愛犬を自分でシャンプー、カットできる?自宅でのトリミング体験

犬とともに暮らしていて、愛犬の体の匂いが気になった経験はありませんか?

私は、ゴールデンレトリバーの愛犬を抱きまくらのようにギュッとして寝転がることが多いのですが、シャンプーをして2,3週間するとシャンプーの匂いをあまり感じなくなり、犬特有の匂いに変わっていくのを感じます。

自宅でシャンプーをしようと思っても、愛犬ほどの大きさの犬をシャンプーするとなると時間もかかるため、基本的にトリミングサロンでお願いしていましたが、希望日になかなか予約が取れないことが多く、「シャンプーもカットも自分でやってみようかな」と思うようになりました。

今回は、我が家が行った自宅トリミング体験をご紹介します。

シャンプー

準備する道具と手順を確認

自宅でシャンプーするためには準備が必要です。
犬をシャンプーする手順を考えて必要なものを揃えました。

・健康診断(準備するもの:犬用体温計・コーム)
・ブラッシング(準備するもの:コーム、スリッカー、短毛種であればラバーブラシ)
・爪切り・耳掃除・クリッピング(準備するもの:爪切り、コットン、クリッパー)
・シャンプー(準備するもの:犬用シャンプー、小さいバケツなど)
・ドライヤー(準備するもの:バスタオル、ドライヤー、コーム、スリッカー)

①健康診断

まずは健康診断です。
健康診断といっても、体温や脈拍や元気があるかどうかの簡単なものです。

体調を崩している時にシャンプーを行うと体力を使うため症状が悪化してしまう可能性があります。
体温や脈拍は測定できなくても、食欲や元気、排便・排尿の様子は確認しておくようにしましょう。

この際に、皮膚の状態も確認しておきましょう。全身にコームを通し、毛玉がないか、引っ掛かりがないかも確認します。
皮膚の状態が悪く皮膚炎などを引き起こしている場合、シャンプーをすることで逆に症状が悪化してしまう可能性があります。

他にも、皮膚にノミやダニなどの寄生虫がいないかもチェックするといいでしょう。

②ブラッシング

次にブラッシングです。
ブラッシングを丁寧に行うかどうかでシャンプー後の仕上がりがかなり変わります。

愛犬のゴールデンはたれ耳なので耳の下に毛玉ができやすく、初めて自宅シャンプーを行った時はブラッシングを念入りに行わなかったため、毛玉をハサミで無理やり取りました。おかげで被毛がガタガタになってしまい、犬は気にしないとはいえ、とても申し訳なくなりました。

毛玉や抜け毛は水を吸うとさらに強く固くなってしまうので、この段階ですべて除去しておきましょう。
シャンプー後の毛玉取りは毛玉をハサミでガッツリ切ることになります。

特にプードルやマルチーズなどの全身カットを行う犬種はシャンプー後のカットにも影響するので念入りに行うと良いでしょう。

③爪切り・耳掃除・クリッピング

次に爪切り・耳掃除・クリッピングです。
これらは、シャンプーの時に行わなくてもいいのですが、可能であれば行ってみましょう。
1ヶ月に1度程度行うのが最適なケアなので、シャンプーと同時に行うと忘れずに済むので同時に行うのがおすすめです。

爪切りは自宅で行うと暴れてしまい難しいことも多いです。愛犬も初めは動いてしまうためうまくできなかったのですが、おやつなどでしつけて動かないようになるまでになりました。慣れるまでは動物病院やトリミングサロンなどで行うほうが良いかもしれません。

耳掃除はコットンで耳の周りを拭き取る程度で問題ありません。奥まで掃除しようとすると逆に汚れを中に押し込んでしまう可能性がありますので、注意しましょう。

クリッピングとは犬専用のクリッパー(バリカン)を使用して肉球にかかる毛を刈ることです。
クリッパーは足先や体などの被毛を刈ることにも使われます。

関連記事:実録!我が家がやっている犬と猫の爪切りのコツ!

④シャンプーを実践


■お風呂場でシャンプー…逃げるタイミングを見計らっています…(^^;

前準備が終了したら実際にシャンプーをします。

愛犬のゴールデンはダブルコートの犬で被毛量がとても多く、全身ざっと濡らしたあとにシャンプーをかけたら泡立たずに、何度もシャンプーを継ぎ足して洗うことになってしまいました。

そこで、全身しっかりぬらし、お腹、胸、お尻などの被毛量の多い部分は念入りに被毛に水を含ませるようにしました。さらに、シャンプー剤は小さいバケツなどを使用して予め泡立ててから犬の体につけることにしました。最初にシャンプーを行ったときよりシャンプー剤の量はかなり減りました。

シャンプーが終わったら体の水分を少しでもなくすために、犬に体をブルブルと振ってもらいます。ブルブルと体を振ることで耳の中に入った水分もある程度飛ばされます。

その後バスタオルで水分を十分に拭き取り、ドライヤーで乾かします。ドライヤーで乾かす時は、コームなどを使用して被毛の根本から乾かしましょう。

シャンプーが終わったら、カットにチャレンジ

カットのための必要な準備

カットには犬専用のハサミが必要です。
ペットショップやホームセンターでも購入することができます。

・コーム(毛を整え、切りやすくするために必要です)
・ボブバサミ(犬の髭を切ったり、足回りの被毛をカットする時に使います)
・仕上げハサミ(犬の全身の被毛をカットする時に使います)

カットの注意点

犬はカット中に予想外の動きをしたりすることがあります。
カットをするときは犬の皮膚を切らないように注意しましょう。

私が愛犬のカットをし初めた頃は、ハサミの先で愛犬の皮膚をかすってしまい傷をつけてしまうことがあり、ハサミの持ち方や使い方を少し練習してからカットするようにしました。

特に全身をカットする犬種(トイ・プードルやマルチーズなど)のカットはトリマーさんでも2~3時間かかるため、未経験者がやろうとすると更に時間がかかります。トリミング中は基本的に犬は立った状態で行う為、犬の体に負担がかかります。

カットに関してはトリミングサロンを利用した方が犬の体の負担を軽減することができるでしょう。

シャンプー・カットのあとに愛犬の様子を観察しましょう!

自宅でシャンプーやカットをするとなるとトリマーさんが行うときより時間がかかります。
そのため、犬の疲労も倍になります。

愛犬も自宅で行うと、トリミングサロンでやってもらうより疲れるのか、シャンプー後はいつも以上に睡眠時間が長くなっていました。

愛犬のカットはお尻周りや胸、お腹のあたりの毛を整える程度だったので30分程度で終わりました。
しかし、ブラッシング・シャンプー・ドライヤーでかなりの時間がかかってしまい、ブラッシングには1時間以上かかってしまいました。この時は愛犬も疲れたようで、寝ながらブラッシングをするという状況でした。

まとめ

今回は愛犬の自宅トリミング体験をご紹介しました。実際に愛犬にやってみて、非常に疲れたという印象です。

シャンプーはなんとかでき、何度かやるうちにコツを掴んでいけそうです。
しかし、カットに関してはハサミは簡単に用意することができても、実際にやろうと思うとなかなか難しく、毛先をほんの少し切る程度しかできませんでした。

愛犬の場合は全身をカットするわけではないので地面につく被毛をカットする程度で済みましたが、全身をカットするとなると、自宅では練習を重ねないと難しそうだな、と感じました。全身カットはカットの方法やハサミの入れ方などを勉強してからのほうが良さそうです。