こちらが鼻を差し出すわけにはいかないので、代わりに人差し指を使います。
猫の鼻先に人差し指を持っていくと、猫は指のにおいを嗅ぎます。
チェックが終わるまで指はそのままにして、猫のペースに合わせてあげましょう。
私の経験では、チェックが終わってすぐに猛烈なすりすり攻撃にあったことがありました。
それはもう幸せな日になりました!
STEP5 いよいよなでなでタイム!猫に好かれる撫で方とは?
あいさつが終わり、猫がその場にとどまってくれたら、待ちに待った「なでなでタイム」です!
猫は撫でられて嬉しいポイントと、嫌なポイントがあります。
もし嫌なポイントを触ってしまうと、「この人、撫で方下手だニャ」と思われて、するりと逃げられてしまうかもしれません。
なるべく長く触れ合えるように、猫に好かれる撫で方を覚えておきましょう。
初めて触れる所は、あごの下や首筋がおすすめです。
自分で毛づくろいができない所なので、猫にとって気持ち良いポイントなのです。
まず頭を撫でてしまいがちですが、上から覆いかぶさるような形になるので、怖いと感じさせてしまうことがあります。
仲良くなった子は大丈夫ですが、初対面の場合は避けましょう。
他に喜ぶポイントは、しっぽの付け根の部分です。
ここをポンポンと軽く叩くように触れると、おしりを上げるポーズをすることがあります。
これは気持ち良いというサインです。
避けるべきポイントは、お腹としっぽです。
猫がゴロンとお腹を見せることがありますが、これは信頼の証です。
しかし、そこでお腹に触ってしまうと最悪噛み付かれてしまうことも…。
もふもふのお腹は触りたい誘惑に駆られますが、そこはぐっと我慢!
飼い主さんなど強い絆がある人以外は、触らない方が良いでしょう。
しっぽは、マーキングや感情表現など猫にとって大事な所です。
ぎゅっと掴んでしまうと猫に怒られます。
私の知り合いも、しっぽを掴んでしまい、シャー!と威嚇されていました。
飼い主さんいわく、初めて聞いたそうです。それほど、しっぽを触られるのが嫌だったんですね。
正しい撫で方でも、あまり長時間撫でるのはおすすめしません。
猫が満足して離れるそぶりをしたり、しっぽを素早く振っていたりする場合は、猫の気持ちに合わせて撫でるのをやめてあげましょう。
まとめ
顔合わせから撫でるまで、初対面の猫との接し方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
最初は警戒していた子が、徐々に心を開いてこちらを信頼してくれるようになる様子を見るのは、喜びや感動が入り混じった忘れられない経験です。
今回ご紹介したステップを実践して、猫とのスキンシップを楽しんでください。